フレイショのキャンピングプラッツから北へ60Km ミランダ ド ジューロ(ジューロの眺め)の町をめざす。 通り過ぎる道筋の木々は真っ黒に焦げ、この広大な地域のほとんどが焼き畑で開墾している。いずれはまたパッチワークのオリーヴ畑になるのだろう。
遠くにミランダの町が見えだした。特にどこの田舎町とも変わらない。ここはタヴィラでマイクに教わった場所で、キャンピングプラッツがお城の近くにあるという。平野のあちこちに巨大な岩の塊が見られ、農耕作に不便だろうなと思いながら町へ向かった。
お城のすぐ近くの駐車場には白とピンクの桜の木が今を盛りに咲いていた。やっぱりピンクの花が華やかで見栄えがする。
お城はほとんど崩壊状態で大して見るものもないが、この日は晴天でも丘の上は寒風が吹きつけてあまりの寒さに震えあがった。それでいったんキャンパーへ引き返し、冬用のコートを着込んで短いメインロードを大聖堂へむかった。こんな田舎町でもお土産店やレストランがいくつか並んでいる。
町のスクエアーに博物館らしきものあり、2階のベランダに下がっているものはこの地方の織物かもしれない。スクエアーの真ん中にいわくありげな男女の像、インフォメーション・センターが閉まっていたからわからなかった。
大聖堂は大きいばかりで中は暗くて色彩も乏しく写真を写す気にもならなかった。 その大聖堂の横から見下ろすジューロ河は絶景、ここから上流はスペインから流れ込んでいるから国境も、地図以外ではわからない。
大聖堂の後ろにはいったい何に使うのか広大な屋根なし広場、近くの建築物の軒下は見事なほどツバメの巣であたり一面ツバメが飛び交っていた。
この城の城塞内のストリートは狭くて歩きにくい石畳が延々と続く。崩壊したお城に似合わない城門の頑丈なこと。まるでここだけなん百年もあとに作られたようだ。