Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2015年 ヨーロッパ旅行 フッセンからオーストリアへ

2015-10-31 22:07:49 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

バッド・クロジンゲンで次はスイスへと話し合いキャンピングの本を読み準備を始めたら、なんとスイスはEU 圏でないから特に旅行保険・健康保険が必要と書かれて有りがっくり、今年12月まで有効の保険書を家に置いてきた。

がっかりしてスイスは諦めドイツのオーストリアよりからイタリアへ行くことにした。

 

 

 

ライン川の近くからフッセンまでの道筋はスイスの国境と平行にただひたすら東を目指し、広大なボーデン湖の近くを通った。たいへん大きな湖で行けども行けども湖水が見える。ただ残念なことに天気が今一つで霞んでいるから対岸は見えないけれど湖の対岸はスイスなのだそうな。

フッセンはカノ有名なノイシュバンシュタイン城のある所。もう7-8年前にゆっくり回ったから今回は通り過ぎるだけ。キャンピングプラッツのあるフッセンの町は雨が降っていて寒く周囲の山々は雪が積もっている。

バッド・クロジンゲンは水が悪くて電気ヤカンで湯を沸かすと水の表面が白いフィルムを載せたようになる。それで1.5リットル入りの水を6本買ったのになんとこれが炭酸入の水だった。フッセンのリドルへ行って買い戻してもらえるかを聞いたが断られ、初めてドイツのプラスチックボトルには一本25セントづつのデポジットが架かっていることを知った。水は炭酸水では湯を沸かすことができないし、ボトルを返さないと1.5ユーロの損ということでイギリスから持ってきた4リットルいりのミルクボトルやいろいろな容器に炭酸水を入れてボトル5本分を返却して返金してもらった。リサイクルに力を入れているドイツはすごいと思ったがこれには参った。

 

 

 ドイツのローカルバスだがこんなに4桁のバス・ナンバーには思わず笑ってしまった。今まで見たことが無い。ロンドンのバスだって3桁のナンバーで足りているはずだから。

翌朝フッセンを出るときも雨雲が低く垂れ込め寒くて早く温かいイタリアに行きたいと切実に思った。周囲は何処も真っ白で今からこんなに雪だったら、スイスへ行かなかったのがラッキーだったかもしれない。

 

 

 

 雪と霧と雨雲で山越えを心配してオーストリアのインスブルッグから有料高速道路を走った。

 

 

お天気が良ければ素晴らしい景色のオーストリアも低く垂れ込める雲で写真の写りが良くない。

 

 

 

 

 

オーストリア・イタリア間の最高峰ブレンナーパスも看板を見ただけ、高速道路だと問題なくイタリア側へ向かえた。

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2015年 ヨーロッパ旅行ードイツーバッド・クロジンゲン(Bad Krozingen)

2015-10-31 18:48:53 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 

ドイツには温泉が多い。しかし温泉とキャンピングプラッツが両立しているところは少ない。バッド・クロジンゲンはその少ない温泉場の一つで、スイスに近い南ドイツに位置する。温泉のビルに隣接するキャンピングプラッツは電気もインターネットも場所代の11ユーロに含まれていて、キャンパーの中からEメールもスカイプも出来る。

このバッド・クロジンゲンは1900年の初期にボーリングによって鉱泉がでたことから作られた町と温泉でまだ新しい。

 

  

 

 

 

着いたその夜7時から11時までの夜の入浴は昼よりも割引が有るが、入ってみて随分がっかりした。水温が低くて体が温まらない。多分36度にも行ってないと思う。室内の大きなプールも屋外の大きなプールも水温が低すぎて欲求不満になる。途中に熱いシャワーで温まりまた屋外プールのジャクジーや流れ落ちる水圧でのマッサージを2時間もしたので疲れきって帰ってきた。

 

  

 

翌日は入浴を諦めインターネットで他に水温の40度を超えるところは無いかを調べて見たが、どこもかしこもこの地域では34度から36度しか無い。どんなにがっかりしたことか。

 

 

 だから一日町の散歩へ出掛けた。新しい街だから公園もよく手入れされて綺麗で、駅前の広場も紅葉我素晴らしい。

 

 

 

大きな靴屋で亭主に高級な靴を買った。サイズ12はドイツでも大きい分に入るから、足にあった靴は一足しかなかった。自転車屋の前の看板が面白い。でもドイツでこんな風に自転車に乗ったらいっぺんで警察に検挙されるだろう。

 

 

 

 

ゴミ一つ落ちていないどこにも落書きのない清潔整然とした町はさすがドイツだと思う。

 

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2015年 ヨーロッパの旅ードイツ カールスルーエ(Karlsruhe)

2015-10-31 15:34:45 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 

今回の旅では、スイスへゆくのがメインの計画だった。それでまた北フランスのコーナーからドイツのドナウ川の辺りのキャンプサイトまでやって来た。10月の半ば、この地方は異常な寒さでキャンプサイトへ着いた夜、内陸に車が動かなくなるほど雪が降った。ここでは雪も霜も降らなかったけれど、翌日カールスルーエの町へ観光に行った。その日の寒かったこと言葉に言い尽くせない。

キャンプサイトから電車の駅まで近道を教えられ30分ほど歩いて道がわからなくなり、通りのドイツ人にバーンホフ(駅)と聞いた所メインの駅をおしえられた。ここまでまた30分以上歩いて、やっとたどり着いた。キャンプサイトで教わった駅とは違うと思ったが、やっとたどり着いてホッとした。 

 

 

マーケットスクエアーで電車を降り、パレスのサインの方へ歩いて行ってすぐに綺麗な宮殿を見つけた。玄関へ行ってみてここが宮殿から博物館へ変わっていることを知ってがっかり。それでもこれ以上外の寒さに震えているわけに行かないから一人10ユーロづつ払って3階建ての博物館内を見て回る。

 

 

 

展示内容は大英博物館とほとんど変わらない。大英博物館のほうが英語で説明がされているし、何しろ無料で展示品も数の多さではこの博物館は比べられない。

ただ片隅にモスリム(回教徒)のコーナーが有り、いつの時点での展示であるかわからないけれど、ドイツには300万人の回教徒が住んでいると書いてあった。

最近のシリアからの大量移民で100万人以上増えただろうと思う。それにしても今年の異常な回教徒大移動は未だに終わりが見えない。

 

 

 

博物館の窓から見える裏庭の噴水の像が真っ黒に汚れていて前庭の真っ白な像と大違い。でも裏庭の群像がよっぽど芸術的だと思う。

 

  

寒い大通りでトリアーの通りで見かけたロシア人のテナーとバスそしてアコーデオン奏者の3人組を見かけた。この寒さの中で一日通りで歌っているのは大変だろうなと気の毒になった。

 

 

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2015年ヨーロッパの旅ーフランス・船が山を登る。

2015-10-31 11:19:53 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

翌日トリアーのキャンピングプラッツから南下、モーゼル河の上流を目指す。残念なことにトリアーから上流は道路が河縁に平行しておらず、見どころも少ない。自転車道は整備されているから自転車だと河淵の古城や、綺麗な小さな村などゆっくり楽しんで回れる。何しろ川淵には高低があまりないから。

 

トリアーで買ったモゼル河の地図・案内書を見れば、この河淵ではもう2000年も前からワインが作られていたという。19世紀に入るまで殆どのヴィンヤードは教会や僧院に付属していた。キリスト教では赤ワインはキリストの血として飲まれていたから、それが回教徒のアルコール厳禁とは大いに異なる。19世紀からヴィンヤードは個人の所有になった。

 

河から離れた山道を走ったり平野のまっただ中を南下しているうちに、フランス国境を通り過ぎてしまった。キャンプサイトは山の中の木々に囲まれたところで陽気な中年夫婦が運営していた。そのサイトの観光ブローシャーで見つけたのがサン・ルイ・アズビレル(Saint-Louis-Arzviller)のプラン・インクレネ(Plan Incline)だった。

 

 

キャンプサイトから西南10kmにある運河で上下の運河の高低差が44.5メートル。昔は17の関門を通って一日がかりで上の運河や下の運河へたどり着くことができた。

山の斜面41度のこの場所にいつからこのような設備をしたのは案内書がなくて判らなかったけど、あまりに雄大な設備にただ唖然。!!!

 

 

下の湖で待機していた長さ39メーター、幅5メーターのロングボートが巨大な鉄の箱の中へ入っていく。

 

関門のドアが降ろされると船が入っている箱の水が密閉される。

 

 

船が上昇してくるにつれ巨大なおもりが2個下がってゆく。

 

 

 

 

  

船が完全に上がってしまうと上の運河と船の乗っている箱の間の関が上がって、水が交流すると船が運河の方に進んでくる。

 

 

次に待っていた2艘の小さな船が下の湖へ降りていった。

 

夏はすごい観光客になるのだろうがこの日風が身を切るように寒くてビデオに撮ったのを再生してみると亭主が寒さで鼻をかんでいる音が何度も響いてきた。

建物の壁には昔の馬に引かれた船の絵とこのプラン・インクレネの絵が描かれていた。

 

 

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2015年 ヨーロッパ旅行ードイツ・コバーンーゴンドルフ(Kobern-Gondorf)

2015-10-30 21:28:54 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 

 コブレンツに後30kmのモーゼル川の川淵崖の上に見える古城は1270年に建設されたビショプステイン城で現在は学校のホリディホームになっているという。下から見上げたばかりではどの程度大きい城か判らないが、中の教会は一般公開されているとのこと。それにしてもどこからこんな高所に登れるのかも判らない。

 

 

川淵には道路と平行に小さな電車が運行していて、観光旅行には車でなくても電車と船で快適な旅ができることだろう。

 

 

川の対岸にはブルグターラントの城が見える。この城は塔がなければ大きなお屋敷のように見える。

 

   

   

コブレンツに後20kmの道路に綺麗な門が見えてきた。通りすぎてみると通りと平行に建てられた赤い建物ともう一つの門がつながっていて、これがコバーン・ゴンドルフ(KobernーGondorf)のお城だとは思わなかった。2門を通り過ぎただけではお城への入り口さえ見つからなかった。

 

  

対岸の町も木組みの家々が綺麗でこの辺りが裕福に見える。

コブレンツへは昔2度も行っているので、この辺りで引き返し,コッヘムの町の裏山からアウトバーンへの坂道に登った。

途中の展望台からコッヘム城や寄り添っている町が小さく見える。

 

 

 

 

2箇所の展望台では木々の間からお城の高い塔しか見えない。この塔は壁の厚さが3.5メートルもあるという。

アウトバーンへの行程は山を登ってみればモーゼルの谷間がどんなに狭いものかがわかる。あたり一面牧場と畑の広がる平野でヴィンヤードは一度も見かけなかった。この地域では谷間の傾斜がぶどうの木を育てるのに一番適しているらしい。

トリアーからコバーンーゴンドルフまでの3日間の旅をアウトバーンを走って2時間でトリアーのキャンピングプラッツにたどり着いた。

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2015年 ヨーロッパ旅行ードイツ・コッヘム城

2015-10-30 15:12:48 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

 

モーゼル河畔で一番有名かつアクセスが便利な町、コッヘムは観光客で大賑わい。川辺に観光バスの停車場と小さなキャンパー駐車場があり、バス駐車場の片隅にひっそりと駐車した。駐車料金3ユーロを払って町の中心へむかう。

 

 

 

 町の広場は中古ガラクタ市が開かれて、物凄い人出、狭い通りも観光客でごった返している。狭い広場がバス停で、着いてすぐにコッヘム城へのシャトルバスに乗れた。

往復のバスチケットを買ってしまったが帰りに30分以上も待たされて,登りだけにしておけばよかったと悔やんだ。

 

 

 

 

コッヘム城は1000年の歴史を持つ古城で歴史の変遷とともに城主が変わり1689年にはライン川のほとんどの古城のようにフランス軍によって破壊されてしまった。その後19世紀に入りベルリンの金満家によって再建され旧ゴシック様式から新ゴシック様式に更新された。城内も19世紀上流社会の邸宅に似せている。1978年からコッヘム城はコッヘム市民の所有になった。

城の壁面を飾るモザイクは守護神クリストッフェルスの像であるという。

 

 

 昔の城塞は色彩豊かな城で有ったらしい。ところどころに昔の面影をひそめているという。場内見物は団体40人ほどが連れ立って、説明はドイツ語のみ、外国人には英語、日本語、フランス語の説明書が渡される。

私を日本人と見破った案内者は2枚も同じ日本語の説明書をくれた。

 

 暖炉の上を飾るマイセンのタイル。当時から有名な陶磁器であった。

 

 

 半身女性と魚像のランプは中世には魔よけのシンボルであった。おなかの丸いところを触るといいとのことで背の高い男性しか触れない。

騎士の間の2枚の絵画のうち一枚はルーベンスのサビーナ女の略奪で、このイメージは過去の芸術家によって絵画や彫刻が多数世に出ている。

 

 

 この城で一番高価な家具と言われるのがこの大ダンス、家の前正面のデザインをまねて寄木細工で作られている。

 

 モーゼル河はほとんど湾曲した河でまっすぐ流れているところがない。

 

 

巨大なクルーズボートが何槽も停船しているから、モーゼル、ライン河をゆっくり船旅するのもいいかもしれない。

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2015年 ヨーロッパ旅行ードイツ・モーゼル河畔

2015-10-30 12:37:53 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

  

川淵の町や村にも大小さまざま、橋にしてもこんな立派な門を持つ橋もあり立派なお城のような屋敷も見られる。実際この川淵にも多くの古城がありテレビで見かけた城からぜひ行ってみようと思い立った。

 

 

 ブドウ畑も斜面が激しく、確実に傾斜45度以上行っていそう。観光案内書によればモーゼル川渕のブドウ畑(ヴィンヤード)はヨーロッパで一番傾斜が激しいそうだ。

 

 

ドイツだけではなくヨーロッパのほとんどの町や村は教会の尖塔を中心に作られている。ヴィンヤードの半ばに見えるのはワインの名前で、この畑で収穫されたブドウからワインが作られる。

 

 

 川下へ進むうちにとってもきれいな村を通った。道端にキャンパーを止め歩き回ってみることに。木組みの伝統的な建築物に各家の庭や窓辺もさりげなく素敵なデコレーションがされている。

 

 家庭菜園の庭を飾るドイツのユーモア、思わずニヤリとする。道端に止められたトレーラーの中にはブドウの汁を絞り出した後の皮が半乾きで積み上げられていた。きっとこれも最後は肥料になるのだろう。トリッテンヘイムのヴィンヤードで匂っていたワインのような甘い香りが同じだった。

 

川淵には平地が少ないから住居も教会も坂道の上に建っている。この教会は村のほとんど上のほうで裏庭がきれいな墓地になっていた。整然と並んだ墓地はどれも十分手入れされ色とりどりの花が植えられている。ここは死んだ人もハッピーだろうなと言ったら、サー聞いたことがないから知らないと亭主の返事。

 

 

屋根瓦から横の壁までスレートぶきのこの家、魚のうろこの様で、あまりに芸術的で二人で感心して見ていた。

 

 

 

 

 車道と分けられた自転車道が延々と続く。多くのサイクリストが上下している。私も自転車で川渕200kmを走破してみたいものだ。川向こうの古城、望遠で見れば高い塔の上にもたくさんの人が見えた。特筆はこの地域の歩道の並木道がクルミの木々でクルミは今ちょうど実って落ちている。散歩の人たちが大きな袋にいっぱい拾っているのが見える。

 この夜停まったキャンプサイトの中には巨大なクルミの木がたくさんあった。そしてせっせと落ちたクルミの実を拾っている人がいて、私も負けじとバケツ一杯拾ってしまった。外皮が薄くて実がすぐ取り出せ一つ食べだしたら止まらない。

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2015年 ヨーロッパ旅行ードイツ・トリッテンヘイム(Trittenheim)

2015-10-29 22:22:03 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

トリヤーのキャンプサイトからモーゼル河と平行に下流に向かってゆく。この日も太陽が出ないかすんだ一日だった。

 

 

ひと山越えて丘の上から見渡した景色は絶景、一面の緑のブドウ畑とほとんど円形に近く蛇行したモーゼル河が眼下に見える。これで青空だったら文句なしなのに。

 

 

 

眼下の村はトリッテンヘイムという。村の川渕にキャンピングプラッツがあり村を歩き回る間だけ駐車可かを聞いて出かけた。

 

 

川向こうの崖はどこもブドウ畑、こんなに急斜面で良くブドウの木を植えたり収穫できるものだと感心する。いろいろなワインの店があり、さりげなく自家製品を玄関に飾ってアピールしていたりする。

一軒の店の前にワインを入れるボトルが積み上げられていた。この辺りブドウだけで生計を立てているようだ。

 

たいてい村があるところには車も通る大きな橋が架かっていて、キャンパーは右岸だったり左岸だったりして川下へ向かって進んでいく。モーゼル河もライン川と同じように大きな観光船が行き来している。

 

 

この夜停まったキャンプサイトはやっぱりブドウ畑とモーゼル河に挟まれた川渕で、なぜか子供が多い。サイトも子供の遊び場が多く皆遅くまで楽しんでいた。

夕闇が迫るころ派手に電気をつけた観光船が音なしで河を下って行った。

 

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2015年ヨーロッパの旅ードイツ・トリヤー(Trier)

2015-10-29 17:47:28 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

ベルギーのキャンプサイトから100マイルちょっと走ってお昼前にモーゼル河畔のキャンピング・プラッツに着いた。キャンピングプラッツというのはキャンパーしか停まれないキャンプ場で、管理人が居なくてすべて機械で管理されている。まず入る時にゲートで出てくるカードを機械に入れて10ユーロまたは20ユーロのお金を入れる。そのカードを電気の柱につけると引き込んだキャンパーに1ユーロや2ユーロと表示された電気がつながる。水も必要な場合はカードで1ユーロ分が何十リッターか出てくる。

宿泊した翌日カードを機械に入れて滞在した金額が表示され足りなければ入金し多ければおつりが出てくる。さすがドイツ、効率よくできている。そしてこの全長200kmのモーゼル河畔にいったいどれだけのキャンピングプラッツがあることか。おまけにこんなに多くのキャンパーを見たのも久しぶり。まるでドイツの全キャンパーがモーゼル河畔に集合したみたい。

 

 

 

トリヤーはモーゼル河の中ほどにあるローマ時代の主要地でドイツで一番の古都と言われる。ローマを除くヨーロッパ最大のローマの門のある町、世界遺産指定が7か所もあるという。キャンピングプラッツの地図をカメラで撮って川渕を歩いて町の中心へ向かった。この日は秋晴れの良い天気になり川辺は自転車道と歩道が作られている。自転車道は上流から200kmコブレンツでライン川に合流するまで続いているという。

 

 ドイツの建築物は素晴らしい。特にこの街は観光に力を入れているらしく町の中心からローマの門までの2kmくらいがどこもかしこも絵葉書になりそう。そして観光客の多いこと。

 

町のマーケット広場では野菜・肉ソーセージ、花などのストールが並んでいた。通りの一角でバス(男性の低音)でカリンカを歌っていた人があまりに素晴らしく彼らがロシア人であることが分かった。もう一人はテノールで二人の合唱に聞きほれる人たちがいっぱいだった。

 

 

 

 この街の門であるポータニグラ(Porta Nigra)は2世紀に建設されたもので、世界でも一番保存状態がいいそうだ。もちろんこの門は世界遺産の第一に挙げられる。

 

 世界遺産の第二が聖ピーター大聖堂で4世紀に基礎が作られた。内部は今まで見たいろんな大聖堂と変わりないが、キリストの着た衣服があるというので有名だそうだ。しかし考えてみれば、キリストが貼り付けの刑で死んで400年後に作られた聖堂にそんな服があるというのがおかしいと思わないのだろうか?

 

 大聖堂の隣にChurch of our Lady という13世紀の教会がありこれも世界遺産、中のステインドグラスが素晴らしくきれいだった。

  

 

ほかに世界遺産としてはローマ橋…といっても残っているのは橋の土台だけでその上には現代まで作り直された橋が架かっている。それでもここの橋はアルプスの北では一番古い橋(2世紀)として世界遺産に指定された。その他、円形劇場や皇帝の風呂、ローマ皇帝の戴冠の間などが指定されている。

 

 

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2015年 ヨーロッパの旅ーベルギー(Belgium)   

2015-10-29 16:13:25 | ヨーロッパキャンプ旅行2015年

 

4月にポルトガルから帰って以来、またヨーロッパへ出かけていく。また6か月分のポリッジ(オートミール)20㎏を積み込み、冷凍庫いっぱいの冷凍果実や食料を積んで、10月6日我が家を出発、ドーバーまでの高速道路は一時停滞したが、あとは問題なく10時には港に着いた。何しろ今年に入ってからはカレーの港にたむろする無国籍移民が金網を破ってフェリー港やユーロトンネルになだれ込むなどの異常時が相次いで、その度に高速道路が停滞する。

 

12時のフェリーでフランスの最北端の港ダンカークには2時間で着いた。一時間の時差があるから3時に港からベルギーへ向かった。ヨーロッパがユーロ圏で統一されて以来フランス・ベルギー国境やベルギー・ルクセンブルグ・ドイツなどの国境には国名の表示があるだけで、国境検閲があるわけではない。・・・・・今年の大量移民問題が発生するまでは。

今まで3回もこの小さな町の運河通りのキャンピングプラッツに停まって一夜を明かす。一昨年来た時にも工事中だった古くて立派な駅は、相変わらず建物の周囲一面、建築足場が張り巡らされていったいいつになったら全容を現すのか?

あまり庭付きの家が見えないこの辺りで花盛りの庭を見つけた。10月でもアジサイがこんなにきれいに咲いている。

日本ならさしづめ鬼瓦の感じのこの鳥は建築物を守るシンボルらしい。

 

 

翌朝無料の高速道路でベルギーからルクセンブルグ近くのHottenキャンプサイトへ向かった。1日中天気が悪くどんより曇り空か小雨模様。目的のドイツのモーゼル河に着くまではただひたすら車を走らせるしかない。

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月食(Super Moon)

2015-10-26 21:47:51 | ロンドン周辺

9月27日は満月、この夜の月食は赤い月だと朝からテレビで話題になっていた。

夜中から始まるというので午後2時間も昼寝して夜に備えた。

 

 

夕方7過ぎに木の間隠れに登った月はあたりを照らすように輝いた名月だった。夜中1時まで天空に輝いている月は登り始めたころの大きさは無く、青味がかった明るい月だった。

 

1時過ぎから月の上部が欠け始めたが時間にしてもゆっくりだから夜空の下でじっと見ているわけにはいかない。

 

 

 

2時半すぎると下弦の月になって肉眼では左の月のようにしか見えない。ところがカメラのセッティングで影の部分が赤く映りだした。地球の影が月に影を落としているのだがどうして赤く見えるのだろうか。

 

 

3時半月は肉眼ではほんとに三日月になり空全体が暗くなっている。カメラではこんなに赤く丸い月が写っている。

 

 

4時15分前、肉眼ではほとんど見えなくなって期待に胸躍らせていた亭主はがっかりで早く寝ようと矢の催促、先に寝たら・・・と言おうと思ったけれど、自分が戸締りしないと決して寝ない亭主から急かされて撮影はここまでだった。

次は2033年というから生きて次が見えるならもっと高性能のカメラをなどと思ったりしている。

 

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ウエズリーガーデン

2015-10-25 14:44:46 | ロンドン周辺

 

8月末の英国には珍しい暑い日にウエズリーガーデンへ行った。ここはロンドンから西南に当たる有名な庭園(植物園)でこの時期アリスの不思議な国をテーマにしたデコレーションがあちこちに見られる。時計をもって忙しい白兎、トランプの国では恐ろしいハートの女王が叫んでいる。あちこち歩き回ったけどアリスには巡り合わなかった。

 

 

 

 

 いろいろな銅像もあちこちに置かれていた中にこの翼を持った男はギリシャ神話のイカロスではないだろうか。

この広大な敷地には色とりどりの無数の花が咲き乱れているが、今一番盛りなのが西洋アジサイ。

 

  

 

 

 

 

花畑の一角に私たちの背よりも高いひまわりの林があった。ひまわりにもこんなにいろいろな種類があるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 菜園では真っ黒のミニトマトや白いナス(英語ではその名にふさわしいエッグプランツ)

 

 この長ーい瓜様のはユウガオらしい。 最近では英国のどんなお屋敷に行っても目に入るのが盆栽、樹齢百年もしそうなのがずらっと並んでいた。

  

 巨大な温室には熱帯植物が大小はびこっていて、ボルネオのジャングルに行ったみたい。このランの花は何て素晴らしいのだろう。

 

 水底が見えない大きな池の一角、観光客がパンくずなどを投げ入れているが大きな鯉が岸辺を上がって争っている。こんなにひもじそうな魚もいるのだ。

 

 

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ロイヤルアカデミーのサマーイクスビション

2015-10-25 14:31:54 | ロンドン周辺

 

ピカデリーにあるロイヤルアカデミーは英国美術の中心でありここでは毎年6月から8月まで素人、玄人の出展する絵画や彫刻写真などが展示、販売される。

私も過去何度か見に行ったけれど、本当に素晴らしかったと思い出に残る作品が少なくてだんだん飽きてきていた。ところが今年は館内で写真撮影可とのこと、これはまた楽しい思い出ができそう。友達がメンバーで連れて行ってくれた。

まずはロイヤルアカデミーの前庭スクエアーの巨大な鉄のオブジェ、起重機で立ち上げに1週間かかったという。きっとそのうちにどこかの博物館か美術館の所有物になるのだろうがただバカに大きい鉄の森の様。

 

 

 

玄関を入ってアッと驚くのがこの派手派手な縞模様、なんでもれっきとしたデザイナーの作品で多色のビニールテープを張ったものだというからもっと驚いた。ここではみなさん必ず写真を撮っている。

 

 

各部屋によって壁の色まで変えてあり、以前は壁全体にびっしり飾られた大小の絵が今年は余裕をもって展示されてあった。

 

  

 

まずは入って一番目の部屋で気に入った作品といえば上の影絵のような絵、よく見れば板の木目が水面を表し、影のような幻想的な作品。その横の作品は立体的な森の中にいる白馬で、針金や羽、毛などいろいろなものを使っている。よくぞまあーこんな細かいことを!!!

 

 

これはグレイソン・ペリー のタペストリーで巨大な作品。後ろに映っている女性の大きさと比べてほしい。この人は13年前テートブリテンで行われるターナー賞を受賞した画家で少女趣味・女装趣味の中年男性。ターナー賞の授賞式にはピンクの少女のドレスを着て妻子同伴で出席した。やっぱり天才は普通の人とは異なる。このタペストリーでもよくぞこれだけの色とデザインでワイングラスのが本物みたいでただ唖然とした。

 

 

ロイヤルアカデミーのメンバーの作品で上の2枚は同じ画家によるもの。このようなオーソドックスな作品にはやっぱりほっとする。最近の作品には人目に付けば何でもいいというような、子供でもかけそうな作品が多い。

 

 

 上の抽象画の色彩が優しくて素晴らしい。

 

自転車競技のプリント、絵の下に赤い点々が見えるだろうか?プリントは何枚でもできるからこれはたぶん100枚限定として売りに出しているに違いない。赤い点々が購買者の数を表す。

 

 

 クジラや魚が空を泳ぎアフリカのUpside Down TREE や高層ビルのジャングルととてつもないそれでいて写真のような不思議な巨大な絵だった。

針金のコートハンガーから作られた仏像の頭部。この人の作品は巨大なゴリラや豹などの動物を同じ手法で作られてあり博物館に展示されている。

 

 

バベルの塔の現代版、みなさんいろいろ想像力がたくさんあって面白い作品。

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我が家の庭

2015-10-16 21:35:01 | ロンドン周辺

4月半ば、ポルトガルでの越冬キャンプ旅行から帰国して以来、6か月ブログを書く気が失せていた。今また10月に入りヨーロッパの旅に出て、この6か月間の主なことだけ書いておかないと次の旅行記が書き出せそうにない。・・・・・ということで今日は4月から10月までの我が家の果実や野菜花などの写真を載せてみよう。

 

大きな桜ん坊のなるという苗木を2本、20年ほど前に買った。2本の花が交配して実が大きくなるとのうたい文句だったのに、なんと一本は3月もう一本は4月に開花する。これでは交配できるわけがない。やっと1,2個の実がつくようになってみると3月に咲く花は実が小さくて酸っぱくて食べられない。4月に咲く花(下の写真)は大きな甘い桜ん坊がなることが分かった。それで3月咲きの木は一昨年切り倒してしまった。今年はことのほか花が満開で実もたくさんついた。

ところが収穫前にいつも鳥に食べられてしまう。人は木全体に網をかぶせるように勧めてくれるが、小鳥が網に絡まって死ぬことがあると聞けばやっぱり考えてしまう。そんなことを気にしている間に今年も3個ぐらい小鳥が食べ残してくれたのをありがたく食べることになった。狭い庭だから木を大きくしないよう年2回は枝を切っている。

 今から24年前この家に引っ越してきた時に、大きな梨の老木が2階のベッドルームの窓近くに伸びていた。今も老木は変わらなく一年おきに豊作がみこまれる。今年がその大豊作の年で、5月には真っ白の花盛り、そして9月末にはまだ固いグリーンの実がたわわに実った。

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10月に長期旅行に出かける前に梨の実を全部処理しなければならぬ。ということでまだ固い実をとって皮をむき4つ割にして芯をとったのを鍋いっぱい弱火でゆっくり火を通す。そのとき必ず上のほうにクッキング・アップルを乗せて一緒に煮ると砂糖なしでもいい具合に甘酸っぱいコンポートができる。

鍋何杯でも多すぎて処理できないからとなり近所や友達にもほとんどもらってもらった。コンポートは冷凍して冬の旅行中のデザートにしている。

 

 

クッキング・アップルも引っ越してきた時には大木で毎年大豊作。今年も例外でなく本当にたくさんなった。近所の91歳のおばあさんが彼女の所属するチャリティのバザーにリンゴを売ると言ってくれたので袋2杯分それにかご一杯の虫食いリンゴはアップルパイを作って売るとのことで全部上げた。それまでに友達にもたくさん上げ、我が家の冷凍庫も満員になるほどリンゴだらけ。

クッキングアップルは日本では見られないらしい。このリンゴは熱を加えると解けて形が残らないからジャムやアップルパイなどに使うのに最適。しかし酸味が強いから砂糖をたくさん入れなければならない。糖尿病になりかけの亭主に砂糖の入ったものは食べさせたくないから細かく切ったリンゴと干しブドウなどをボウルに入れてレンジでチンして解けたのを冷凍している。これもおいしいデザートになる。

 

 

 3年前から庭の狭い畑に植えているポルトガルのキャベツは我が家では私一人しか食べないので、1-2本有れば十分なのに昨年秋、からし菜と間違って撒いた種から畑一面に芽が出た。3年前に植えた6本のキャベツの木が高さ2メートルくらいになっている。冬の寒さもなんのそのどんどん大きくなって大きな葉を茂らし、旅行前に採った葉を細かく千切りにしてビニール袋いっぱいにもって旅に出た。味噌汁の具にしたり炒め物に入れている。

 

 今から10数年前、日本へ帰国する友達からいただいたボタンの苗は、彼女が英国に居た間は一度も花が咲かなかったという。もらって前庭の真ん中に植えたところ翌年から1個づつ花が咲きだし、今年はなんと25も花が咲いた。たった1週間しか開花してないのが残念。裏庭の片隅小さな温室に入れたきりのクジャクサボテンも毎年鉢が増えて今年は数えきれないくらい花が咲いた。あでやかな花だけどこれは開花期が三日だけ。

 

 24年前引っ越してきたとき隣の庭に咲いていたケシの種が我が庭に着地して咲きだし、年々種を取ってはあちこち撒いて一時は前庭が見事なケシ畑になった。赤のケシは通りの一軒の庭に咲いていたケシの種をそっと失敬して我が家で咲かせたもの。この秋沢山集めたケシの種をあちこちの通りの庭にまき散らして、来年春にどこかの庭でケシの花が咲きだすのを楽しみにしている。

 

 マレーシア原産のこの花ホヤはかんざしみたい。冬じゅう温室の中に入れて水もやってないがよく生きているものだと感心する。つるがどんどん伸びて花もたくさん咲いた。我が庭のペット的存在のロビン(コマドリ)は私たちが庭に出るとどこからか現れ畑をつついてみたり温室の中や亭主の作業小屋の中も飛び回ってえさを探している。私たちが居なくなったらどうするつもりかしらなんて心配することはないか。

もう今では全然珍しくもないグリーンのインコは今から2-30年前ペットが逃げて繁殖したものだと言われている。それもロンドン付近だけでなくドイツでもスペインでもあちこち見かけるから彼らの繁殖のすごいこと。寒い英国やドイツの冬を乗り切って群れて飛び回っている。我が家のイチジクの大木には実が実ると同時にスターリング(日本名を知らない)の群れが襲ってくるが、このインコは梨の実をつつくようになったのが今年からできっと来年は群れで襲ってくるかもしれない。

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