Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ーフランス・スペイン国境

2014-12-31 15:22:04 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

 

 

トールース(Toulouse)の南のキャンプサイトは初めて来たところだがこの地域は昨年もアンドラへ行くのに通ったところだった。翌朝またも晴天の中フランスからスペイン国境へ向かう。道筋は標高1900メーターまでアンドラへゆく道で途中からアンドラは右、スペインへは左の分かれ道に達する。それまでには昨年も夢中で撮ったピレネー山脈が雪に覆われ青空の中に輝いていた。

  

分かれ道から道路はゆるやかに下り坂になり右手にスキー場が見えてきた。長いスロープが見えるけれどこの辺り、あまり雪が深いとは思えず、ここへやって来てスキーをしたい人は日帰りで楽しむ南フランスの人たちに違いないと思う。

ちなみにアンドラは安くスキーが楽しめると有って、山のない英国人がツアーでやって来る。

 

 

 

 

道路はずんずん下り坂になり、道端の岩から滴り落ちる水が氷ついていた。フランスとスペインの内陸の国境線は盆地で緑の牧草地に周りを取り囲む山々がうす青く春のような印象を受けたが、通りの温度計はマイナス1度を指していた。

 

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2014年の越冬旅行ーアルビ(Albi)

2014-12-30 13:39:49 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 フランスやドイツはキャンピングカーに対して非常に親切で、設備も良く整っている。

アルビにはキャンパーの下水とトイレの排泄、飲料水補給の設備が整った無料施設が通りの一角にあり、そこのインフォメーションにはアルビ大聖堂の近くの駐車場にはキャンパー専用の無料駐車場があると書かれていた。

コーデネートをカーナビに入れて町の通りからも突き出て見える大聖堂へ向かった。

カーナビは一方通行を認知せず、何度も行き止まりに突き当り引き返したり細道を走り回ってやっと駐車場に辿り着いた。

 

このキャンパー用の駐車場は48時間駐車可能でありがたい。大聖堂はただ今修復中で中を見ることができないが、壁にはられた写真を見るとなかなか素晴らしい。ここへ来て初めてこの町が世界遺産になっていることを知った。

  

なぜこのアルビへ来たかったかといえば、昨年見たテレビ番組にアルビの川に住むオオナマズが水辺にやってくる鳩やかもめを水に引きずり込んで食ってしまうという恐ろしいもの。その時に見たアルビの素晴らしい橋が忘れられなくてぜひ行ってみたいと思っていた。

この日午前中に着いたから23時間ほど観光してフランス南部のキャンプサイトへ行く予定だった。

  

この旧市街にはやや小さめの屋内市場があり、ほとんど閉まりかけていたものの魚屋、肉屋、八百屋などが数軒ずつある。大好物のチコリを見つけすぐ1kgを買ってしまった。

  

 

 

11世紀にかけられたこの橋、忙しく車が往復していて本当に大丈夫なのだろうかと心配になる。対岸の町と旧市街から左に長く伸びた橋まで行こうと、古い橋を渡り狭い通りを歩いて辿り着いたところが、電車の鉄橋だった。がっかりしてまたきた道を折り返し、キャンパーに辿り着いた。        

 

出かけようとカーナビを付けようとしたら電気の接続部分が壊れてしまって使用不可、さて困ったことに数年前までカーナビ無しでヨーロッパ中走り回って問題なかったのに、今ではこの町を出ることさえもままならない。

 近くのカフェーで聞いたところ2軒の携帯電話のお店で聞いてみたらと言われ、行ってみたものの、カーナビなどどこにも見つからない。おまけにたくさんの人たちが行列を作っていて、皆どうしてこんなに携帯が必要なのかと聞きたいくらいだった。

町の観光案内所で聞いたところ、近くにドクターITというのがあると教えられ又歩きまわってやっと見つけた。お店はシャッターが降りて閉まっている。この日は1222日の月曜日、まだクリスマスには早いし午後3時過ぎお店が閉まる時間でもない。

又観光案内所に引き返すと、月曜日は閉まっている店が多いから明日の朝に行ってみたらと言われ、この夜は駐車場で一泊することになった。この駐車場、トイレもなければ電気もないしこの夜は霜が降りて寒い。キャンパーの中でガスストーヴをつけて一夜を過ごしたが夜中にガスが切れてしまって明け方の寒いこと。

 朝の9時にドクターITへ行ってみたら,開店は10時と書いてあり、昨日しっかり見て置かなかったのが悔やまれる。又10時に行ってやっと代わりの接続ケーブルを買って帰った。

まるで天の助け、有り難かった。

 

  

早速カーナビをつけてフランス南部のキャンプサイトへ向かった。この寒い朝、霧が深く長い間霧中で走っていたら急に霧が晴れて素晴らしいフランスの田舎を見ることができた

 

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2014の 越冬旅行ーソーシラックからアルビへ

2014-12-26 19:27:09 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

昨日から晴天で早朝も真っ青な空、空気は身を切るように冷たくキャンピングプラッツを出てアルビ(Albi)へ向かうに辺りは真っ白な霜に覆われ全くの冬景色。朝日が眩しく溶けていない霜がキラキラ輝く。ソーシラックはこの地方の高台にあり、アルビまでの137kmは何度も上がったり下がったり曲がりくねった田舎道を走る羽目になった。

 

 

牧場に放牧されている牛や馬には驚くべき仔馬や子牛が居る。多分11月頃に生まれたものと思われるが、英国では2月3月に生まれるべき動物がもうこんなに早く生まれて、生き長らえるのだろうかと心配になる。それだけ南フランスが温かいのだろうか?この気温ではそうとは思えない。眼下の平野は真っ白な霧か雲が覆っていて見えない。

 

 

高台を降りてゆくと急に真っ白な霧に覆わてノロノロ運転、途中で道を間違って遠回りになった。グリーンの丘はまたもや高台、眼下の霧を写真に撮リながら進んでゆくと展望台についた。

 

 

 

眼下に見える素晴らしい景色に感激して道を間違ったことを感謝した。なだらかな丘を降りて川縁にたどり着くと霧が深くてはっきり見えない。霧の上空は素晴らしい青空なのに。

 

 

川縁から霧の中をゆっくり進み曲がりくねった道を登ってゆくと、霧の中に急に一つのタワーが突き出ていた。まるで真っ白な空に浮かんでいるような景色だったので、車を道端に止めてもらいカメラを構えること10分、辺りは少しづつ晴れてきて、こんなところに町が有ったのだと驚いたのなんの。

 

先を急ぐ亭主は待ってくれず、又霧が深くなってきたところで諦めてこの町(Cordes sur Ciel)をあとにした。町のサインを撮してバックミラーに映った町を見て驚いた。町がさっきまでの霧のベールを脱いで手を振っているよう。あんなに素晴らしいところなら歩きまわってみたかったと言ったらまだ腰の痛い亭主はモウ遅いの一言。 それでもキャンパーを止めてくれて写真を写した。しっかり写真を撮ったからとキャンパーに乗り込んでバックミラーを見たら町はほとんどが霧に覆われてきえていた。全く狐にばかされたようだった。この町の名前は(空中の町)という意味だとのこと。

 

 

 

アルビは平野と大きな川の縁に作られた中世の町で霞の中に有名な大聖堂がそそり立っている。

 

 

 

 

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2014年の越冬旅行ー出発

2014-12-26 17:03:10 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

温泉から帰った翌日月曜日にもう待って居れなくて、その週の金曜日のフェリーを予約してしまった。次週になるとクリスマス、フェリーのチケットもやたらと高くなる。この金曜日でも一番安い2月から4月間の2倍はする。

 

早速ポルトガルで必要な物を買いに出かけた。一番大事な食料品は朝食用のポリッジ(オートミールともよぶ)このポリッジ、ドイツから北欧にかけては一般にどこでも売っていて安いが暑い地中海沿岸では食べないらしくギリシャやイタリア南部では見かけない。ポルトガルのドイツ系スーパーでは売っているがイギリスよりもずいぶん高い。

ということで、昨年は5ヶ月半の旅17kgも持っていったが、今年は遅く出発するから14kgで十分。

それに英国のソーセージ、ヨーロッパのソーセージは硬くて塩分が多いため亭主は英国製を喜ぶ。イギリスの食事はまずいとよく言われるが、中華や和食のように全てに味付け(塩分)が入ってないため慣れないとまずいのだろう。でも塩気のない野菜や肉類の上にかけるのがグレービーと呼ばれるソースで、このグレービーは英国でないと売っていない。それから英国の家庭用ティーバッグ、ヨーロッパなどリプトンの小さなカップサイズがあるが英国の家庭用は味も濃いし一バッグでカップ2杯は出る。

我がキャンパーの中で一番立派なのが冷凍冷蔵庫で家庭用サイズの大きなもの。我が家の冷凍庫で溜まっていた食料を隙間なく詰めとうとう余った冷凍果物や魚などお隣に食べていただくことにした。

 今年は本来ならば春から夏にヨーロッパの何処かへ出かけていたものなのに、もう10年も乗っていたキャンパーの故障が相次ぎ、7月末にやっと手元に戻ってきた。8月の学校の休みの間は何処も値段が高いからわざわざ出かけることはない。それに英国の夏は過ごし良く楽しみも多いから、外国へ出かけるのは秋から冬が一番良い。

 金曜日の朝は6時半に我が家を出発して一路ドーバーへ向かった。小雨模様で夜明けまでまだまだ真っ暗、8時ごろフェリーポートについた。745分のフェリーが遅れていて、10時半にやっと出発した。私達が予約したフェリーは945分発だからずいぶん遅れていたものだ。

 フランスのカレーの港まで1時間半、フランスと英国間の時差1時間のため午後1時着。

早速カレーのスーパーでディーゼルを満タンにして南下する。最近原油の値段が下がっているため、ディーゼルもずいぶん安くなり、1リットルで90ペンスをきった。

もう何度も通ったアビヴィル(Abbeville)への道、カメラを向ける気にもならないが、一箇所だけしまった!!!と思ったのが砂糖工場。道端の広大な工場のあちこちから白い湯気か煙が立ち上っていて、ヤードに山と積まれた砂糖大根には何時も驚く。あの白い煙も甘いかもしれないと思った。

  

カレーから100km南のアベヴィルで一泊し翌日はトアー(Tours)までの長い道、3年前途中のルーアンで雨のためにトンネルが通行止めになり、行き先がわからなくなって1時間もぐるぐる走り回って又トンネルへの道に辿り着いた時の亭主の怒り様。カーナビが通行止めや一方通行などを認知しないからで、いつまでも同じ方向へ仕向けてしまう。

亭主の頭脳メモリーパッドにはあれ以来ルーアンは魔の地。今回は快調に通り過ぎて、ただ一枚だけ素敵な建物の写真を撮った。

   

この夜はトアーのロワール川のほとりのキャンプサイトで一泊、この2日間英国のテレビが見られて、今年最後のお気に入り番組を見ることができた。

それにフリーのWifiが有って英国の友達にメールを送ることができた。この2日間小雨降リ曇り空の天気だったが3日目から晴れた来た。

ロワール川沿いのお城を撮して南フランスのアルビ(Albi)を目指して走った。カーナビではアルビまで507km,坐骨神経痛がまだ完全に治っていない亭主には長距離運転は無理と判断し、昨年行ったロカモドアー周辺のキャンプサイトを探す。

 

このミドピラニー地方は夏にはキャンプサイトがゴマンとあるのに冬はほとんど開いていない。やっと見つけたのがソウセラック(Souscerac)のタウンホールの前にトイレとただの電気設備があるキャンピングプラッツ。

  

狭い田舎道を走っている間に前方に素晴らしいお城が見えてきた。この辺り中世の城下町で行く先々にお城がみえる。

 

 

途中の小さな町では日曜日の午後、骨董市が開かれていた。20分だけ停車して見に行ったけれど、何が良いのか解らない。どれもガラクタに見えてしまう。

  

一車線の田舎道をどんどん登ってやっと辿り着いたソウセラックのキャンピングプラッツは私達だけ、大きな広場の片隅に停車して、無料の電気を引いて一晩過ごした。総じてフランスの田舎町ではほとんど人通りがなく、この町も3人を見かけただけだった。広場のクリスマスデコレーションが寂しげに一晩中またたいていた。

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ハンガリーの温泉宿

2014-12-26 15:50:12 | 思い出

今冬も10月にはポルトガルへ越冬旅行に行こうと計画していたのに、亭主は5月に受信した病院の外科医の勧めで鼠径ヘルニアの手術をうけることになっていた。その手術日が決まったのが5ヶ月後の10月末、11月末に術後一ヶ月の受診があるから今年のポルトガル行きは12月になった。

おまけに10月半ばから腰痛を訴えていた亭主は手術後ベッドでまっすぐ眠れないほどになり、検査の結果腰椎の骨の老化と椎間板が薄くなり坐骨神経に触っているためと判り、早急に症状軽減の方法がないと言われた。

痛みが無くならない間はキャンプに出る気にもならないから、毎日痛み止めを飲んでリクライニングの椅子で眠る日々だった。

もう7週間も治らないので温泉療法はいかがなものかと思い立って、127日からブダペストの温泉ホテルへ出かけた。

ロンドンガトウィック空港から1時間半でブダペストの空港につき、空港から出ているシャトルバスでたどり着いたのは夕日もとっくに沈んだ10時近く。

巨大なホテルはもうとっくに真夜中のようにレセプションに一人の職員がいるだけ、薄暗くて、もしやインターネットで騙されたのかと思ってしまった。

ベッドルームはやたらと暑く、暖房を止めてベランダの戸を開けて冷気を入れる始末、ふたりとも疲れきって12時近くには寝てしまったが、夜中の4時には痛みで眠れない亭主の唸り声で起こされてしまった。

翌朝8時にレストランへ朝食に出かけてたくさんのお客がバイキングの朝食を楽しんでいるので安心した。

 

 

ヘヤに備え付けられているバスローブを水着の上に着て、ホテルのレセプションを通って温泉や治療室のあるブロックへ行くと真っ白のタオルを一枚ずつくれる。

 

温泉は流れ落ちている熱いお湯だけがわずかに硫黄の匂いがするが、室内には匂いがしない。お湯は熱いと感じるのは入った瞬間だけですぐ慣れてしまって熱くもぬるくもない。

温度は389度くらいで何時間入っても湯のぼせすることがない。

 

温泉周囲の長椅子に伸びて読書も良し、昼寝も良しで毎日朝から夕まで入っていた。

温泉の他には泡がぶくぶくのジャグジーや水泳プール、スチームルーム、サウナがある。

これらはホテルの料金に含まれているから、何時間入っていても良いが、このホテルは医者、歯医者、眼科医、美容整形、リハビリテーションなど有料の設備もある。興味の有ったのはお湯の中に浸かっていると小魚が足の古い皮膚(垢)を食べてくれるというものと塩の洞穴のスチームルームというもの。どちらも興味だけに終わって未だに残念。

 この温泉ホテルはドナウ川の中の島にあり湧き出る温泉はカルシウムやミネラルに富んでいて,胃に良いという。小さなプラスチックのカップが備え付けてあり食前に飲むのを薦めていた。

  

ホテルの裏側から都市バスが出ていて近くの地下鉄駅まで運んでくれる。この駅のすぐ近くに巨大なショッピングセンターが有りその名もウエストエンドという。中に入ると英国で見かけるお店やブティックが並んでいて、ここがハンガリーということを忘れてしまいそう。クリスマス間近だからデコレーションもクリスマス。

 

地下に巨大なフードコートがありホテルの夕食の10分の1くらいの料金で満腹、あらゆる国の食べ物のオンパレード。そしてウイークデイのお昼過ぎというのにこの沢山の人出はどうしたものか?

 1週間温かい温泉で筋肉が緩んだものか帰国する頃には、亭主の痛みもずいぶん楽になったといい、やっとポルトガルへ出発のめどがたった。

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