Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

9月末のこの頃

2020-09-29 18:50:04 | ロンドン周辺

この数日急激に寒くなった。昨日など外よりも家の中が寒くて、冬用のセーターに毛糸のスカーフまでして、オランダのキャンプ仲間とスカイプでおしゃべりして笑われてしまった。

ポールの死亡診断書はもう3週間経つのに届かない。とうとうインターネットで苦情を書き送った。とにかくこのコロナ以来、電話で文句を言おうにも電話番号が載ってなくて連絡しようがない。

電話と言えば昨日やっとインフルエンザの予防注射をする予約を入れた。先週初めにGPから予防注射の連絡が来て、金曜日の朝1時間ほど電話したがすべてお話し中、昨日月曜日はどこにも行かない覚悟で朝10時から5分おきに電話するもずーとお話し中で午後12時半やっと通じた。10月15日に予約が取れた。この予防注射は65歳以上は無料で、今朝のラジオのニュースによれば、今年が最高の予約が入っているという。皆コロナの恐怖でインフルエンザもウイルスならコロナに効くかもしれないと思っているのかもしれない。

8月半ば今年初めての裏庭で植えたトマトが実った。このミニトマトは昨年オランダ人の友達からもらったもので、昨年春種をまいたのに一本も芽が出ず、あきらめてその土をお花の鉢に使っていたところ、今春5本芽が出て裏の畑で大事に育てていたもの。あまり高さは大きくならず、ずんぐりに幹が太く実がたくさんついた。

毎年スーパーのトマトはまずいと文句を言っていたポールに食べさせてあげたかった。皮は固いもののとっても甘くて娘一家も大喜び、

 

毎年この時期私と孫の好物は、小魚のフライ。娘がヴィーガンなので孫もヴェジタリアンと称してもちろん肉は一切食べず、小魚のフライなどしたことがない。半分は娘一家に上げ、私は無くなるまで毎日昼、夜の食事に食べている。

 

先日友達の家へ訪れた際、昼食をごちそうになった。お皿にきれいに盛られた昼食は、彼女が独り身なのに,毎食盛り付けに気を配っているというので感心した。それでたくさんクックした食べ物もふた付きの容器から直接食べるのじゃなくこうして盛り付けを考えようとした初めての一品。

 

先日チャリティーショップで働く友達が、このロックダウンでお店で一番売れるのがジクソーパズルだと話してくれた。それで日曜日に大きな農場のブーツセールに行った際、見つけた英国・アイルランド地図のジクソーパズルを50ペンスで買った。

全部で250個、孫のために買ったものだけど、一度私がやってみてと夜中からやりだし、3日かかってあと少しのところで止め、孫が来た際残りのピースをはめ込ませた。まだ5歳の孫にはこのジクソーパズルは難しすぎる。それにしても1000個のピースのジクソーパズルをする人達ってすごい忍耐力があるのだと感に堪えない。

 

最近通りを歩くと栗によく似たコンカーズがいっぱい落ちている。このコンカーズは日本で言うとちの実、しかし英国のとちの実は種類が少し違って食べられない。昨年娘がこのコンカーズを集めてつぶし洗濯の洗剤にすると言い、家族みんなでクリスタルパレスへ拾いに行った。

それで今年も手伝ってあげるつもりで歩道に落ちているコンカーズを拾い集めて持って行ったところ、このコロナの影響で、毎日仕事に追われてコンカーズをつぶす暇もないというので、私がやることになった。飛ばないように雑巾で包んで金槌で叩き潰す。それをござに広げて日干しにして乾燥させないと腐ってしまう。

洗剤に使うには容器に3分の1ほどのコンカーズを入れて3時間以上水に浸すと泡立ってくる。これを金網でこし数回水を入れてよく振り、泡立ったのを洗濯機に入れて洗濯する。自然物だから排水が海に流れても環境にやさしく、洗濯物もきれいになると聞いて私も試してみた。シーツやタオルなど洗ったが、もともとあまり汚れているものでもないからきれいになったかどうかは判らない。それでも環境にやさしいと聞けば何となくうれしい。それにアトピーの人達には体の拒否反応がないからいいとのこと、生前体中に発疹ができてかゆくて苦しんでいたポールにもっと早く知っていたらと悔やまれてならない。

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我が庭の移り変わり

2020-09-29 01:09:52 | ロンドン周辺

 

 

 

昨年まで隣の庭とわが家の庭の塀に沿ってこんなに華々しく咲いていたクレマチスが今年は芽も出ず、花も咲かなかった。

塀に沿って枯れた蔓が絡まって小山の様になっている。

 

とうとう先週たまりかねて枯れた小枝を切り出した。すると隣のご主人(テレワークで自宅で働いて居る)と18歳の息子が電気のこぎりで助けてくれるという。枯れた蔓の中には小鳥の巣が3つもあった。この春コマドリが塀の中に出入りしていたから、巣立つのを待ってこんな時期まで放置しておいた。

この枯れ枝が凄い。カウンシル(地方自治体)が2週間に1回引き取りに来てくれる私が中に入って隠れるほどの大きなウィリービン2台に巨大なごみ袋2杯、中袋2杯が満杯になった。カウンシルが集めにに来てくれるのを待っていると4週間あってもまだ余っているだろう。

翌日18歳の息子が彼の車に積んでゴミ捨て場に持って行ってくれた。

この男の子来週から大学入学で、今はまだ親のすねかじり、しかし今どきの若者には珍しく素直で、コロナのロックダウン以来スーパーにショッピングに行ってくれていたし、芝刈り機が壊れて新しいのを注文した時も車で遠くまで取りに行ってくれた。

それでカードに祝入学と筆で書いて100ポンドの礼金を入れて渡したところ、昨日お礼のカードを持ってきてくれた。僕にとってあのお金はとっても嬉しいと素直に書いてあり、わたしも心があたたかくなった。

もう20年も咲いていたクレマチスも、巨大な根元が腐っていたので死んでしまったのだった。

 

クレマチスとほとんど同時に咲く前庭のピンクのシスタスの花も枝が次々枯れて、緑の葉が出なくなり6月ごろには枯れてしまった。

これも隣のご主人が電気のこぎりで切ってくれ、私が根元を掘り起こしてその後を耕してお花を植えることにした。

昨年までジャングルの様に生い茂っていた裏庭のイチジクの木は・・・・

昨年11月初めに小枝を切り払って丸坊主になってしまった。

今年5月初めまで一切の芽も出ず、イチジク大好きの隣のご主人など心配していたが、

 

今までよりも多くの新芽が出て今ではそれぞれの枝が2メートルにも伸びている。もちろん新芽にはイチジクの実はならないから、来年夏にはどれだけ大きくどれほど多くの実がなるか楽しみ。

隣近所に配って、一年に一度イチジク目当てにわが家へやってくる友達も多いから、どれだけ多くの人を楽しませてくれるか判らないイタリアのグリーンイチジク。

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一人で生きる

2020-09-11 06:58:19 | 独り言

今日でポールが逝ってちょうど2か月経った。

一人で居る時、悲しいなーとつい出る独り言が癖になった。ポールとのたくさんの旅行の写真を集めて一つのファイルを作ったが、こんな楽しかった日々がもう二度とないことを思うとますます悲しい。

面白いテレビを見ても一緒に笑う人がいない。朝起きて夕べは良く寝たとか眠れなかったと聞いてくれる人がいない。

最近77歳で未亡人になった亡き母のことをよく思い出す。まだ私がフルタイムで働いて居た頃だったから、父が亡くなった後1週間だけ一緒に過ごして,帰ってきてしまった。あの時ただ一度だけ母は私に帰ってきてほしいと言った。でも私には家族が有り、仕事があり、遠く離れて生活しているから簡単に帰ってこれない。

私の兄と弟は母の近くに住んでいるから、何も心配せずに英国へ帰ってきてしまった。ポールが亡くなって私は76歳の未亡人、初めて母の悲しみや寂しさが良くわかる。私には近くに住んでいる娘や可愛い孫がどんなに慰めになっていることか。

昨日からやっとキャンパーの中をかたづける気力が出た。6か月も二人で生活しているキャンパーは生活用品が山ほど詰まっていて、運び移したガレージもリビングもキッチンもあらゆる細々としたものでいっぱいになってしまった。

今日は掃除機をかけ棚の隅から引き出しの中もオーブンの中もごみ一つ無いよう気配りしている。あとは今まで使っていた部分の汚れをきれいに洗い拭き取らなければならない。そうしてわが家のような気がするキャンパーを売りに出そうと思う。たった6メーターのキャンパーだけど、私には運転できない。お葬式以来トヨタの小型車だけは娘の家への往復を何度か運転して少しは自信がついたが、キャンパーのマニュアルのギヤを入れるだけでも無理だと分かっている。

二人乗りのオートマティックの小型キャンパーが買えたら、運転練習をしてキャンプに出掛けたい。でもこれは夢に終わるだろう。一人でどこへ行ってもつまらない。友達が一緒に行くと言ってくれるが、どんなに親しくても気心知れたポールには代えられない。

一家の主人が亡くなるといろいろな事務的なこともしなければいけないとやっと電話機をとった。まずは銀行に連絡を、そして初めて死亡診断書が手元にないことでどこの機関(ガス、電気、銀行、車のエージェンシー、保険会社など)も受け付けてくれないことが判った。

それで死亡診断書を6通送付してもらうことに連絡、一通につき11ポンドの料金がかかる。それに発効までに2週間もかかるというから、すべてが終わるまで何か月後か判らない。

この頃一時は収まってきたように見えたコロナウイルスの感染者が急増して、毎日2-3000人の人達が感染している。死者は毎日10人前後というから、この数か月で体力のない年寄りたちはほとんど亡くなったから、最近の感染者は若くて体力があるから死者が少ないに違いない。

先週から始まった学校も、昨日娘が務めている女学校の生徒に感染者が出たそうで、これからどれだけ感染者増加が出るか判らない。娘自身も感染しているかもしれないとのことで、しばらくは孫とも遊べなくなってしまった。

呪うべきはコロナウイルス、全く先が見えない。近い未来の予定も立てられない。

 

 

 

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ポール帰宅

2020-09-04 16:54:05 | 日記

昨夜は久しぶりに熟睡した。毎夜夜中に目覚めて1-2時間もんもんとし、いつも思っていたのがポールの遺灰がまだ帰ってきていないことだった。思うといつも悪いほうにしか考えない。

もしかして彼の灰を捨てられたのではないだろうか?誰か知らない人の灰が待っているのではないだろうか?ここはイギリスだもの。2週間ほど前、どこかのお葬式に全然知らない人の遺体が入っていた葬儀にに参列してしまった家族が有ったと新聞に載っていた。やっぱりここはイギリスだ。

昨日たまりかねて娘に頼んで葬儀社に電話してもらった。折り返しの電話でお昼頃には持ってくると返事があり、すぐまた、電話で娘かパトリックが取りに行くなら問題はないとのこと。ロンドン市内にあるオフィイスで働くパトリックは自転車で通勤している。彼はすぐ帰宅して取りに行ってくれた。

 

12時過ぎ紙の袋に入ったポールがやっと帰宅した。お葬式から24日もたっていた。

紙袋の中の黒い箱はずっしり重く、中を開けてびっくり。

 

 

こんなビニール袋に入った遺灰。確かに灰を入れるツボは私が用意すると言ったけど・・・・・。あまりにお粗末。

遺灰がこんなに重いとは知らなかった。4.5kgもあった。それに灰とは言ってもなんだか細かな砂のような感じでさらさらしている。

 

 

私が昔作った陶器の容器2個に全部の灰が収まった。長い間気をもんで心配していたけど、やっと帰ってきてくれた。ポールお帰りなさい。

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