Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2015年ヨーロッパ旅行ー花々とビワ

2016-03-31 11:09:23 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

キャンプサイトの周囲に並んでいるオレンジの木は例年と違って実があまり生っていない。もちろんこれらのオレンジは市場に販売されるものでは無いから手入れもされていなくて実も小さくとっても酸っぱい。そしてどの木も真っ白の花が満開で素晴らしい香りがする。オレンジ畑のそばを通って観察してみると、花が満開の木々には実があまりついていない。この冬にこれらの木々は豊作になるのだろうか?

県道の脇を歩いている時に見つけた珍しい花、今まで数年歩き回って初めて見たものだが、亭主も近くの友達も全然驚かず前にも見たことがあると言う。いったい私はどこを見て歩いていたのだろうか。それにしてもよく見れば見るほど精巧な作りの花には感激もの。

 

 

ポルトガルの3月には日ごろ見かけない雑草がすべて花を咲かせる。

 

 

草原を彩るこの雑草も一本づつはとっても細く集まって生えるとはげしい色彩になる。

 

 

ショッピングセンター近くの街路樹がこんな素晴らしい花で満開になった。ベル形の此花は下へ向いて下がっていて、花も小さく今まで気が付かなかった。毎年この木の下を通っていながら初めて見つけた花だ。

 

 

3月半ばからあたり一面のビワが実ってきれいな黄色になった。キャンプサイトの後ろにも3本の木が有って沢山採ってきたが、近くの無人駅の小さなビワの木が大豊作。こんなに沢山採ってきた。今まで琵琶と言えばそのまま食べるもの思い込んでいたのに、以前 袋一杯をロジャーに上げたら種をとって火を通しヨーグルトと食べたという。

インターネットでは湯通しすると皮がむけやすくなるとのことで、皮と種を取り鍋に入れて弱火で数時間クッキング、ジャムには程遠いからアイスクリームやヨーグルトと食べるとおいしいデザートになった。

私の風邪がひどいときに、毎日おいしいスープやパイを持ってきてくれた向かいのフランス人夫妻に、お礼にアイスクリームと一緒にビワシチュウを上げてとっても喜ばれた。

 

 

この白い菊様の花はポルトガルの園芸種でピンクと白の花があるが見かける花は一本が巨大な塊になって全体がびっしり花で埋まる。このポルトガルの気候に適しているからかそれとも英国でも育つかしら。苗を一本欲しいものだ。

ウォーキングに行ったとき、摘んで来た野の花をアレンジして楽しんでいたら、フランス人のジョセリンが左腕をつって散歩から帰ってきた。聞けば以前乳がんの手術以来、血流がうまくいかず長時間腕を下げて歩けないらしい。話を聞いてすぐこの花をお見舞いに上げたら大喜びしていた。

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2015年のヨーロッパ旅行-キャリスシ(Carricos)

2016-03-30 23:49:54 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 風邪がやっと峠を越して気分が良くなってきた3月半ば過ぎ、毎日の晴天に誘われて高速道路の北側のキャリスシの村まで歩くことにした。お店が一切ないから飲み物食べ物をしっかりリュックに入れてのウォーキング。高速道路を通るまでの南側は野生の菜の花と春菊が咲き麦畑もグリーンの麦の穂が出始めている。

 

 高速道路の下のトンネルを通るとそこは今までとは全く違う植物群で別世界、シスタスの白い花が一面に咲き、まるで白のポルカードッツみたい。

 

可愛い花の割には恐ろしい棘でおおわれている黄色のゴースと紫色のフレンチラヴェンダーが素敵なコントラスト。野原は白い雛菊に覆われている。

 

 

 乾燥しきった川床を探索しながら歩いているうちに、予定していた出口を見失い、ジグザグの急坂をのぼる羽目になった。

 

キャリスシへの村より一尾根遠くまで行ってしまい、尾根へ登り詰めて眼下にキャリスシの村が見えた。

 

 

 村の周囲の野生のラヴェンダーフィールドが素晴らしい。さんざん歩き回り写真を撮りまくり、空腹感をすっかり忘れてしまうほど舞い上がっていた。

 

 

 どれだけ見ても見飽き足りないこの地をとうとう去ることに。それでもあたりを飾るシスタスの花に感激しながら帰路に着いた。

 

松林の下草に野生のグラジオラスが咲いている。白や紫いろの中でグラジオラスの花は特に目立つ派手さを持っている。今日は15kmを踏破し疲れ切って帰ってきた。キャンプサイト近くの居酒屋で冷たいビールが飲みたかったのに財布を持っていくのを忘れていた。

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2015年ヨーロッパ旅行ー再び英国へ

2016-03-30 20:16:14 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

3月初旬娘婿パトリックがオーストラリアへ出張することになった。往復10日間の旅で、孫のジュードが生まれる前は、娘のソニアも出張について行ったものだけれど、赤ちゃん連れではそうはいかない。

それで10日の間私が手伝いに行くことにして、3月5日にファーロ空港からロンドンガトウィック空港へ旅立った。亭主は暖かいポルトガルから帰るつもりはなく一人でもやっていけると言うので、キャンプサイトの近くの駅まで見送ってもらった。

ファーロ空港を出た時は青空の素晴らしい天気で英国へ向かうにつれ、雲が厚くなりガトウィック上空でのアナウンスでは気温5度と言われ震えあがった。パトリックとジュードが迎えてくれて、パトリックの高級車で彼らの自宅へ向かう。冷たい雨が降っていて空港からロンドンまでの田舎道を走って、車酔いして気分が悪くなった。

 

1ヶ月以上見ていなかったジュードはすっかり私の事を忘れて、笑顔さえもこわばっている。月曜日にパトリックが出かけた後は、早朝にジュードが起きた時や日中ソニアが私用で出かけた後などジュードの面倒を見ていたからすぐに慣れてしまった。

 

ロンドンの天気は予想よりも暖かく、駅の近くの真っ赤なボケの花が満開だったりウインターチェリーが薄いピンクの花を開いていた。

 

ソニアの家のある長い通りの1か所に緋桜が咲いているのを見つけてカメラをとりに戻って写真を写してきた。ロンドンでは初めて見る桜だった。

我が家の隣のこぶしの花が満開で、いつもこの花を見ると福井の山々がこの時期、山桜とこぶしの花でおおわれるのを思い出す。

月曜日はジュードが近くの託児所に行く日だから、彼のいない間自宅に戻り前後の庭の草刈りをした。家には冷蔵庫を空にしてあるから食べ物が無く、大事にしまってあった寿司米を炊いておにぎりを作った。長い間家を空にしていると、寒さも尋常でない。

 

ポルトガルへ帰る1日前に友達と待ち合わせてトラファルガースクエアーのナショナルギャラリーへ行った。数日前からのどが痛くなり風邪の兆候、友達に風邪をうつしてはまずいから、入場後すぐに別れて一人ドラクロアの展示会を見て回った。この人の絵は色がきれいで絵がドラマティックなところが素晴らしい。今回の展示会は彼の絵がのちのフランス画壇にどんな影響を及ぼしたかがメインだったから、やや期待外れだった。きっと風邪が悪化している最中だったこともあって気分がすぐれなかったからかもしれない。

翌朝3時起きでガトウィック空港へ行き6時半の飛行機でファーロへ戻ってきた。キャンプサイトへ着いたお昼時から3日間風邪の悪化で起き上がれず、声が出なくなり咳がひどくて、回復に2週間以上もかかった。同時期ジュードも声が出なくなり咳がひどくて眠れずかわいそうだと言う。二人とも同じ風邪のウイルスにやられたらしい。

もう6年も英国の冬に慣れていないから、抵抗力もなくなっていたのかもしれない。やっぱり冬はポルトガルが一番。

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2015年のヨーロッパ旅行-早春のタヴィラ

2016-03-30 10:46:59 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 

 

 

晴天の2月末、タヴィラの郊外を散歩に出かけた。オレンジ、レモンの果樹園はたわわに実り、道端の触れるような網塀の向こうにこんな巨大なレモンが実っている。大きなレモンは皮が厚くて果汁が少ないのが玉に傷。

今まで野原を黄色に染めていたバミューダバタカップも終わり近く、その代わりが白い春菊、どこもかしこもこの白い花で埋め尽くされる。この葉も春菊そっくりだけれどにおいが違うのでやっぱり食べてみようという気にはなれない。

魚市場の野菜売り場に新鮮なニンジンが山積みに出て、買い物客は葉を切り取って置いてゆく。それで大きなバッグいっぱいにただでもらってきた。お店の人は兎でも飼っているのだろうと思っているだろうが、これがおいしい惣菜になる。まず葉をきれいに洗って、茹で醤油とごま油を混ぜて出来上がり。ニンジンの葉は特別強い味と香りがして人によって好き嫌いが分かれる。ニンジンの葉にはヴィタミンが多く含まれ完全健康食。これを好む人が外人にはいないと思ったが、なんとロジャーだけは大喜びで食べ、73歳になるまでこんな食べ物があるとは知らなかったと感激していた。

同じことは1ヶ月に一度開かれる野外市場の野菜売り場で赤大根の葉を山ほど捨ててあるのでバッグいっぱいもらってきた。これはニンジンよりも手が込んで、いったん茹でてから、細かく切り油でいためて少量の水に醤油と砂糖で弱火で2-30分ほど煮る。これも好みによってロジャーとペニーは喜んで食べたがオランダ人のマーリシャは食べられなかったという。

 

 

 

 

 

暖冬の年はビワが豊作だという。今年がそれで、2月末ではまだ緑の実がびっしりついて、実るのが楽しみ。タヴィラの森ではミモザが早くから咲いて、早く終わってしまうが、平地の道端では2月末から3月が今を盛りと咲き誇る。このミモザは種類が違うのか香りがしない。花粉が飛ぶからヘイフィーバーの人には大変だろう。

山や丘を黄色に染めつくすゴースの花は乾燥地に強く全身を鋭利な棘でおおわれているため伸び放題。放牧の牛や羊も避けて通る。

 

 

1月に散歩に出掛けたときおなかの大きかった羊たちが子羊を連れて草を食んでいる。子羊たちも生後数週間は経っているらしい。寒い英国ではまだ生まれていないかそれとも小屋の中で出産しているだろう。

道端の梨の木に花が満開。昔の中国では梨の花が美人の代名詞のように尊ばれたというが、西洋梨の花は特に感激するほどでもない。梨はポルトガルの輸出第一番の産物で、第二がラウズベリーと聞いて本当に驚いた。いつも見るのはオレンジやオリーヴだからこれらが上位を占めると思っていた。

 

  

左上の花は園芸種で野生では見られないが、今の時期どこの庭でも公園でも花盛り、多色あり花の色が混じって咲いているところは見たことが無いから1本の苗からこれほどに増えるものと考えられる。

ポルトガル人の狭い裏庭でなっていたパパイアの実。よくぞこれほどしっかりと実が付くものだと感心して写した一枚。

 

  

 

郊外から見た新興住宅街、煙突がにょきにょき突っ立っていて、おもしろい。ほとんどが飾りの煙突らしい。

 

 

塩の集積場。昨年夏に集めて以来の小山のような塩。昨年からだと雨もたくさん降っただろうに溶けもせず、今やっと精製場へ運ばれてゆく。

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