Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

乱読

2023-08-28 20:45:24 | 独り言

ちょうど1週間前の月曜日、ヨガから帰ってきてすぐブランチを食べて、12時の電車でロンドンブリッジへ、15分で着いた。

そこから地下鉄ジュブリーラインに乗り換えて20分、セント・ジョン・ウッド(ST John Wood)の駅に着いた。

ここには大きな図書館に日本語の本がたくさんあるという。

今まで一度もこんな図書館があると聞いたこともなかった。それで日本語の本に飢えていた私、昨年冬には日本語の翻訳本4冊をインターネットで買い、それを金沢の兄嫁のお家へ送ってもらった。

 

これらの本はスエーデンのミステリーでインターネットで直接英国へ送ってもらうと送料が本自体の何倍かになる。兄嫁にお願いして船便で送ってもらいクリスマスの時期1週間で読み終わった。

一回読むとこれらの本はほとんど忘れる頃まで見たくないものだ。

此のフォックス(The Fox)は日本語の本ではないが、昔からとっても好きな作家フレドリック・フォーサイスの本で、2018年出版という。

2019年8月のポールの誕生日に、パトリックの友達が誕生祝にプレゼントしてくれたもの。結局ポールは目も通さないうちに亡くなり、活字に飢えていた私がちょっと見た時からのめりこんだ。最近こんなに面白い本はないと思った。

引きこもりの18歳のコンピューターお宅が世界中の政府の機密コンピューターに入っているのを知った英国MI5   が彼を使って画策するストーリー。英国読者をいい気分にさせるような本だった。最後は北朝鮮のコンピューターにまで潜り込むのだから。

 

セント・ジョンズ・ウッド・ライブラリーは地下鉄駅から1ブロック行った繁華街の真ん中に位置するまるでそこらの古本屋という感じ。地下への階段を降りたすぐ真向かいに日本語の本がズラーと並んでいて、これらの本全部読みたいと思った。

ここにあるのは日本人の派遣社員が帰国時に置いて行った本が主らしいが、古本もずいぶんたくさん並んでいた。

図書館を運営していたのが2人のインド人のおじさんで、たぶん日本人のアシスタントがいなくなって本の整理ができないのだろう。私が持って行った日本語の本は全部外の本棚において売るのだそうな。

この日は10冊借りた。上の5冊はこの1週間で読み終わった。どれも面白かったが、乃南アサさんの本はあまりに日本的、社会の底辺をうごめく人々や、不平不満の家庭の主婦のストーリーなどで嫌になり、最後のアルジャーノンに花束をが一番面白く考えさせられた。

上の5冊はこれから2週間で読もう。返本は3週間だそうだがインターネットで7回まで延期することができるという。とにかくこれで当分本に飢えることもなく、毎日充実した日を過ごせそう。当分毎日の新聞を読む時間が無くなった。

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セント・ジョージ教会での太鼓と横笛

2023-08-21 04:59:49 | 日記

相変わらずちっとも暑くならない英国の8月18日の金曜日、私の住んでいる地域の教会(St Jeorge Church)で日本の文化、太鼓と篠笛の演奏会があった。

この教会はベッケンナムでは一番古く大きな教会で以前から日曜日のミサや合唱をBBCのテレビで見せたり、昨年は夏の間中、金曜日と土曜日のお昼に楽器での演奏会や合唱団のコンサートなどがあった。いずれも入場無料で、終わったときに出口でお礼の志を置いていけばいい。昨年では日本人女性のピアノ演奏と弦楽器4重奏のバイオリン奏者が日本人男性だった。

此の金曜日、朝から小雨が降ってうすら寒い日、懐かしい日本人の友達2人が早めに我が家へ来てくれて、出かける12時までに昼食を終わっていた。

バスで5-6分ほどで、その教会の近くに停まる。12時15分頃に教会に入ったら、いつもより観客が3倍ほど多かった。日本人がその半数以上を占めていた。コロナ以来、友達とコンサートへ行くことがなくなってため、昔の知り合いに会っても名前が浮かんでこない。

篠笛の関口るみこさんは鹿児島出身、素晴らしい帯地で作られたドレスに肩にかけられたその帯地も素晴らしい。

篠笛の甲高い音は懐かしい日本の思い出を誘ってくれる。

雄大な桜島をイメージした薩摩の地よりという篠笛の音がステンドグラス鮮やかな教会に響き渡り、途中から座席の後方から太鼓の音が聞こえてきた。心憎い演出!!!

和太鼓は熊本かずひこ氏この方は今現在日本で和太鼓の第一人者だそうで、4つの大小の太鼓で素晴らしい演奏をされた。黒田節は渋い声で歌ってくれ、久しぶりの日本文化に涙が出そうになった。

1990年代佐渡島から鼓童のグループがロンドンで演奏して、はまってしまい7回も見に行った。ある時はおはぎをいっぱい作って楽屋裏へもっていったりもし、彼らとのサインや一緒に写真も写して楽しく交流し、今ではどうしていられるものやら。

教会の高い天井は音響効果抜群、笛も太鼓も素晴らしかった。

2011年の東北津波の2-3年後、ウエストミンスター大寺院で慰霊祭があった。

あの時はあの巨大な大寺院にたくさんの太鼓の音が響き渡り、まるで津波が押し寄せてくるような、そしてこんな日本の文化を英国の大教会が受け入れてくれたそのことにとっても感激したものだ。

 

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8月10日

2023-08-11 04:46:48 | 日記

日本は猛暑にうだっている様子なのに、ここ英国とフランス北部は毎日雨、気温は朝夕10-15℃、日中で20℃になれば温かいほう、天気予報では今週末には温かくなるとこの2週間前くらいから嘘ばっかり。

とうとう昨日今日は雨も降らず、青空の多い日だった。

雨が多いせいで庭の草花がすくすく育ち、雑草もすくすく元気、困っている。特に先月両膝を付いて石畳の間を一本づつとった雑草がもうふさふさと伸びてきた。

裏庭のシュウメイギクは今が盛り、春から一度も見かけなかったミツバチがいっぱい訪ねてきている。

娘の家へ歩いていく30分の通りにはいろいろ珍しいお花もある。これは大きな木に咲いていたかわいい花で、花が終わった後のほおずきのような種まで同居していた。

この花はインターネットで見るとKoelreuteriaまたの名をチャイニーズ・ランタン・ツリーと呼ぶ。南または東アジア原産という。私の周囲では、巨大な木が3か所にあった。

もう日本ではユリの花は梅雨時までに終わっているだろうが、こう寒いとお花の咲くのも季節がずいぶんずれてしまう。

駅へ行く途中のお屋敷の巨大な木に咲いていた花、オリーヴの家族だそうで、Glossy Privet (西洋いぼた)という。

鉄道の線路下のトンネルの入り口にこんな若木が生えている。トンネルは歩道のみで自転車は降りて押さなければならないとサインがあるが誰も守っていない。

途中の公園では毎年ワラビを摘むところと、イラクサやヨモギを摘むこの公園は子供たちが遊ぶ公園と川を隔てていて、犬の散歩用らしい。

この前のブログにも乗せたが鈴なりのブドウはまだ実が熟れていないせいで、誰も取らない。実が熟れたらだれがとるのだろうか?虎視眈々。

最近この木の名前、スモークツリーと呼ぶそうだ。遠くからだと確かに煙にみえるかもしれない。

娘の家まで30分の道のりに2本の線路が交差していて、駅のトンネルを2か所通っていく。トンネル内のポスターを見るといつも英国のウイットに思わずニヤリとする。

此のポスター(無賃乗車をすると)違うステーションに連れていかれる。ステーションは駅だが警察は ポリス・ステーションと言う。

 

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