ちょうど1週間前の月曜日、ヨガから帰ってきてすぐブランチを食べて、12時の電車でロンドンブリッジへ、15分で着いた。
そこから地下鉄ジュブリーラインに乗り換えて20分、セント・ジョン・ウッド(ST John Wood)の駅に着いた。
ここには大きな図書館に日本語の本がたくさんあるという。
今まで一度もこんな図書館があると聞いたこともなかった。それで日本語の本に飢えていた私、昨年冬には日本語の翻訳本4冊をインターネットで買い、それを金沢の兄嫁のお家へ送ってもらった。
これらの本はスエーデンのミステリーでインターネットで直接英国へ送ってもらうと送料が本自体の何倍かになる。兄嫁にお願いして船便で送ってもらいクリスマスの時期1週間で読み終わった。
一回読むとこれらの本はほとんど忘れる頃まで見たくないものだ。
此のフォックス(The Fox)は日本語の本ではないが、昔からとっても好きな作家フレドリック・フォーサイスの本で、2018年出版という。
2019年8月のポールの誕生日に、パトリックの友達が誕生祝にプレゼントしてくれたもの。結局ポールは目も通さないうちに亡くなり、活字に飢えていた私がちょっと見た時からのめりこんだ。最近こんなに面白い本はないと思った。
引きこもりの18歳のコンピューターお宅が世界中の政府の機密コンピューターに入っているのを知った英国MI5 が彼を使って画策するストーリー。英国読者をいい気分にさせるような本だった。最後は北朝鮮のコンピューターにまで潜り込むのだから。
セント・ジョンズ・ウッド・ライブラリーは地下鉄駅から1ブロック行った繁華街の真ん中に位置するまるでそこらの古本屋という感じ。地下への階段を降りたすぐ真向かいに日本語の本がズラーと並んでいて、これらの本全部読みたいと思った。
ここにあるのは日本人の派遣社員が帰国時に置いて行った本が主らしいが、古本もずいぶんたくさん並んでいた。
図書館を運営していたのが2人のインド人のおじさんで、たぶん日本人のアシスタントがいなくなって本の整理ができないのだろう。私が持って行った日本語の本は全部外の本棚において売るのだそうな。
この日は10冊借りた。上の5冊はこの1週間で読み終わった。どれも面白かったが、乃南アサさんの本はあまりに日本的、社会の底辺をうごめく人々や、不平不満の家庭の主婦のストーリーなどで嫌になり、最後のアルジャーノンに花束をが一番面白く考えさせられた。
上の5冊はこれから2週間で読もう。返本は3週間だそうだがインターネットで7回まで延期することができるという。とにかくこれで当分本に飢えることもなく、毎日充実した日を過ごせそう。当分毎日の新聞を読む時間が無くなった。