Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ー帰国の途

2014-09-01 14:13:33 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

今日の目的地はアビヴェル(Abbivell) の南のキャンプ場、早朝に出発し240KMを一気に走る。途中の名も知らない街の大聖堂のタワーが素晴らしかった。機会があれば止まって見て歩きたい街だった。

快調にキャンパーを走らせてついたキャンプサイトは、街から2km離れた郊外で周りに池が多い。午前中に着いてしまったから昼食後は街までゆっくり散歩してみた。フランスのどこでも見られるような大きな教会がある他には特に目立つ建物もなく、町外れのスーパーを見て帰ってきた。

ここは家族経営の小さなキャンプサイトだけれど、カレーから南140kmにあり、ドーバーからフェリーでフランスに降り立って約2時間でここに到着できる。今後はこのサイトを初日に泊まる計画を立て英国からフランスへ渡ってこれる。

今まではカレーのフェリー港の対岸にあるオートキャンプサイトに一泊していたけれど、今年からここも有料になった。設備が一切なくて一泊7ユーロは高い。それに最近カレーのあちこちに停車するキャンパーを狙って悪質な強盗事件が起こっている。ポルトガルを出るときにサイトの友達が注意してくれた。

 

 

この4月14日の夜は満月だった。森の向こうに巨大な月がのぼった。夕闇が迫る頃に鴨かガチョウか分からないがギャーギャー鳴きながら長い列を作って夕空を渡っていった。

 

 

 夜明けの田舎は朝もやが立ち込め、サイトの後ろの池も朝もやの中からクロガモが静かに現れた。

 

 

4月半ばで道端の八重桜が満開だったから、この地域は英国よりも温かいのかもしれないと思って帰国した。普通英国の我が家の周りで咲く八重桜は4月末から5月初めだけれど、今年は暖冬で八重桜がほとんど終わりかけていた。

4月18日からヨーロッパ全土でイースターの休暇に入るため16日のフェリーで焦って帰国したが、フランスの田舎町は休暇前であろうとなかろうと通りに人影が見えず、まるで毎日が日曜日の朝のように見える。 

カレーから南下する高速道路にかかる橋げたにはモダンな運動選手の動作をかたどった面白い彫像が見られる。さすがフランス!!1

4月に帰国以来、ブログを書く暇もなく庭仕事や家事に追われ、おまけに1週間に2-4回もコンサートやオペラ、バレーの鑑賞で忙しかった。6月には旧ユーゴスラビアの方面へのキャンプ旅行を計画していたがもう10年も乗ったキャンパーに故障が相次いで修理が終わって戻ってきたのは7月末だった。

今年も10月半ばからポルトガルを目指してあちこち回りながらヨーロッパを南下すべく楽しい計画を練っている。

それにしても4月から8月までのロンドンでの特記事項も次に書いてみたい。

 

 

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越冬キャンプ旅行ーフランス北上

2014-05-28 11:55:07 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

サン・ラリー・スオン(Saint Lary Soulan)の町を出て北へ280kmまっすぐ伸びているN21 を快適にとばす。

道路も良いしあちこちに咲いている桜の花を愛でながらフランスの春を楽しむ。いつものように通り過ぎる小さな町には人影も見えない。ローマ人が作ったかもしれない立派な橋を見てフランスがローマのプロヴィンス(属国)だったことを思い出した。ローマ人お得意のまっすぐな道路がいたるところにみられる。

 

 

 

ちょうど藤の花の真っ盛り、あちこちに素晴らしく咲き乱れる薄紫の花が目につく。ボルドーの真東にあたるこの地域は見渡す限りのブドウ畑が続いている。4月はまだ畑で手入れする人も見えない。

 

 

 そしてこのボルドーの真東にあたる田舎のキャンプサイトに一泊した。ここはオランダ人が経営するプール付きの広々としたサイトで到着したこの日4月12日が今季の仕事始め、私たちが今年初めての客になった。オフィスの後ろの背の高い木は真っ白の藤の花が盛りで近寄ってみると素晴らしい香りとその香りにつられたミツバチがたかっていた。

翌日も素晴らしい天気に、朝日が昇る前の空がきれいなうろこ雲に覆われ気持ちの良い朝だった。

 

 名前も読めないフランスの小都市の立派な大寺院を横目に見ながら通り過ぎた。ここにもどんなに素晴らしい観光名所があるかも判らない。広々とした畑地は菜の花畑で彩られそれがどこまでも続いている。

 

 14日日曜日には420km走ってシャートレ(Chartres)の南のキャンプサイトに着いた。この街は古い城下町らしく、町の周囲を城壁が囲んでいて、早く着いたおかげで町を散策することができた。

  

 古い城壁の近くで散歩しているまるで貴婦人のような犬を見かけ写真を撮らせてもらう。この犬たちたぶん犬のコンテストや本や写真のモデルになっているらしくカメラを構えるとしっかりポーズをとってくれる。

 

 

お堀に囲まれたお城の正門は病院の入り口だった。この日が日曜日だったからか、もしかして精神病院かもしれない病院の入り口は警備が厳しく玄関奥の花壇を写真に撮ろうとしたら女性警備人が飛び出てきて止められた。広大な病院を3方回った奥にキャンプサイトがあるが高い塀と頑丈な鍵のついた出入口はしっかり閉められていて、道路から見える病院の庭や建物には人影が一切見えず、物音もしない死のような静けさで薄気味悪かった。

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越冬キャンプ旅行ーサン・ラリー村(Saint Lary)フランス

2014-05-13 11:35:13 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

坂道をどんどん下りてゆくと,途中に小さな村を通り過ぎ、通りの一隅のカフェーで登山客らしい人群れが手を振っていた。山道では交通を止めて道端の雑木林の剪定をやっていた。雪解け水が激しく流れる河に沿って道路はサン・ラリーの村へ入っていった。

キャンプサイトはこの村を出て数キロ行ったところを選んでいたが、村の通りで村営のキャンプサイトを見つけた。キャンピングブックで見つけたサイトよりやや高めだが街中だとどこへ行くのも都合がいい。

 

 

この村は冬はスキーのベース宿営地でホテルやロッジが林立し、ただ一本の商店街はお土産店と衣料店(野外用アノラックやスラックスなど)が目白押し。標高830メータのこの村に2か所のケーブルカーが備えられ冬季はスキー客で大賑わいなのだろう。

村の観光案内所でこの村と周辺の地図をもらい見どころを教えてもらった。この周辺にはこの村のような教会を中心とした小さな村が散在し、どこも観光名所だとのこと、今度またここへ来たときは数日ゆっくり一回りして楽しみたいものだ。

 

村の中心の教会前にはきれいな噴水とベルタワーが建っていて、教会内部もポルトガルの田舎の教会とななんという違い。さすがフランスだと思わせる。

  

山桜の白い花が散在する村の一角にあでやかに咲いた木蓮が目を奪う。この寒い村で木蓮が咲くならば英国の我が家の周辺の木蓮は終わっているだろう。キャンプサイトの施設は素晴らしく中心に吹き抜けの天窓があり巨大な熱帯植物が植えられている。この中心からタコ足のように四方に男女別のトイレやシャワー室が作られていた。

  

翌朝も素晴らしい天気に恵まれ、村はずれのスーパーマーケットでショッピング。スーパーの駐車場から見える雪山や、ケーブルカーの山頂駅等が素晴らしい。後ろ髪引かれる思いで村を去ってまっすぐフランスを北上する。

 

 

 

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越冬キャンプ旅行ーピレニー山脈越え

2014-04-19 22:52:46 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

昨日行った自然公園への道の途中からフランス国境のトンネルまで道路は2車線の山道で道端はどこも野生のローズマリーが薄紫でけぶるように咲いている。

地図で見ると国境へ行く道路は細くていったいキャンパーが通れるだろうかと心配したが、自然公園へ行く道路よりずっと立派で国境のトンネルへたどり着くまでいくつかの村や町を通り過ぎた。

 

面白い岩山や景色と同化してしまったような山中の村を見て雪解け水が流れる河に沿った道路を少しづつ登ってゆく。

 

 

この街の一角に昨日行ったオーデッサ自然公園の標識が立っていて、ここから西へ数10km山脈が伸びているのが自然公園らしい。とうとうトンネルの標識のある山中に達した。フランスはトンネルの中が国境線。

 

トンネルを出てあたり一面が真っ白の雪で驚いた。この景色はノルゥエーの一部ととってもよく似ている。まるでノルゥエーへ行ったような錯覚に陥った。スペインでは暖かくてキャンパー内では半袖だったが、トンネルを出たところの駐車場でキャンパーを下りて写真を撮るのにその寒いこと。

 

雪の斜面にクリスチャニアで滑ったスキー跡があった。こんなところまで滑りに来る人はうまいんだろう。それにしても家一軒もなくリフトもないこの山中へはなんと物好きな人だろう。トンネルからはずんずん下り坂でスペイン側はこれほど急峻な坂ではなくてありがたかった。

 

 

フランス側の急な坂を下りで行くと谷間に一塊の村落が見えてきた。この辺りにはキャンプサイトはまだ開いていないからふもとのサラリースオン(Saint-Lary Soulan)の小さな町まで急坂を下って行った。

 

 

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オーデッサ(Ordesa)& モンテ・ペルディード(Monte Perdido)自然公園

2014-04-17 22:32:51 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

 

パンプローナから東に200kmほど行った山中のギャヴィン(Gavin)のキャンプサイトは山の斜面に段々になったテラス状の静かなサイトで、遠くの山に雪が白く輝いている。ギャヴィンの村より下に面したサイトでトイレ、シャワー、キッチン、洗濯室などの設備が良くて高級キャンプサイトの感じがある。早朝からカッコウが鳴き、鷹がゆっくり上空を旋回している。

 ギャヴィンから北東はオーデッサ(Ordesa)& モンテ・ペルディード(Monte Perdido)自然公園で晴天の一日この自然公園を訪ねた。

 

ギャヴィンから20kmほど山を登りトンネルを2か所通って曲がりくねった山道からトーラ(Torla)の小さな村が見えてウワーと歓声を上げた。素晴らしい岩山が雪をかぶって屏風のようにそそり立ち、その前に石造りの古い教会が建っていて観光写真そのもの。ここは夏の観光客が集中するところらしく、観光案内所の前が広い駐車場になっていて、たぶん数百台は駐車できるだろう。それにホテルがズラーと並んでいる。

 

谷間の雑木林は山桜の白い花が満開で山全体が白い点々模様になっていた。教会の後ろの小さな公園には昔使っていたらしい粉ひき石の一部が飾ってあった。直径1メーター以上する大きなものだった。

  

 

トーラからまた北に15kmほど山道を登ったところが行きどまりのオーデッサの駐車場で、ここから河のほとりに沿って散歩道が17km山に入ってゆく。

 

 

歩道の木陰にはまだ雪が残っているし、岩やがけの間を飾る白と紫いろの小花が目を楽しませてくれる。見上げると谷間にまっすぐ伸び育っている杉の木の高いこと、そそり立つ岩山に雪が輝き、雪解け水が滝になって流れ落ちている。川の水は澄み切っていて飲んだらどんなに冷たいだろうか?

 

 

17kmの全行程をこなすほど時間もないので、途中で折り返し、一か所に架かっている石の橋を渡ったところから駐車場まで車いすが通れる整備された歩道があった。素晴らしい景色を愛でて午後4時ころに山を下りキャンプサイトへ戻ってきた。太陽は暑いくらいだったが、木陰はまだ涼しく、残雪もこの夜激しく降った雨で解けたかもしれない。

 

山ふもとの牧場に放牧された牛たちは全部が首に大きなベルを下げていて歩くたび、草を食むたびにガランガランとおおきな音を立てる。初めてスイスへ行ったときに聞いたベルの音は旅情をそそり忘れがたいものだったが、近くで聞くとあまりにうるさくて、なんだか牛たちかかわいそうに思えてきた。

ただ一か所の谷間の崖一面にプリムローズの花が咲いていた。今年初めての春の花だ。英国へ帰れば花の時期は終わっているだろう。

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越冬キャンプ旅行ーオリーテ城(Royal Palace of Olite)

2014-04-17 14:31:55 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

バーデナス自然公園からパンプローナへ北上する途中にオリーテ城がある。町の環状道路からも見える大きな城で、セゴヴィアの素晴らしい城を見た後では大したことはないだろうと思ったが、お城の外壁を見ただけで圧倒された。

 

二人で4ユーロ(65歳以上の割引)で入場。キングのギャラリーとクイーンのギャラリーに感激しあちこちにょきにょき立っている塔のてっぺんまで登ったり下りたり。

 

 

 

この15世紀の城塞はナヴァラ地方では一番重要な城で場内の家具や装飾などは見られない。城塞は1387年から1425年までナヴァラの王であったチャールス3世によって建立された。以来16世紀初頭までチャールスの末裔の居城として栄えてきたが、それ以降は見捨てられ崩壊寸前の歴史をたどってきた。20世紀に入り修復され現在に至っている。

 

 

 

 

この地方の城塞はスペイン南部のムーアの影響を受けていないから、まったくヨーロッパのお城という感じがする。英国にもこのような城塞が見られる。

 

 

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越冬キャンプ旅行ーバルデナス リアルス 自然公園(Parque Natural Bardenas Reales)

2014-04-08 21:39:18 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

フランス国境に近いパンプローナの60Km南に100km四方の自然公園があるのを亭主が調べてきた。昨年11月アンドラからこの公園へ行くのが亭主の望みだったがあいにく入院、そして雪に降られて早々に暖かいスペインの南海岸へ行くことになった。今回4月は雪も解けて気候も良くなってきているからとバルデナスキャンプサイトに泊まり、晴天の一日サイトで教えてもらった30kmコースを一周する計画を立てた。

 

キャンプサイトでもらった地図を見ながら走って自然公園の標識を見つけてすぐ道を間違えアルゲダス(Arguedas)の村を通り、村の後ろの崖に横穴が並んでいるのを見つけた。停まって聞いたわけではないが、何かを保存するための横穴らしい。岩穴は気温が一定しているからもしかしてワインかもしれない。

 

農場がある狭い道路をゆくと急に羊の群れが道路を横切るところに出会った。この地域はやっぱり英国や北欧よりも暖かいせいか子羊も相当大きくなっている。英国で子羊の出産時期は2-3月だったはず。BBCテレビで春の農家の羊の妊娠、出産を一週間にわたって見せてくれたことがあり興味深い番組だった。

自然公園の入り口近くに立派な観光案内所があり、中には翼の幅が2メーターもあるハゲタカの剥製が下がっていた。こんな大きなハゲタカに逢えたらとわくわくして低い丘を越えて二人とも同時に”ウワー”と歓声をあげた。広々とした荒野のあちこちに突き立ち、横たわり、長く伸び、削ったような岩山の群れ。

 

 

 

この地域は地球の創世記に砂岩か火山灰の上に厚さ2-30㎝の岩が表皮になり岩の割れ目から水の浸食で柔らかい下層岩が削られたもので、面白い形や模様を描いている。

 

 

スペインの若者の団体が4輪駆動3台に乗り合わせて観光していた。目もくらむような高い岩の上に上がって大喜びしていた。観光案内書のハイライトは細く高い岩の上にまるで巨人が四角い石を積み上げたような面白い形をしているが、これもあと何回か雨が降れば崩れ落ちてしまうことだろう。

この地域はほとんど砂漠状態で、平地に牧草を植えているが30km周遊したあたりで4か所の大小の池を見かけた。ここの風景はトルコのカッパドキアやモロッコの砂漠地方に似ている。

  

 

この白っぽい岩山は登れば崩れ落ちそうに見えるが、すべての岩は固くて砂地のところは一切ない。世界にはいろいろ面白い自然現象があるものだとただ感心したが残念なことに鷹もハゲタカも一羽も姿を見ることがなかった。

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越冬キャンプ旅行ーセゴヴィア(Segovia)

2014-04-07 22:19:27 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

日曜日の朝スペインの中央部国道110を東へ向かう。この日からスペインは急に晴天、気温も上がって暑いくらい、2年前にこの道を通った時は3月上旬で200kmは雪だった。ずいぶん遠くに雪をかぶった山が見え、ほとんどは地平線が見えるくらいの平野が何十kmもつづく。

 

10年前このキャンパーを買った初めの年3か月かけてフランス、スペイン、ポルトガルを周った時に、このセゴヴィアへもやってきた。そして世界遺産の有名なローマの水道橋に憧れて何十枚もの写真を写し満足してこの街を出た。そして出がけに谷間の道路から素晴らしいお城を見かけた。この街にはキャンプサイトがなかったからバーゴスまでの長い冬の道をあせっていた亭主は停まってくれなかった。

今回時間の余裕もあり素晴らしい天気に恵まれて、ぜひセゴヴィアのお城を見たいと国道110を離れ、町へやってきた。一番目に着くのがこの街の大聖堂で丘の上に天を衝く勢いでそそり立っている。町に入ってもキャンパーが停まれる駐車場がなくてイラチの亭主は早くこの街を出ようとした。

郊外に向かって走っている時に谷間の道路から右上に素晴らしいお城が見えできることならあの下へ行きたいと願ったものだ。

 

 

谷間を下ったところにお城をぐるっとめぐるように道路が延びてあたりが公園になっていた。大きな無料の駐車場がありどんなキャンパーでも停まれそう。もちろん駐車してはじめはお城の下で写真を撮るだけで我慢するつもりだったのに、ゆっくり坂道を登り詰めとうとうお城の前まで歩いてしまった。

 

お城の庭から見る城下の景色の素晴らしいこと。 つい勢いついて場内も見物しようと65歳以上の割引券(一人3ユーロ)を買った。

 

 

お城の中も全く豪華絢爛で素晴らしい。11世紀にたてられたとのことだが18世紀に全焼して再建されたとのこと、だからすべてが新しく見える。

天井の装飾にムーアの影響が見える。

 

お城の前庭から大聖堂が望まれその向こうに雪をかぶった山が輝いている。 キャンパー内で昼食を作り午後3時過ぎまでゆっくり過ごした。サラマンカの町よりもずっと充実した時を過ごせた。

 

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越冬キャンプ旅行ープラセンシア(Plasencia)とサラマンカ(Salamanca)

2014-04-07 18:02:25 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

カセーレスの近くのプラセンシアは昨年行って、ハゲタカの写真を数百枚も撮って大喜びしたところ。今回も行ってみなきゃと勇んで高速道路を北に50km走る。高速を降りてすぐに昨年とまったキャンプサイトを横目に田舎道を20km、昨年よりも1か月遅いせいか、観光客も多く観光バスが何台も走っている。

 

川淵の駐車場兼物見台は自家用車でいっぱい。そして立派な望遠レンズを抱えた男女が写真を撮りまくっている。上空は数十羽のハゲタカが旋回し川向こうの崖に巣があるのだろう。巣を作るための枝をくわえて飛んでいるのを見つけた。

 

こんなに多くのハゲタカが集団生活をしていて食料がちゃんとあるのだろうか?ハゲタカというと腐肉を食う嫌な鳥と思われているが、自然の法則で彼らも必要な鳥であるらしい。アフリカの動物が多く集まる水源に誰か毒を入れ水を飲んだ動物が全滅した。ハゲタカもやっぱり全滅してしまったから死肉を処理する機能がすっかりなくなってしまい、病気が蔓延したという。これはここ数年で起きた話。そうしてみると動物が生きてゆくには肉食、草食動物のみならず死体処理動物も健全でなければいけないことがよくわかる。

 

昨年登ったお城へは行くほどの気力が失せて,城下の大きな駐車場で昼食にする。この辺りはコルク樫の巨木がいっぱい生えていて、花が咲いている。どんぐりができる花であまり目立つことはない。

 

しかしこの周囲の草薮がすべてラベンダーだったとは知らなかった。なんといっても1か月の気温の差は大きい。あまりの嬉しさにあたり一面の草薮を徘徊して写真を写しまくった。

 

この日の午後、100km離れたサラマンカのキャンプサイトへ行くことに決めた。2011年3月11日東北地震、津波の災害が報道されたとき私たちはこのサラマンカのキャンプサイトに3日間滞在しNHKのニュースにくぎ付けだった。この町には3か所のキャンプサイトがあり今回は町の南の郊外7kmにあるドン・キホーテキャンピングに滞在した。翌日土曜日にローカルのバスに乗ったのは11時40分、30分かかって町の中心に近いバス停に着き町のスクエアーへ着いた時はもう1時近かった。

 

土曜日のせいかちょうど昼食時だったからか人通りも多く、観光案内所で地図をもらって宮殿や博物館を探すも見つからず、また案内所へ戻ってトイレの場所を聞いたところ、この街には公共トイレはないということだった。前に来た時も同じ問題で苦労したことを思い出し、旧市街を離れ、チェーン店のバーガーキングへ入ってコーヒーを注文してトイレにいった。

 

そんなことをしている間に町はシアスタに入りレストラン以外はどこも閉まってしまい、本当に腹だたしい。ほとんどが2時から5時まで閉まるから、結局歴史のある建物には一軒も入れなかった。午後3時半のバスで帰ってしまった。この街巨大な石の建築物が多くほとんどが大学やカレッジと書いてあるから、ここサラマンカは英国で言うオックスフォードかケンブリッジのような町なのだろうと思われる。

 

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越冬キャンプ旅行ーバダホズ(Badajoz)

2014-04-05 20:41:46 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

ポルトガルのエヴォラのVW(フォルクスワーゲン)の工場でポルトガルのどこにも我がキャンパーに合うブレーキ部品が無いからスペインのバダホズへ行くように言われた。バダホズはポルトガルの国境の町エルヴァスから20kmほどのスペインの町で、今まで何度かこの街の近くの高速道路を通っていたが町へ入ったことは一度もなかった。

バダホズでは数人の人たちに聞いてたどり着いたVWの工場でも部品がないと断られ、近くのブレーキ専門工場を紹介され2日後に予約を入れたのは午後2時過ぎ、この街にはキャンプサイトがないから60km離れたメリーダ(Merida)のサイトで2泊した。メリーダはローマの遺跡の多い素晴らしい町で以前に丸1日歩き回って大いに楽しんだものだ。ところが今回は天気が悪く1日に何度も激しいにわか雨があって、出かける気にもなれない。

予約した木曜日の朝は7時に起きたがあたりはまだ真っ暗、5日前にポルトガルで夏時間に変わり1時間は時計を進めたが3日前にスペインへ入ると同時にまた1時間進めなければならなかった。急に2時間の時差があっては体もついてゆかない。

朝8時ようやく夜明けの青味がかった日の出前にメリーダのサイトを出てバダホズへ向かった。途中で道に迷って時間のロスもありやっと9時半に修理工場に着いた。ここの修理工は一人も英語が話せず、亭主の片言のスペイン語で会話。今日中に修理できなければ工場前にキャンプするようにといわれたと心配そうな亭主。午後2時から4時半までシアスタで閉まるから4時半過ぎに来るようにと言われ、近くのバス停からバダホズの中心地へ向かった。

 

この地域はローマ時代に開けた都市が多く、バダホズも例外ではない。このタイルの絵でわかるように川淵に築かれた町を囲む高い壁と中世にムーアに支配され建てられた頑丈な城塞から成る。

 

親切なスペイン人に教えてもらった観光案内所で町の地図をもらい、まずは城塞へ向かった。

 

 

 

アラブの城塞は15世紀前に建てられ、元王宮だった四角い建物は博物館になっていた。博物館内では石器時代からローマの遺跡までの遺物を展示していた。博物館で歩き回っている間に激しいにわか雨があって、1時間後にはすっきりと晴れ上がった。

 

町の正門とその前の歩道橋(この橋は何度も修復改修されほとんど新しく見える。)

旧市街を歩き回って午後1時過ぎレストランで昼食、2時過ぎから近くの近代美術館へ行ったら、2時から5時までシアスタで閉まったという。これだからスペインは困るのだ。暑くても寒くても昼の2-3時間すべての店や公共施設がほとんど閉まってしまい私たち外国人の行くところがない。スペインがこの習慣を変えなければ、国際間の経済競争に太刀打ちできないと思う。ポルトガルは緊縮経済の上祭日を2日も削って昨年経済危機から立ち直った。スペインはいまだに経済困難と多数の無職労働者を抱え、シアスタでのんびりしている。

にわか雨の町をうろうろ歩き、乗ったバスが一時間かかって午後4時半やっと修理工場に着いた。ありがたいことにキャンパーのブレーキ全部を新調して完成していたから午後5時過ぎ大喜びで100km先のカセーレス(Caceres)のキャンプサイトへ向かった。

 

バダホズからカセーレスへはまっすぐな田舎道があり、ここでもコルク樫の農地が黄色のルピナスで埋まっていた。そして種が飛んだのかそれともわざわざ植えたものか道端がこの黄色のルピナスの花盛り、バダホズよりの50kmはこの花が目を楽しませてくれた。

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越冬キャンプ旅行ーヴィラ・リアルと帰国の途に

2014-04-04 20:35:54 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

そろそろ帰国の日が近づいてきて最後の晴天の日に、もう一度ヴィラ・リアルからモンテ・ゴード(Monte Gordo)まで歩こうと電車で出かけた。この日はイギリスの運転免許証を持っていった。というのはポルトガルでは65歳以上のEU圏内の人たちは電車賃が半額になると聞いたからで、以前ヴィラ・リアルまでの電車賃が二人で往復10ユーロであまりの安さに感激したものだけど、年齢の証明があれば半額と聞いてもっと驚いた。

本当に二人で往復5ユーロで、一日素晴らしい晴天の元 ヴィラ・リアルの郊外の松林の公園からモンテ・ゴードの海岸を歩き回った。海岸の砂浜に沢山の船に色鮮やかな旗がはためいている。数年前にクォテーラの海岸でサンタマリアの像を船に載せて多くの船が近海をはしるお祭りを見たことがあった。あれと同じことをここでもやったらしい。

 

モンテ・ゴードの駅の向こうは広大な湿地帯で大きな湖にはフラミンゴが餌を食んでいる。ここはフラミンゴが歩き回れるほどの深さしかない。その向こうの白い町はカストロ・マリム(Castro Marim)という。

帰り道の途中で見かけたお屋敷の前庭に2本のパパイヤの木に鈴なりのパパイヤ。こんなに大きくなるのだとしばし立ち止まって眺めたものだ。

 

その翌日から天気が崩れ、今までの素晴らしい晴天の日がなくなってしまった。風も強く曇り空に急な激しいにわか雨が降ってくる。3月31日に4か月以上も滞在したタヴィラのキャンプサイトを後にした。もしこれがずーっと晴天だったなら帰りたくなかっただろう。知り合った人たちに別れを告げ、ポルトガルのスペイン寄りの国道を北上する。

道路わきはこの華やかな白い花であふれるほど。今が最盛期でどこもかしこも白の水玉模様みたい。昨年も同じ道を通ったが3月初旬だったから花の数が違う。

 

そして昨年は見たこともなかったこの黄色のルピナス(のぼりふじ)様の花が見事、コルク樫の林の下が行けども行けどもこの花で埋まっていた。これらは野生の花ではなくたぶん植えたものらしい。マメ科の植物だから土地の改良に役立つのかもしれない。(誰か知ってる人がいないかしら。)何度も農地一面が真っ黄色になっているのを見かけた。

 

そしてもっと感激したのがこの野生のラベンダーの花。ラベンダーが野生だったとはここで見かけるまで知らなかった。道端の乾燥した荒地を好むらしく、中央部からスペインまでずーっと花盛りだった。

 

こうして南ポルトガルでは見かけることのない草花をめでて北上したが、タヴィラを出た時からダッシュボードに黄色の警報がついていた。いったい何かわからず、ポルトガルの田舎町ベヤ(Beja)とエヴォラ(Evora)で修理工場へ行き調べてもらいブレーキ部分の破損があることが分かったが、二日も待たなければ修理できないと言われ、スペインへ行くことになった。

この夜はオランダ人経営のロザリオキャンプサイトへ行く計画。ここは元ポルトガル人のオリーヴ畑だったが、この地域が水を堰き止めて水源地にしたため、オランダ人がこの地を買ったものだとのこと。天気が良ければ素晴らしい田舎のサイトだろう。

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越冬キャンプ旅行ーまたまた花

2014-03-27 16:00:50 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

3月初めからキャンプサイトの住人達はどんどん帰国をはじめ、今まで慣れ親しんだ人たちや、ラジオ体操をしたり、オペラ、バレーを一緒に見に行った人たちが皆いなくなってしまった。3月末のこの頃では知ってる顔がほとんどいなくて、次々やってくるキャンパーは1-3日でサイトを去ってゆく。彼らはポルトガルの西海岸でキャンプしていた人たちで、帰国途中で立ち寄ったに過ぎない。だから我がキャンパーの隣人たちは顔も覚えないうちに入れ替わってしまう。

 私たちも25日には帰国準備をしてゆっくりフランスのカレーの港まで行くつもりだったけれど、毎日青空が見られなくなるかも知れないと、1日でも長くここにとどまっていたい。それで31日までここを出るのを伸ばし、毎日あちこち歩き回って楽しんでいる。

日曜日も短い散歩のつもりで、カメラだけ持って以前にも歩いたヴェール・フォーモーザ(Vale Formosa)へ出かけた。毎日晴天で、気温も上がっているから道端も野原も果樹園も花盛り、何度見てもため息が出るほど素晴らしい景色や色とりどりの花々に感激する。

  

道端に這いずってどんどん花が増えてゆくのはこの華やかな色の昼顔、イギリスの昼顔は白い花だから寂しく見えるがここではあでやかに咲き誇っている。赤紫色のアザミは花の大きさが北欧のよりは小さく、葉の棘も寒冷地のほうがとげとげしい。

  

このかわいい星のような花は、ハコベのような葉とサイズもほとんど地面を這っているような感じで草むらでは見落としそうなくらい小さい。イギリスでは5-6月に咲く梨の花がここアルガーヴでは満開で帰国すればもう一度、裏庭の梨の花を見ることができる。

  

 

今ではどんな田舎でも水道が通っているのがヨーロッパでここポルトガルももうすたれたらしい井戸と水をくみ上げる仕組みが面白い。2月ころから咲き始めた春菊様の白い花は今では野原を埋め尽くしている。

  

 

 

この白いマーガレットのような花に交じって背の高い青紫の花が何とも言えないくらいかわいい。

 

そして今花盛りなのがオレンジの白い花で甘い香りが漂っているが、オレンジの実が鈴なりでまだ収穫前に花が咲いて大丈夫なのだろうか?3月に花が咲いてオレンジの実が実るのが12月以降なんてオレンジの木自身休む時がないではないか。これも冬がないせいなのかもしれない。

 

桃の花が満開で遠くからはピンクのかすみがかかったように見える。 夕方7時ほんのひと時を派手な夕焼けが空を染めた。明日も晴天。

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越冬キャンプ旅行ーカバナスへの散歩とフクロウ

2014-03-21 15:25:34 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

3月に入ってからはまだ一度も雨も降らず、毎日晴天が続いている。そんな晴天に一日手書きの地図をもとに見知らぬ田舎道を散歩に行き、結局は以前に来たことのあるカバナスへたどり着いた。

 

まずはキャンプサイトの後ろの石垣を積んだ田舎道を北へ向かう。羊が放し飼いになっていたり、時々現れる立派なお屋敷は必ず数匹の獰猛な番犬が居て吠えたてる。

道端に咲いているピンクの花はリンゴの花かと思ったのに、よく見ればかりんの花だった。ここポルトガルのマーマレードと言えば甘酸っぱいかりんの実で作られたものがメインでポルトガルの特産品なのだろう。

 

途中で東に向かって折れたら、ほとんど水が流れていない河にたどり着いた。河の上流の水たまりには水草が一面に白い花を咲かせている。此花もよく見るとなかなか可愛い花なのだがあまりに小さく遠くからは水面が白く見えるだけ。

12月ころに花が満開だったビワも今はグリーンの実が鈴なりで、早いものは黄色くなりつつある。ジャンとロッド夫妻はまだ一度も食べたことがないと言っていたのを思い出し、やや黄色みがかったのを10個ほどとってポケットに入れて帰ってきた。ジャンは一口目は酸っぱいと顔をしかめ2個目からおいしいと言って5個も一人で食べて大喜び。これから道端で見つけたらとって来ると言っていた。

 

河を渡りオレンジ畑を横切って今度は南へ向かう。割と早くにカバナスの町へたどり着いた。通りの一角で咲き誇るこの激しい色彩の花は日本名は知らないが、英語名ではオーストラリアン・ボトルブラッシという。南国では良く見る花だがこんなにいっぺんに咲いているのは初めて。

  

まっすぐ南へ向かってカバナスの海岸へたどり着いた。ここも夏はホリディー客で大いににぎわうのだろう。プロムナードの片側にはレストランがズラーと並んでいた。私たちはコーヒーとサンドイッチでお昼を済ませ、海岸に近い散歩道をサイトへ向かった。トータル14kmほど、4時間半の散歩?だった。今年初めての藤の花が咲いていて、これも英国より2か月は早いと思う。

 

ジャンのキャラバンが置いてあるサイトの一角にストーンアウル(フクロウ)が来ると聞き、毎日6時から日没の7時までカメラを三脚に設置して粘った。

初日にはソックスの上から蚊に刺され、慌てて逃げかえった。翌日からはジーンズ、アノラックそして長靴のすごいスタイルで1時間、時々甲高いピーと鳴く声がする。このフクロウは鳩くらいの大きさで普通のフクロウの鳴き声とはずいぶん違う。日中もピーピー鳴くからいったいどんな鳥かと思ったのに、夜中でもうるさいくら鳴き交わす。

3日目には6時半に行ったらいつもお気に入りらしいアーモンドの古木から飛び立っていった。残念、近くの英国人のおばさんが写真を撮ったよーと喜んで見せてくれたがぼんやり映っているだけ。

4日目は7時近くになって一羽が枝にとまり写真を撮ったがあまりに暗すぎてぼんやりシルエットだけ。

 

5日目はカメラのセッティングを変え、暗くても撮れるかもと6時から粘ったところまだ明るい6時半、ちいさいフクロウが枝にとまった。静かに指だけ動かしてとっていたらもう一羽が突然現れた。

 

カメラがぶれないよう,細心の注意でどんどん撮っていたら急に一羽が飛び立ちもう一羽はかれて折れた枝の先に停まって伸びたり縮んだり、まるでためつすがめづこちらをうかがっている様子。

この夜はキャンパーに帰ってワインを開けて乾杯しました。

写真を拡大してみると初めの一羽はやや小さめで名づけて愛ちゃん(I-cyan)二羽目は雄ちゃん(You-cyan)この雄ちゃんは右目が悪いのじゃないかと思われる。だから伸びたり縮んだりしてこちらを見ていたのかもしれない。とにかくこのYou and I ちゃんは枝に止まっていた時間が3分ほどだったろう。またもっと良い写真をと願って毎晩粘っている私。

 

You and I ちゃんがやってきた日から3日目の夕,雄ちゃんが一羽でやってきて10秒ほどお気に入りの枝にとまりすぐ飛び立っていった。 数日後には愛ちゃんが5秒くらい枯れ枝の先にとまって可愛い写真が撮れた。

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越冬キャンプ旅行ーからの滝

2014-03-12 10:39:11 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

このところ毎日晴天が続き、暑い日が続いている。半袖で出かけると日焼けがひどく、夜も暑くて眠れないから、長そでシャツで内陸のPego do Infermo(地獄池Hell’s Pool)を探しに出かけた。あのあたり店やレストランもないから、サンドイッチと魔法瓶に入れたコーヒーをリュックに入れて出発。

  

 

 

キャンプサイトから数百メータ行ったところで、Vale Formosoの道標を見つけ左折、ここははじめての道。舗装もされていない田舎道だが途中の立派な屋敷の門近くの垣根に素晴らしく甘いにおいの花を見つけうっとり、番犬に吠えられてあまりのうるささに先を急ぐことにした。すると今度は遠くが一面のピンクの林、近くで見ればよく手入れされ剪定された桃の木が今まさに花盛り、きっとおいしい大きな桃が実るのだろう。

 

途中の農家の庭や畑には放し飼いの七面鳥に似たホロホロチョウ、こんなに丸々太っていたらローストにしたらうまいだろうなーなどと思ってしまう。食い意地はってる私。

ところどころに広い庭を持つ豪邸があり、いったい家族が住んでいるのか、それとも金持ちの別荘だろうか。庭師以外に人の姿を見かけたことがない。

 

  

 

バミューダー・バタカップの中に咲く真っ赤なケシの花が特に目立つ野原や、道端のピンクのロック・ローズも今が盛り。鈴なりのオレンジ畑を横目に1時間半でジラウ河の中流あたりにたどり着いた。コウノトリの巣が行儀よく並んでいる村を過ぎ、河と平行に走る土埃の道をゆく。一か所河岸に隣接した場所でこのあたりに地獄池(Hell’s Pool) がと思ったが誰もいないし、道標もない。また1kmも行ったところで小さな村に着き、ポルトガルのおじさんに聞いたところ、川向うのオレンジの段々畑の向こうを指さす。

がっかりしてもと来た道を戻り河岸にたどり着いた。もう3時間も歩いていたから、ここで休憩、サンドイッチとコーヒーで満腹したところに、突然どこからかポルトガル人の男の子2人が自転車で現れびっくり。紙に書いたPego do Infernoを見せるとすぐそこと指さして行ってしまった。

  

そこと言っても判らないからとにかく河を渡って向こう岸へと靴を脱ぎ足首までの流れを横切る。対岸のオレンジ畑の中に細道を見つけていった先に突然よどんだ緑いろの池か水たまりと言おうか、これが地獄池かとがっかりした。数年前までここはきれいな水が流れこの地獄池ではローカルの人たちが泳いでいたという。確かロジャーに見せてもらった写真では短い滝が数か所から流れていたはず。池の周りは木の柵と壊れた階段があり、上は柵に囲まれて行きどまり。

 

 

これがジャンやロジャー夫婦から称賛された場所?とがっかりして暑い土埃の道をまた2時間半もかけて戻ってきた。行くときにつぼみだったミニ・アイリスが帰りの4時ころには満開でこうして花を楽しめただけでもと亭主と慰めあう。道端のアーモンドの木は緑の実がついていた。

 

 

月曜日はオランダ人ジェラルド・マリアン夫妻の最後のジム・ラジオ体操の日でカメラを持って行き、ラジオ体操は通りかかったロジャーに写真を撮ってもらった。ロジャーは前日自転車で滝を探しに行ったが見つからなかったといい、ジェラルド夫妻が、滝のありかを知っているがもう水はないとの話から午後皆で行ってみようと決めた。皆自転車を持っているから私も町の貸自転車で一緒に行くことに。

午後2時サイトの玄関にはロジャー夫妻が友達を呼び、ジェラルド夫妻もオランダ人の友達を呼んで総勢9人が出発、私たちが歩いて行った地獄池のほかにもっと大きな池と滝があるとのことで、田舎のでこぼこ道を自転車で快調に飛ばして40分で着いた。

 

 

 

水は一滴もなく、辺り一面乾ききっている。それでも9人がこうして楽しく走っただけでもと別れがたくキャンプサイトの近くのカフェで皆で乾杯。素晴らしい午後だった。

 

ジェラルド・マリアン夫妻は9月から3月までをポルトガルで過ごすため、今年の9月にまたこのサイトに戻ってくるとのことで再会を約束して別れた。

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越冬キャンプ旅行ー春の花 その2

2014-03-06 14:50:37 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

3月に入るとここポルトガルはもう英国の初夏の感じ、各家庭の庭や野の花も1月ころとは少しづつ変わってくる。

タヴィラは海岸ばかりでなく内陸へも散歩に適した良い環境にある。つい2日前またジラウ河の上流へ向かって河の左岸を歩いた。

 

川渕への通りは庭付きの住宅地で、一軒の前庭に今まで見たことのない鮮やかな花が咲いていた。思わずカメラを取り出して写真を撮り向こうの華やかなケシの花もカメラに収めて、初めてこの家のご主人が庭に立っているのに気が付いた。

彼にとっても自慢の花だったのかもしれない。にこにこしてとっても嬉しそうだった。

 

 

川岸にはこの白いエニシダが満開、この花はポルトガルの道端を真っ白に染めるくらいあたり一面に生育する。この紫色の花はセージ・サルヴィア(Sage Salvia)葉が確かにハーヴのセージに似ている。

 

今まで何回かこのブログに載せたこの白っぽい花は野生の百合の仲間でアスフォデル(Asphodel)、英国では立派な園芸花として売られているとのこと。それに道端や藪の中一面に星のように咲くぺりウインクル(Periwinkle)も園芸店で売られている。

 

このアルガーヴではどこにでも見られる琵琶の木だが、こんなに色づいた琵琶はまだ見ていない。英国人には珍しい果物で知っている人が少ない。もう20年以上も前、この琵琶の木を鉢植えにして前庭に置いて世話していたが、たまたま2週間のホリディから帰ってみれば,鉢ごと盗まれていた。それまで一度も世話をしたことも興味もなかった我が亭主琵琶と見ればあの時を思い出し、歎き怒る。

キャンプサイトの周囲のアーモンドの木はもうすっかり花が終わって小さな緑の実がついている。ここはどうしたことか今が満開で青空にピンクの花が映える。

 

道路わきの草むらにぽつぽつと生えている小さなアイリス英語名ではバーバリーナッツ(Barbary Nut)、花の大きさも直径2センチくらい、高さも10センチくらいで可愛い。

人家の全くない道端の草むらに匂っていたフリージャー、野の花を摘むと亭主に叱られるが、どうしても欲しくて3本だけ持って帰った。キャンパー内に馥郁とした香りがただよう。

 

 

農家の前庭に通ずる道路わきで餌を食む鶏と雄鶏、立派な羽と尾が素晴らしい。これだけフリーレンジだと卵もおいしいだろう。人間ならばまだ10代の少年のような子牛。通り過ぎるまでジーと見ている。

 

 

ポルトガルで初めて見つけたランの花3種、私にとっては珍しいと思ったけれど、イギリス人のペニーは見たことがあると言っていた。

  

蛇が鎌首を持ち上げたようなこの花はつる性でパイプヴァイン(Pipe Vine)道端の金網に絡みついて全開。花も3センチ足らずで可愛い。この野生の花は誰も名前を知らなかった。

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