Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)の展覧会。

2018-06-29 22:34:59 | 日記

先日ヴィクトリア&アルバート ミュージアムで開かれているフリーダ・カーロの展覧会へさそわれた。

友達がこの博物館のメンバーシップを持っているので予約なし、入場料も払わずに入っていけたが、私たちの前に並んでいた女性2人はチケット売り切れと断られていた。

 

 

フリーダ・カーロはメキシコの女性画家で、眉毛がほとんどくっついた自画像を多く描いている。それらの絵は眉が濃いだけでなく、口ひげもうっすらと描かれており、一目には男性のように見える。写真の方が明らかに女性的に見える。

 

メキシコの風土から見ても当地の絵画は色彩が派手、ほとんど原色に近い。

展覧会場の前に飾られた彼女の本と一緒に展示されているのがメキシコ女性の晴れ着のTシャツ様の上着。

 

会場内は写真禁止で城内は薄暗いうえに、たくさんの人がほとんど固まって説明を読んでいる。暑いうえに、バックグランド・ミュージックがうるさく、絵を見てもあまり感動しなかった。

この展覧会では彼女のメキシコの衣類、特にきれいなスカートがたくさん展示されていて、当地の女性は長いスカートに刺しゅう入りの上着で身を飾っていた。

フリーダは子供の時に小児麻痺を患い、大人になって交通事故でコルセットを付けずに生活できなかった。47歳で亡くなった短命の人だが、ここロンドンでは今人気がある。

 

この展覧会のために博物館の女性職員が、メキシコの衣装で中庭を歩き回っていた。写真をとお願いしたら快くポーズをとってくれた。

中庭の真ん中に設置されたフリーダの像、彼女の濃い眉毛を強調して描いてある。

 

 

この日は英国では珍しい30度近くの暑い平日、たくさんの家族連れが中庭で日向ぼっこをしたり、お昼を食べたりしていた。子供たちにはこの博物館は退屈だろう。

 

 

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ロイヤル・エアーフォース博物館 ( Royal Air Force Museum )

2018-06-17 17:02:09 | 日記

 

昨日ロンドン北部コリンデール(Colindale)にあるロイヤルエアーフォースの博物館へ行った。ここは英国空軍の軍機展示場で並んでいたのがほとんど爆撃機だった。それも第一次世界大戦で活躍したプロペラ機から2000年までの軍用機。全然期待していなかったのでいたく感激して写真を撮りまくった。

 

 

広大な敷地に巨大な格納庫が6棟、あちこちに散らばっている。まずは入り口の第1棟、入って巨大なプロペラ機に圧倒された。胴体がまるで紙で作った飛行機みたい。

 

これら第一次世界大戦で活躍し、生き残ったプロペラ機は素晴らしいプロペラが木でできている。

この第2棟には天井から床まで数えきれないほどこんな飛行機が展示されていた。

 

 

 

翼だって布製じゃないかと思う。壁には1914年当時の職工募集の張り紙があり、食事付き一日1シリングとか。今現在では何ポンド?になるのか想像もつかない。パラシュートを縫っている女性職員の集団の写真もあった。

 

 

第3棟の入り口では第2次世界大戦で活躍したキティフォーク III(Kittyhawk III) でこの恐ろし気な顔が面白い。当時から英国ではこんなユーモアが公式に通じていた。日本の戦時中には決してあり得なかっただろう。

 

 

 

 

第3、4、5 棟は併設していて、奥行きが深く巨大な戦闘機がわんさとある。男性でこんな戦闘機を嫌いという人は少ないだろう。我が亭主など大喜び、一日中ここに居たいと言っていた。

 

 

こんなプロペラ機が空を飛べるのが不思議な気がする。

 

翼が2重になっている巨大な軍用機。

 

 

全くどきもを抜かれたのがこの巨大なヘリコプター、1980年から1994年にかけて開発されたマーリン ヘリライナーは乗客や乗組員を運ぶために造られたものだという。全長19.53メータ、1990年から2001年まで実働していた。

 

 

第5格納庫のハイライトはこれ、重量爆撃機ランカスター(Lancaster )全長21.2メータ重量29,000Kg。マンチェスターで製造され1941年から1954年まで活躍。この軍用機は爆弾投下で戦時中には敵に過大な被害を与えたが、同時に撃ち落されて多くの若者が命を失った。

 

こんな巨大な爆弾を投下、重量6359㎏というから恐ろしい。

 

 

こんなドナルドダックが描かれた軍用機、全くアメリカ人のやること。

 

 

カモフラージュされた飛行機、上空からでは見つけられないのかも。

 

この巨大な爆撃機はジェット機、こんなにたくさんの爆弾を積んで飛ぶのだ。

 

 

上のジェット爆撃機の三角の翼の下。余りの大きさにボーゼン、唖然。

この英国空軍博物館は無料で、大人から子供まで一緒に楽しめる。孫が5-6歳になったらぜひ連れていきたいところだ。

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我が家のけしの花

2018-06-11 18:42:23 | 独り言

 

もう今から20数年前、隣の奥さん(10年ほど前に亡くなった)が植えていた八重の花びらのけしの種が我が家の庭に飛んできたらしい。

一年目1本の八重のけしの花が咲き、大喜びして種を取った。

それが今ではどうしたものか、八重の花は一番後に咲き、一重の花も色の薄いピンクから赤に近いピンクまで色とりどり。20年間の交配でけしの花も進化するものらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八重の花の種ばかり植えても一重の花が咲いたりするから毎年花が咲くまでわからない。それでもまた来年いろいろな花が咲いてほしいものだ。種を植えるのも今まで秋に植えるのが良いと思っていたけど、昨年9月末に畑全体にまいた種は出なくて、たぶん7月の種が熟して落ちた種から芽が出たらしい。いろいろな人から種を所望されている。

 

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ベッケンナムのごみ捨て

2018-06-11 16:15:57 | 独り言

 

6月3日先週の日曜日夜、私の家から歩いて5分以内の通りに大型ごみが投棄された。

 

ウォーズリーロードは片側は住宅と小学校の運動場が並び反対側はケントのクリケットグラウンド。

 

ここに盗難車らしいトラック一台、これにはまだナンバープレートが付いているから警察が調べればすぐわかりそうなものなのに、もう1週間以上たっても何事も起こっていない。

 

そのトラックから100メーターくらいに置き捨てられた巨大トレーラーと山積みの梱包されたごみ。このトレーラーのため道路は狭くなり車のすれ違いが危うい。おまけにこのごみの山がいつ崩れ落ちるかも定かでない。

 

このごみのトレーラーの後ろにピッタリ駐車してあるバイクはLマーク(免許前)のナンバープレートもついている盗難車らしい。

もう一つの道路はコーパース・コープという我が家から歩いて一分の通り。

 

 

 

 

この通りは両側がスポーツグラウンドになっているから夜は人通りがほとんどない。そこで日曜日の夜に3台ものごみ満載のトレーラーが捨て置かれたらしい。

どのトレーラーにもナンバープレートは取り去られているから誰の持ち物なのかもわからない。先週のローカルニュースに大きく写真入りで載った。それによればこのごみ処理に当たっては2万ポンドも費用が掛かるとのこと、これが私たちの地方税から払われることになるのだ。

人心地に落ちたとは全くこれに違いない。早くこの悪人を捕まえてほしいものだ。

 

 

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ピカソ展

2018-06-11 12:16:32 | 独り言

先週友達の招待でテートモダーンのピカソ展を見に行った。彼女はここのメンバーシップを持っているので二人で入っても無料だが、個人での普通入場料金は大変値上がりしていて、よほど好きな人でない限り大金払ってまでとなってしまう。

 

若いころはピカソの良さなど判らなかった。このように人間を極端に変形してどこが良いのだろうと思っていた。今でも一番好きな画家とは言えない。でもこうして彼の絵がこのように変化していった以前には、通常の絵を描いていたが、それらの絵もやっぱり天才的に素敵な絵だった。

 

今回の展覧会はピカソの1932年の一年間で描かれた絵とオブジェを集めたもので、各部屋ごとに月別、3月、4月という風に展示されている。

この絵は説明によれば女性の顔上半分は男性性器を描いたものだとのことで、なるほどそうなのかと改めてみてしまう。

どうしたらこんなに人体がオブジェ化して描かれるようになるのだろう。

ピカソの頭の中の仕組みを知りたいものだ。

 

 

 

この当時のただ一人の女性モデルは彼の愛人であり、彼女との深い交際から結婚生活が破綻したという。

ピカソの絵にはセックスが離せないとのことだが、今現在のテレビや映画、漫画の世界での性氾濫では、ピカソの絵のどれを見ても大してエロチックには見えない。1930年当時ではどの絵も話題になったことだろう。

 

 

 

上の絵など鏡に映った女性のお尻だそうな。それでも絶対このようには映らないのに。

 

 

 

彼の絵はどれも色彩が美しい。そしてこれほど有名になると、どの絵も大変な値段が付くのだろう。

 

 

オクトパス(タコ)と名付けられたこの絵、確かに一目見た時、タコみたいと思ったとおりだった。

一回りして写真もたくさん写して会場を出てきたが、素晴らしいものを見たという高揚感はなかった。ところがこの展示場の同じ階に、もう一つ色と形という展覧会があり入ってみた。

 

 

一目見てなんて素敵な色彩だろうと気に入ってみたら、やっぱり私の好きなカンデンスキーの1932年の作品でSwinging (揺れる)という題名の絵だった。

 

日本の着物パターンのような絵。この展示会では写真が主であまり好きな絵はなかった。

絵画も抽象画になってくるとほとんど気に入ったものがなくなってくるが、音楽も同じ。先日行ったバービカンコンサートホールでは、まず最初に新人が書いたモダーンな音楽を演奏する。これが誠にゴミ箱をひっくり返したような乱雑、雑音にしか聞こえない。一緒に行った友達が、もしかしてこれは新手の拷問かもしれない。と言って笑ってしまった。そのあとにあったベートーベンの田園交響曲がことのほか素晴らしかった。

 

テートモダーンの窓から見えるセイントポールは、ウルトラモダーンな世界から現実に引き戻してくれた。

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