Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

我が家の堆肥

2020-02-23 21:12:35 | ロンドン周辺

この家に移ってきた28年前、裏庭には木が多く小さな池があった。

野菜や花を植える場所がなくて、大きなつるバラを藪を堀り切って捨てた。そして一番奥に並んでいるFir Tree(もみの木)の近くに温室と作業小屋、そして亭主の工作室が徐々に増えて行った。

以前から野菜や果物のくずを捨てるのが嫌で、私の誕生プレゼントにコンポストボックス(堆肥入れ)を作ってほしいと頼んだ。

 

作ってくれたのが上の2つ。野菜くずや果物、食べ物の残り物などそれに芝生を刈った草も入れたりしていたが、すぐ気づいたのは野ネズミが繁殖しだした。

それでネズミの害を防ぐために大きなプラスチックの容器にあちこち小さな穴をあけてごみを入れることにした。

 

 

ところがしっかり蓋をして入り込めないネズミは一番下の穴をかじって大きくして出入り自由。

大きな穴は4か所もありネズミ防止には役立たず。

 

 

10年ほど前からはこのサスペンションコンポストボックスを使っている。

今までの古いボックスには木の葉や芝生の刈った草だけ入れることにした。プラスチックボックスが汚れているのは昨年大量に落ちたクッキングアップルを入れたせいで腐って汁が流れ出たせい。

このサスペンションコンポストボックスにはさすがのネズミも届かない。あらゆる食べ物の残りや捨てるべき野菜のくず、木の葉や芝生の草などを入れ、一年に一度春先に開けてしっかり堆肥になったのを畑に入れる。

昨年は2回も海岸へ行って乾いた海藻を大袋いっぱいに拾ってきて水に浸けて塩を抜き、堆肥に混ぜ込んだ。それとクッキングでつかいふるした油がとっても良いと気づいて、いつもごみに混ぜ込む。だから私のコンポストはミミズでいっぱい。

 

 

昨日このコンポストボックスを開けて袋に移した。全部で6袋と植木鉢1個分、サスペンションの入れ物は中身が軽いとくるくる回せて酸素を取り込むことが出来るが、一年分の堆肥が出来上がるころには私の力では全然動かない。上の蓋を開けて半分出し、残りを底の蓋を開けるべくひっくり返すには亭主の力がどうしても必要。来年もお願いしなければと、頑張って生きてほしいと言い聞かせている。

出来上がったコンポストは鉢植えのプランツを移植するときには下に必ず入れ、ほとんどは畑に混ぜ込む。昨年も小さな畑にたくさんの野菜が収穫でき、今まで殺虫剤や化学肥料を使ったことが無いのが自慢です。

 

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ベッケンナムの2月

2020-02-22 08:12:22 | ロンドン周辺

最近英国では毎週嵐が来て大雨を降らし、英国中央部からスコットランドやウエールズでは大洪水。私たちの住むロンドン近辺は南東に面し被害が一番少ない。

2011年から今年まで1月2月を英国で過ごしたことが無いから、気候も忘れていたことが多いが、2月に外で干した洗濯物が乾いたなどと言うことはなかったと思う。以前の2月は洗濯物を干すとバリバリに凍った記憶があった。

前庭の柿の木下、こんなにかわいいクロッカスの花が咲いた。

 

このクロッカスの球根を植えた覚えがないが、こうして沢山咲くところを見ると、きっとずいぶん昔に植えたものだろう。

これは我が家から近い通りの歩道にあるプラムの木で、こんなに多くの花が咲いて、今年も豊作に違いない。

これも歩道に咲き出したアーモンドの花、桃の花によく似ている。ポルトガルとは1か月遅れだが、この実は食べられない。

 

街路樹の早咲きの桜。まだ咲き始めで花数が少なくて侘しい。名前は知らない。

メインストリートの公園側に咲くこの花は梅や桜ではなく,実がならない。

 

白いつぼみがろうそくを立てたようなモクレン。花が一斉に咲きだすと見事だが花が終わった後の地面の汚れ方も激しい。

今が盛りのウインターチェリーこれも街路樹。

 

この雪のように白い花は桜よりも花が小さく一体何の花なのか判らない。

よその庭のボケの花。

大きなお屋敷の前庭の白椿か山茶花、花は椿にしては小さめ。

これは白椿。

通りの垣根の変わった花。

ベッケンナムでは2か所だけで咲いているミモザ、今年は暖冬のせいで早いのかポルトガルとほとんど変わらない。

私の意識の中ではミモザはポルトガルの花と植え着いてしまっている。ベッケンナムで見るとますますポルトガルが懐かしい。

ミモザの横で見かけた南天。日本では難を転じるというところから南天はめでたい植物と言われている。なんだかこじつけみたい。 それにしてもこんなに立派な南天を英国では見たことがなかった。

 

教会の庭に咲き始めたプリムローズ。亭主は子供の頃この花をいっぱい摘んで売りに行ってお小遣いにしたものだそうな。昔はこんな花を買ってくれる人が居たと古き良き時代。

 

 

 

駅へ行く道端のウインターチェリー。この木の横に咲く白い花はワイルドチェリーで6月ごろに小さな丸い実がなり食べられる。花より団子、実のなる方がずっといい。

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ポーツマスからサンタンデルへ(Portsmouth to Santander)

2020-02-15 20:26:41 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

11月27日我が家を出発して英国を南下、ポーツマスへ向かった。ポーツマスというのはPort (港)とMouth(河口)の合成語で昔からここは英国の軍港として知られている。このポーツマスに近いキャンプサイトで一泊して、翌朝9時にフェリーポートへ向かった。

 

町の入り口にはヨットの帆を形どったデコレーション。

 

 

フェリーポートには早く着いたものの乗船迄2時間くらい待った。キャンパーの中でコーヒーを作って飲み、昼夜の食事の足しにサンドイッチも作っておいた。我が家で作っておいた野菜スープも冷たいままで大きな魔法瓶に入れて持ってきたのをこの朝煮立てて熱いのを魔法瓶に入れた。

 

こんなにたくさんの英国キャンパーがスペインへ向かうのかと驚くくらい、百台以上あった。乗用車も数知

れず、そして恐ろしいくらいの巨大なトラックがどんどんフェリーの中に入っていく。

 

私たちのキャンパーの行列はほとんど最後の方。それも坂道を登ってトラックより一階上のデッキに落ち着いた。

こんなに多くのキャンパーやトラックが載って沈まないのだろうか?

 

窓のないキャビンには4人が眠れるが、上2つのバンクベットはたたんだままで2人分、シャワー、トイレ付27時間載って、キャンパー一台積んで470ポンド(6万7千円ほど)、フランスを南下していくことを思えばそんなに高くないかもしれない。

 

客室がズラーと並ぶ廊下を通って7階のフロアーを一回り見て歩いた。レストランやカフェー高級土産店、ビューティ・パーラからサウナまであった。

8階は亭主が見に行って子供の遊び場からプール迄あるという。

 

 

 

巨大なフェリー以外はほとんど軍艦でこの上の写真は小型の航空機着陸場を備えていた。

 

 

ポーツマスのシンボルがこの帆の形をしたタワーで、

 

タワーの上の方は2階建ての展望台兼カフェーになっているのが見える。

 

 

 

河口の対岸は長く突き出た岬で、新しいビルや遊園地、教会などが城壁のようなコンクリートのブロックの向こうに見える。

 

 

 

この日は11月も終わりというのに素晴らしい良い天気で海は波一つない穏やかな日だった。

 

 

珍しいホバークラフトが行くのを見て、キャビンに戻り、翌朝9時過ぎまで、寝たり起きたり、うまく船酔いを免れた。

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サンタンデルからブルゴス(Burgos)へ

2020-02-14 18:40:10 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

 

金曜日12時に乗船してからは酔い止め薬を3回も飲み、両手首に酔い止めバンドをしっかりはめて、無事土曜日の朝9時に目覚めた。海は凪いで穏やかだが、この朝は激しい雨が降っていてスペインが見えない。

航海が非常に穏やかで安全だったため、今日は2時間早くサンタンデルに着くとアナウンスがあった。亭主が大喜び、これで多分無理をせずにブルゴスまで行けるという。暗くなってキャンパーを走らせるのは、年寄りには大変危険だと本人も承知している。

 

 

朝11時手荷物をまとめてキャビンを出て、キャンパーの停まっている5階へのエレベーター付近に人々が集まりだした。サンタンデルの町は雨の中でかすんで見える。

キャンパーに載ってスペインやポルトガルへ向かう人たちは、私たちも含め年寄りばかり。

中に一人の中年英国人が、 水曜日にサンタンデルからポーツマスへ行ったが、海が荒れて誰一人ラウンジで座っている人などいなかった。24時間キャビンで寝ていた。今日は反対に素晴らしく良い航海だ。と大きな声で言っていた。今日はラッキーだけれど帰りはやっぱりフランス周りにしよう。

このフェリーの中で、私たちを知っている2組の英国人夫婦に出会った。私は全然覚えていなかったが相手の方が知っていて声をかけてくれ、それぞれキャンパーでまたポルトガルのカバナス・キャンプサイトへ向かうとのこと。

 

 

12時きっかりフェリーはサンタンデルに到着、下船したのは20分後ですぐカーナビをブルゴスへセットして雨の中サンタンデルの町を通過する。

ブルゴスまで180㎞程、その間に開いているキャンプサイトがない。12時過ぎだから3時間で着くと亭主は喜んでいたが12時は英国時間でスペインは1時間早くもう1時過ぎ、雨が激しい薄暗い中を、ブルゴスやパレンシア(Palensia)へ向かうキャンパーやキャラバンが走っている。

この北スペインは連日雨だったらしく、川渕の農地は水浸しになっているところが多かった。

 

 

写真がはっきり見えないが、立ち枯れのひまわり畑で、種を取ったようには見えない。暗い中で侘しい。

 

 

 

岩山がつづくあたりで、向こうを向いた人か?猿か? 二人で言い合いながら通り過ぎたら

 

アングルが違うと、いったい何に見える? 亭主は私が Dirty mind (想念がいかがわしい)という。

 

 

前を行くキャンパーの水跳ねが激しい。彼らもブルゴスへ行くに違いない。

 

ブルゴス近くのラウンドアバウトには珍しい恐竜の模型が立っていた。

 

 

ブルゴスの町の入り口、サンタンデルから3時間で着いた。

この町のキャンプサイトは町はずれの川渕で以前にも行ったことがあったが、前も今も全く同じ雨の中で、キャンプサイトの地面は水浸し、キャンパーの車が地面に沈んで出られなくなる。それで車の前輪は道路に上げておくようにとのことで、駐車できるところを探すが、トイレのブロックが3か所のうち2か所は閉まっていて、電気のコネクションも全部は電気が通っていないことを知った。

結局入り口に近い道路上にキャンパーを停め一夜を明かした。北スペインは英国と同じように寒かった。

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春の花

2020-02-06 23:51:55 | ロンドン周辺

私たちが帰国した1月末ごろから割合良い天気が続いて暖かい。前庭の柿の木の下には、いつごろからとも知らないうちに野生のスミレが繁殖しだした。

毎年だんだん増えていき、濃い色の花を咲かせている。この辺りだけ本当に春の色。

 

 

まだつぼみのクロッカスももうすぐ咲き出す。

 

裏庭のサクランボのなる桜の木の根元、昨年秋桜の木を切ってしまったがスノードロップが咲き出した。もう木陰が無くなったからずんずん増えてゆくのだろう。

このサボテンの一種だと思う棘のある木は数年前、ポルトガルの英国人女性で庭師をしている人から赤白一枝づついただいて、挿し木でついた。太陽の当たる窓際では定期的に水やりが必要だったからキッチンにおいて1-2か月に一回の水やりで花が咲きだした。

この摩訶不思議なサボテンは娘がまだ結婚前にパトリックからもらったもので小さな鉢に長さ3-4センチのグリーンの茎の上に小さな丸いサボテンが載っていた。もう10年も我が家の窓際で、頭が大きくなりすぎて、支えが必要。すると茎の処から横に伸びたグリーンの茎からどんどん根が出てきている。どうしたらよいのか未だに思案中。

 

帰ってきたらまた孫の面倒を見る祖父母の仕事が待っていた。2日続けて迎えに行って、水泳教室へ連れて行ったり、教科書を読むお手伝いをしたりで、お礼にもらったのが春一番のチューリップ。昔造ったビキニの花瓶に入れてみました。

 

我が家から向かいの通りの各家庭の前庭にはいろいろな花が咲いている。

ウインターチェリーが満開。遠くからでも目立つ華やかさ。

まだ裸木の多い通りで、この木だけがとっても華やか。

一軒の庭にはヘザーがびっしり植えられていて、ピンクや白など色とりどり、当分咲いていることだろう。

 

 

 

この可愛い花はこのあたりの前庭に多く、名前が判らない。巨大な緑の葉をもち、花がこうして固まって咲く

 

ただ一軒だけ白の山茶花の咲いている庭があった。我が家の赤い椿はまだまだつぼみが硬いまま。

一軒の前庭の垣根のクレマティスは勢いよく通りの梨の木に登って花盛り。

 

 

クレマティスは5-6月の花のはず、我が家のそれはまだ葉も出ていないのにこの木だけはウルトラ満開。

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ブルゴスからカセーレス(Caceres)へ

2020-02-06 22:32:36 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

ブルゴスのキャンプサイトを出てスペインの高速道路に載る。スペインの道路は高速でも無料の処が多く有料の高速道路は距離が短い。今日通る道路は全行程450㎞のうち430㎞は高速道路で、今まで15年ヨーロッパの各国を回ってみて、ドイツと並んでスペインの道路はヨーロッパ1位だと思う。

昨夜二人で相談したのはカセーレスまでの道路はサラマンカ廻りの450㎞とマドリッド回りの480kmのどちらが良いかというもので、マドリッド廻りは道路が平坦で、坂道がほとんどないが、マドリッド周辺は車の量が非常に多い。

サラマンカ廻は南下するにしたがって坂道が多くなるが車の量は少ない。カーナビをセットした結果、距離の少ない方を選んだので、サラマンカ廻になってしまった。

 

 

この西回りのコースは制限時速120㎞、サラマンカを過ぎるまで道路は平坦で、車の量も極端に少ない。

 

 

道路わきの名前も知らない町には巨大な教会か大聖堂が2つもタワーを並べている。このあたり平野の中の平坦な街で四方に目を凝らしても山も見えず、林や森もない。周囲は牧草地か耕作地で今はほとんど周囲に雑草の花も咲いていない。

 

 

南に行くに従い山か岡のようなものが現れたが、ほとんどが牧場のような感じだった。

 

 

200㎞も南下すると、山や丘にはコルク樫の森が多くなってくる。

 

 

サラマンカを過ぎると道路は上がり下がりが多くなって、おまけに行く手に雨雲が張り出してくるようになった。

 

 

急激な雨が降り出し、前を走る車のしぶきがひどい。

 

 

以前にも何度か通った道筋だが、こんなに大きな河か?湖 ?があったとは知らなかった。ポルトガルは干ばつだと聞いていたが、スペインはしっかり水を貯めているのかもしれない。

 

プラセンシア(Plasencia)の近くになると遠くに黄葉の木々が目立つようになる。この辺りはサクランボの産地で、4月半ばには桜の花であたり一面白っぽくなる。サクランボのなる桜の木は実のならないソメイヨシノと違って花はそんなに派手ではない。今の時期桜の木々は黄葉して落葉する。山の斜面を段々畑にして桜の木が植えられている。

 

このあたり桜の木とオリーブの畑で彩られている。

 

 

農作物の畑は見かけないが、牧場とオリーブ畑やコルク樫の林が多くなってきた。

 

 

遠くに田舎の村が見えている。スペインの村は南へ行くほど白壁の家々が素晴らしい。

 

 

 

 

雨も降ったり止んだりで、出てきた太陽は暑い。今までキャンパー内でも着ていたジャケットを脱ぎだした。この辺りから牧場だって雑草の花で黄色くなっている。

道路わきにはどんな花の色も見えない。カセーレスのキャンプサイトはポルトガルへの往復に必ず1-2泊はするところで秋と春の2回は停まっていく。各駐車場に必ずシャワートイレの設備が備わっているユニークなキャンプサイト。途中で停まってコーヒーとサンドイッチをつまんだので、450㎞を5時間で着いた。運転中は決して疲れを見せない亭主も、キャンパー内に落ち着くとすぐ寝てしまう。

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カセーレスからポルトガルへ

2020-02-05 17:11:55 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

この朝は晴れて良い天気の日だった。今日は焦らなくても悠々ポルトガルへ行ける。

昨日のうちに近くのガレージでディーゼルを満タンにしておいた。例年ならこのカセーレスのスーパーでショッピングをするところだが、昨日は日曜日。スペインの日曜日はどんなお店も開かない。

英国だって昔は日曜日は店もスーパーも閉まって静かで不便だったが、今ではそれが何時解禁になったかも覚えていない。

 

 

カセーレスからセルビアまでまた高速道路に載って、時速100㎞以上で走った。カセーレス近辺には巨石群の有名な通りがあるがこの高速道路の周辺もその例に漏れない。

 

 

高速道路は各都市の郊外を貫くから、高速道路を走っている間は周囲の植物や牧場の動物を見る以外何も知ることが出来ない。けれどももう何年もこの地域を旅行してカセーレスや50㎞南のメリーダ(Marida)のローマの遺跡群を見てまわった。古代の文明に興味のある人には、垂涎の地域である。

南下するにしたがってオリーブ畑やワインのためのブドウ畑も多くなってくる。

 

 

 

スペインのブドウ畑(ヴィンヤード)はフランスのそれよりも木が小さい。来春までこれらの木は小さく刈り込まれている。

 

道路わきにも広大な太陽熱による発電装置(ソーラーパネル)が広がっている。スペイン郊外では珍しくもない風景だ。

 

ポルトガルのコルクは国を挙げての産業だが、スペインの方がコルクの生産量が高いかもしれない。

 

 

セビリヤの郊外の道路はスパゲティ・ジャンクションで、この近くへ来ると必ずカーナビを付けて気を付けないと、一つ間違うとどこへ行くか判らなくなる。今回もどうにか間違わずポルトガル向けの道路に載ることが出来た。セビリアももう10数年前観光旅行に来たが、キャンパーで町に入ると、大きな駐車場がないから絶対停車、駐車ができない。

カセーレスからセビリアまでは270km、セビリアからポルトガル国境までは130㎞ほど。

 

 

 

面白い4輪の車と思ったら道路を平たんにするローラーカーだった。高速道路3車線のうち1車線だけ徐行運転して、通ることが出来たが、車の量が少なかったから問題なかった。これが国境へ行く道路でも、ロンドン郊外の私たちの住む通りより交通量が少ない。

 

昨年この高速道路でキャンパーのエンジンが壊れて、近くの町フエルバで10日間も滞在する羽目になった。この辺りだったねと話し合いながらスムーズに通り過ぎることが出来た。

ポルトガルへ近くなると周囲にはビニールハウスが多くなり、野菜の促成栽培をしている。

 

形の良い松林が多くなり、この辺りでマツタケなどできないのだろうかとあらぬ考えをしてしまった。

 

 

ポルトガル―スペインの国境はグアディアナ(Guadiana)河にかかるつり橋で、1年前に通った時に修理のために足場を組んだままで、一体何時になって完成することやら。

このポルトガル近くになって大雨に襲われ、キャンプサイトへ着いた時はスペインで2日間雨の中を走った時の汚れがきれいに洗われたようになっていた。

半年ぶりのキャンプサイトは何も変わっていない。オフィスで登録を済ませたら、若いポルトガルの男性職員が、”僕日本へ行きたいんだ、日本のプロレスリングを見に行きたい。” アント二オ猪木や力道山の白黒ヴィデオを見ているから・・・” だって。

 

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キャンプサイトの1週間。

2020-02-04 16:22:13 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

このカバナスのキャンプサイトに着いてもう一週間経ってしまった。

3月に一緒に運動していた仲間やヨガの先生など多くの人たちと旧交を温めあう。

着いた翌朝は9時からヨガが行われる。3月まではレストランの真上の広いスポーツジムでやっていたのが、ジムの機械が充実して専門のインストラクターが教えてくれることになった。それでとなりの狭い会議室で、テーブルやいすを片方に積み上げて約10人の女性と一人の男性がヨガのレッスン。久しぶりでヨガは動きが穏やかだからたかをくくって行ったら、翌朝から股関節周辺の筋肉痛。運動不足がたたった。

3日目はフュージョン、これはヨガとタイチとピラテスを混ぜ合わせたもの、1時間のレッスンが25分でねを上げた。こんなにきついとは・・・・それよりも自分の体力の衰えにがっくり。

このキャンプサイトは設備が良くて、トイレやシャワールームも暖房が入り、一日に2回も掃除をしてくれる。サイトの道路には数台の小型の電気自動車が走りまわっていて、メインテナンスの男性2人づつがサイトのごみ処理から庭木の手入れや清掃もしていて、非常に清潔なサイト。

昨年6か月近くここで過ごしたから、皆顔見知り。出会うたびに手を挙げて挨拶していくフレンドリーなおじさんたち。私が日本人と知って日本のコインが欲しいとねだられていた受付のおばさんには、今回小さな財布いっぱいのヨーロッパの小銭を持っていってあげた。彼女の喜びようったら・・・・。私は日本に15年も帰っていない。

洗濯室では手洗いにお湯がじゃんじゃん出て、毎日衣類は手洗いで干しても夕方までに乾いてしまう。手洗いしながら英国人の女性とおしゃべり、9月に英国を出て2か月間ドイツ、チェコ、スイス、フランス、スペインを回ってきたそうな。私たちとほとんど同じころにこのサイトに着いたそうだ。自己紹介しあって、帰ってきた。ここではすぐに友達になれる。

キャンパーの両隣はドイツ人キャンパーとフランス人キャラバン。顔見合わせるとハローとあいさつするがいまだそれ以上一言も会話していない。

キャンパーの後ろには英国人老夫婦。初日におばあさんの方から自己紹介してきて、おしゃべりするようになった。私がジムから帰ってきて彼女に話しかけたら、申し訳ないけど私は今補聴器が無いから聞こえない、それに運動は膝も股関節も両手も神経痛とリュウマチでがたが来ている。 と言われて会話にならなかった。

この3月までは電動車いすに乗っていたおばあさんとお友達になり、帰国の際にドイツ製の毛糸をたくさんもらった。それでサマーセータを編んだので、彼女に見せてあげたいが、いまだ来ていない。もしかして夫婦のどちらかが病気なのかもしれない。

こんなに便利で文句ないようなキャンプサイトだけれど、ただ一つ不便なのがタヴィラへ行く交通の便。電車は2時間に1本だけ。この3月まで斜めにかしいだ歩道のための木の橋が、夏の間に川に落ちてしまった。これで歩いていくことはできず、自動車道は車の往復が激しく、非常に危険。

 

あと2週間でクリスマス。ヨーロッパの人たちには一年で一番楽しいのがクリスマスだから、12月に入らないうちからキャンパーの周りをカラー電球で飾り立てる。

 

 

 

 

 

クリスマスに全然興味を持たない私は、プレゼントも孫だけ、最近の子供たちは物がありすぎる。小さなジクソーパズルのプレゼントだけで、あとは彼の銀行口座に送金する。

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土曜日のタヴィラ

2020-02-03 21:09:11 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

土曜日の朝は9時半の電車でタヴィラへショッピングに行った。カバナスにも小さなスーパーが2軒あるけれども高くて品数が少ない。電車は次が11時半だからこの朝の9時半を逃すと午前中がつぶれてしまう。

たった一駅、乗車時間5分、料金は65歳以上のシニア料金で75セント(60ペンスくらい)川向こうの魚市場へショッピング・カートを引っ張って行った。

 

 

川渕に面白い魚のプラスチックごみ入れ。昨今のプラスチック害はここでも大きな問題になっている。

 

河の向こう岸を亭主が歩いていくが、こちらを見ない。

 

真ん中の古い壊れかかった橋はやっと修理中で通行止め。

 

 

魚市場ではいろいろな魚が新鮮、ぶつ切りのミックスフィシュを600gほど、5ユーロ、小カレイを1㎏6ユーロで買った。 これらは全部私用。亭主は食べない。

この魚市場には野菜、果物も売っているけれど、スパーよりも高い。オレンジ2㎏を2ユーロで買った。まだ走りだから仕方ない。1-2月になれば1㎏50セントになる。

魚市場の外では毎月第一土曜日に開かれる古物市が開かれていた。橋の向こうのスーパーでは亭主が待って居るので気はせくが、今季初めて、やっぱり見て回ることに。

 

 

 

 

 

特別欲しいものもないけれどこれらは見るだけで楽しい。

 

 

 

マーケットの横の駐車場はキャンパーの一晩中の駐車が禁止されている。今まで何度か警察の手入れがあって、そのたび50ユーロの罰金とか。それでもこんなにたくさんのキャンパーが停まっている。

 

 

 

 

この大橋から見るタヴィラの町はいつ見ても素晴らしい。青空に真っ白の街並み。

亭主の待って居るスーパーで肉や野菜を一週間分買って、駅へ帰る途中、一昨年タヴィラのキャンプサイトで隣同士だったフランス人夫婦に出会った。

タヴィラのサイトは今年3月に今までの3倍の料金を徴収したため誰も行かなくなり、今季値下げしたのだそう。彼らは私たちに、”早く移ってきて一緒にラジオ体操をしましょうよ。”と大騒ぎ。

 

 

 

12時過ぎの電車で帰ってきて、すぐにから揚げしたのが1㎏の小カレイで頭と中骨以外は全部たべられる。 数年前国境の川渕方フェリーでスペインのアヤモンテへ行って、この町のレストランで食べた小カレイのから揚げが忘れられない。それでつい買ってしまう。

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12月の満月―寒月?

2020-02-03 18:56:31 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

12月12日は満月だった。日中温かいポルトガルでも日が落ちると寒くなる。

この日は雲の多い日だった。

皿洗いから帰ってきた亭主が、大きな月が出ているよ というのですぐ外に出てみた。

 

 

 

確かに大きな満月だった。雲の流れも速く

 

 

 

手前の木の葉が月を隠す。

 

 

アッという間に雲に隠れてしまった。

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ポルトガルの12月の花

2020-02-02 09:47:22 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

毎年ポルトガルに着くのが10月だったから花もまだまだ咲いていた。今年は12月になってやっと来てみるとまず夾竹桃の花が無い。

スペインからポルトガルへの高速道路の中央分離帯はピンクと白の花が咲き乱れていたものなのに、花は一切なく今回は数か所で木の剪定をしていた。

このキャンプサイトでも至る所にある夾竹桃の木には種がついているが花は一切咲いていない。

 

 

 

花は無くても南国でしか見られないこんな木々は素晴らしい。

 

 

 

1-2月には道路わきに雑草のごとく咲き誇るこの低灌木の花、日本にもあるそうだがいまだに名前も知らない。英国では見かけない。

 

先週のけいこさん宅近くで咲いていた。南アフリカ原産のジャカランタという木です。名前を思い出して、インターネットで確認したら、日本では熱海の街路樹として有名なんだそう。日本では6月に咲く。 この花は大きな木に咲き街路樹としてタヴィラの町には至る所に植えられてある。時季外れの花でこれ一本しか咲いていなかった。過去には3月頃にはあちこちで咲いている。

 

 

これは時期遅れの野生の朝顔、つかまって立ち上がれないから地面を這っている。

 

 

一年中咲いているブーゲンビリヤの花がただ一つ彩を添える。

 

 

 

カバナスの公共施設の表玄関の素晴らしいブーゲンビリヤ、よくぞこれほどきれいに剪定し花を咲かせたものだとただただ感心した。

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日本橋と命名

2020-02-01 19:16:33 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

 

タヴィラとここカバナスの間に自転車と徒歩の人たちのために細い木の橋が架かっていた。

 

 

 

この橋はこの数年曲がって傾きこの写真は昨年3月までのもの、橋の両端には鉄の棒がつけられて途河禁止の張り紙があったが、この橋を渡らないと、危険な県道を行かなければならない。それで歩行者は鉄棒をまたぎ、自転車は肩にかづいて渡っていた。

 

昨年夏、とうとうこの橋が川に落ちてしまった。その時人が渡っている最中だったかは誰も知らない。私たちが昨年12月に来たときは、橋は跡形も無くなっていた。

 

 

クリスマスの少し前、あの嵐の前後に起重機と新しい橋が運ばれ、お正月ごろには一応橋が架かった。橋の両脇はまだ完全でなく、

 

 

 

 

まだまだ工事をしなければならない。それで金網とバリアーで通行禁止をしているが、ここを渡る人々の数も相当のもの。

金網もバリアーも横にどかしてたくさんの人たちが渡っている。

 

 

 

この木の橋と平行して電車の走る鉄橋があり、電車の窓から橋の様子が良く見える。

 

 

私たちも2回この橋を渡った。工事人がいるわけでもなくただバリアーが置いてあってもここ以外はずいぶん遠回りにもなるし、誰も気にすることなく渡っている。

もうお正月休みも終わったのだから早く完成して、両方の町の町長に開通式などやってもらいたい。

見ていると歩いている人は必ず橋の真ん中で立ち止まり川面を眺め写真を写して渡っていく。

 

 

起重機や橋を運んできたトラックなどがやってきたタヴィラ側の道路は12月の嵐の1週間でぬかるみと化しそれ以来の晴天で自転車が楽に走れる道路などない。

 

 

それでもこうして橋が渡れるほどありがたいことはない。今までクルケット・ブリッジ(曲がった橋)と呼んでいたけれど、この橋の形がモネの絵の中の日本の橋に似ているから、日本橋と呼ぼう。我が亭主が命名した。

 

 

 

 

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