Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

フランスのミステリーブック

2023-10-30 02:21:25 | 日記

10月12日にまた例の日本書架のあるセント・ジョン・ウッド図書館へ行った。

今まで3回も行ってそのたび10冊以上も借りると、早く読み終わって返さなきゃと焦って一日1冊づつ読んで、2週間で返却、そのたびにまた借りてくるから、家事もほかのことができない。

それでこの日は返却だけと決めて行った。図書館の表玄関に単行本や文庫本を売っている。文庫本は1冊50ペンス、買ってしまえば返しに行かなくてもいいからとこの日は文庫本を6冊買ってきた。

その中の1冊がフランス人作家ピエーレ・ルメートルの その女アレックス この本殺人と警察官の物語で今までにない面白さ。英国推理作家協会賞受賞作という。

それで本は英語でしか読まない日本人の友達に知らせたところ、すぐ返事がきて、此の本は3部作の第二部なのだそう。それで彼女は第一部の イレーネ (IRENE) をオーディオブックを借りて読みだしたという。

それで翌日ブロムリーの図書館へ行ってオーディオブックを借りるべく図書カードをアップグレードしてもらい聞き出した。ところが聞いているだけではとっても難しくて根を詰めて聞いているといつの間にか寝てしまう。目が覚めると途中が切れているからストーリーが判らない。

翌日もしかして第一部のイレーネと第3部のカミーユの日本語の本があるかもしれないと、セント・ジョン・ウッド図書館へいってみた。日本人の誰もこれらの本を持ってきた人がいなかったらしく、がっかりして帰宅。

それで翌日ブロムリーの図書館へ行って英語の本があるかを聞きに行った。残念ながらないと言われ、帰って来るなりインターネットで2冊をオーダーした。

この間英国人の書いたミステリーの本を2冊も読んだが、アレックスがあまりに良かったせいで、全然感激しなかった。

インターネットで注文して2日目にはイレーネが届いた。その日の夕方から本を見ながらオーディオブックを聞く。

こうすると英語でもよくわかって、本だけ読むよりずっと早い。

とうとう翌日夜までに1冊読み終えてしまった。

とっても残酷な殺人鬼の話なので、怖がりのもう一人の友達には貸してあげられない。第3部のカミーユはまだ来ていないが,来たらまたオーディオブックと併せ持って読もうと心待ちにしている。

主人公のカミーユというのが刑事部長で身長148センチ、彼の母親が画家で妊娠中もたばこを吸い続けていたため、一人息子のカミーユは頭は切れるが背丈は頭打ちという漫画みたいな設定。

怖いのが大丈夫な方にはぜひ読んでみてほしい3冊です。

 

 

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United Kingdom Citizenship 英国国籍収得 

2023-10-20 19:08:04 | 日記

今年6月、英国国籍を取るため申請した。私は今年で51年も英国で過ごしている。

英国国籍は英国に滞在してこの国で1年の3ヶ月以上海外に出ている人は申請できない。60歳の定年退職以来毎年半年もヨーロッパ中、それに東南アジアや中東を旅していた私には、英国国籍は無理だった。

ポールが亡くなりもう3年も経って年に2週間の海外旅行だけ、これがチャンスと国籍収得を申請したもの。

若い人たちの国籍収得には難しい英語のテストもあるそうだが、年寄にはない。

9月末、ホームオフィス(内務省)から申請が受け付けられた、住んでいるカウンシル(区役所)の Citizenship Cereminies(市民権授与式)を受けるようにと連絡が来た。

その日は10月17日、ブロムリーカウンシルの式典会場で朝9時半から開催された。

会場には授与される外国人20数名プラス付き添い人たちが指定席に座った。殆どが若い人たちで、多分私が一番の年長者だったと思う。

会場正面にはテーブルと国旗、かかっている絵の女性が誰かは説明がなかった。

 

隣に座った香港?の女性が式が始まる前に写真を取ってくれた。

背が高くて恰幅のあるブロムリー市長が入ってきて式典が始まる。立派なローブを着て胸には金色の大きな胸飾りをつけた市長さんは多分とっても気さくな方らしい。

まずはブロムリーの歴史から始まりロンドン1大きな区であるこのブロムリーからはたくさんの有名人が出た。ほとんど名前を知らない人たちばかりの中で、過去ブロムリーから出た4人の首相の中で知っていたのがジョン・メージャーだけだった。私の住んでいるベッケンナム(Beckenham)から出た人はジュリー・アンドリュースとデビッド・ボウイーだった。

さて市民権授与式は、神に誓う6人の人たちが次々I xx(私xx)と名前だけ言う。そして6人で神とチャールズ3世に誓うと唱和する。

無信心の残りの人達も次々私XX と名前だけいい、British Citizen として忠誠を約束すると唱和する。

その後に全員でUnited Kingdom (連合王国)の法律に誠実忠誠の誓約を唱和する。

最後は英国国歌を歌って、市長さんから一人づつ帰化証明書をもらい、解散。その間30分ほど全くあっけなかった。

各自の椅子に置かれていた封筒に入っていた内務大臣スエラ・ブレーヴァマンのメッセージ。

今現在の英国ではこの国で生まれた人たちは、どんな国籍を持っていたとしても、政治家になれ、首相にもなれる。現在の首相はインドからの移民のリシ・スナック氏 この内務大臣も英国生まれの移民の末裔である。

同封されていた内務省のプリントにはこれでパスポートの申請をしなさい。

それと同封の選挙権の獲得、昨日申請した。本当はBrexit の時にこの選挙権が欲しかった。

 

 

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ヴァーチャル・リアリティで古代エジプトへ

2023-10-18 01:57:10 | 日記

昨日10月16日の月曜日朝は急激な寒さで、室内温度が14℃、毎朝裏庭で縄跳び1000回をしているが、手袋をしてない手がほとんど凍ってしまった。

この日の午後、かねて娘が予約してくれていたヴァーチャル・リアリティの会場、オリンピックスタジアムの近くの大ショッピング街の一部で、娘と孫に落ち合った。

今年の出し物は古代エジプト、娘だけが先日下見に行って、面白いと言った。

玄関のロッカーでコートや、バッグを入れて、

背中にコンピューターを背負い、

 

此の大きなゴーグルをつけるとあたりは白黒になってしまう。

3人が押し出された空間で案内役のMONA(モナ)が登場。

3つの有名なピラミッドのうちの大ピラミッド(クーフ Khufu)の中へ入っていった。急激な階段もいつの間にか登らず、下らず、狭いトンネルを娘と孫は膝で這っていったが、私は中腰で通り抜けた。

入っていったところは大きな石棺が一つだけあるだだっ広い石の部屋、剃刀の刃も通らないくらい隙間のない巨石が積み上げられた部屋、昔本物のピラミッドの中へ入って狭い階段を下りてもっと小さい部屋へ入ったことがあった。石棺がこんなに大きかったことは覚えていない。最近読んだ ”神々の指紋” にもこのピラミッドの石棺が書かれてあったのでなおのこと興味深くあたりを眺めた。

それからは壁を通り隙間のある石畳、隙間の下は深い谷間だったり遠くにカイロの街並みが見えたりと高所恐怖症の人にはちょっと無理かも。

お葬式の場面では遠くで泣いている召使らしい女性たち、ちょっと後ろを向いたら私の顔と20センチも離れていないところに、皮膚の汚い女性が立っていて、ぎょっとした。

後ろにもほとんどくっつくくらいにエジプト人の男性が立っていた。娘と孫がこの時2-メータくらい離れていて、私が古代エジプト人に取り囲まれているのがよく見えたと言った。

ピラミッドの天辺迄いつの間にか連れていかれ、巨石に落書きがひどいのに驚いた。これはヴィクトリア時代の英国観光客の仕業だそうで、いつの時代にも悪い人は無くならない。

ルクソールの神殿の石柱にはローマ時代の落書きがあった。そして今年の新聞で見たニュースでは、30歳の英国男性が、どこかの遺跡に自分と彼女の名前を彫って逮捕されたという。本当に情けない・・・。

古代のボートに乗ってナイル川を旅する。岸辺にわにがいたり、きれいな花が咲いていたり。

45分はあっという間に終わってしまった。素晴らしい経験だった。

 

 

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乱読4

2023-10-12 02:23:06 | 日記

9月19日に借りてきた下の12冊の本、10月5日までの16日間で完読。

 

海の都の物語はベニスが都市国家として1000年も生き永らえたその政治、経済、が詳しくかきあげられている。そしてわが友マキアヴェッリはフローレンスの興亡が書かれており、中世のイタリアがまるで日本の戦国時代から江戸時代における群雄割拠並びに大名による地方自治体の統治によく似ている。

ただ違うのは、イタリアは近代国家が成立するまで、フランス、スペイン、トルコ、オーストリア、ドイツなどから分割統治されたつらい過去を持っている。

これらの本でイタリアの歴史がよく分かった。

 

米原万里さんはロシア語の同時通訳者、以前にも読んだことがあるけれど、とっても面白い人で、大いに楽しませてもらった。猫気違いで、2匹の捨て猫を拾ってきてその名も無理と道理、こんな調子でとっても楽しい本だった。

パンドラアイランドはなぜかアイルランドの知らない島かと思って借りてきたもので、私の好みではなかった。それでも完読したのはまさしく乱読。

10月5日にこれら12冊を返却に行き、もう当分は借りるのを辞めておこうと思っていった。ところがこの図書館に堂場瞬一さんの本とArz 2 Bee さんからコメントをいただいた黒木亮さんの本があるだろうかと見ていたら、とっても親切なこの図書館で働いている日本人女性が、調べてくださった。

堂場さんの本はフイクションだけれども、それなりに面白い。

コメントをいただいた喝采は、黒木亮さんが早稲田大学で箱根駅伝に2回出場された、ほとんど記録自叙伝の上下冊を見つけてくださった。

この本の中では彼の本名金山雅之さんで中学時代から激しいトレーニングでいろいろな大会に出場してメダルをもらい記録更新もしていたが足、腰の故障で辛い選手生活を送っていたことがわかる。

特に早稲田大学競争部では厳しい 中村清監督に徹底的にしごかれ、箱根駅伝で区間を走ったその記憶がつづられている。この人の1年先輩に瀬古利彦氏が活躍している。

日本のマラソンでは有名な方で、1990年代ロンドンマラソンに出場、応援にいった。確かこの時優勝されたと思うが、とっても小さくて細い人だったことは覚えている。

此の黒木亮さんはロンドン在住と書かれているが、ロンドンマラソンに出場されたかどうか、知りたいものだ。

 

 

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10月1日 日本祭り

2023-10-03 02:02:24 | 日記

4年ぶりの日本祭りがロンドンの中心広場、トラファルガースクエアーで開催された。朝10時オープニング、和太鼓のグループが素晴らしかったと今日会ったヨガの仲間が言っていた。

私はそのヨガの先生 マリカと一緒に行ったので、彼女が日曜日の朝のクラスを早めに切り上げてくれ、11時過ぎの電車でチャリング・クロス駅へ、会場はもうものすごい人。

広場の周囲に寿司やうどんやたこ焼きのお店が並んでいる。一体何があるかを人々をかき分けて一回り、マリカがたこ焼きを食べたいという。私たちなぜか行列もつかずすぐに買えたのはすごくラッキーだった。

マリカは寿司が大好きというからあんなに長い行列より、Japan Center が近くだからといくことにした。Japan Centerのうどんラーメンレストランには玄関の外まで長い行列。

お店のほうへと歩いたら途中で日本人の友達に会いおしゃべり、私が着ていた着物が気に入ったのか通りすがりの若い男性が写真を撮らせてくれという。ちょっとモデルになった。

お店の中でも真ん中のテーブルは食べている人たちでいっぱい。二人でお寿司の上等な分1箱だけ買って、二人で半分づつ分け。マリカはとっても喜んでいた。

マリカは今年75歳、スロバキア人で1968年朝、目覚めたら窓の外にロシアの戦車が停まっていた。それ以来チェコもハンガリーもスロバキアも世界が一転し、彼女は英国へ逃げてきたそうで、それ以来20年も帰国しなかったそうだ。全く今のユクレインみたい。

午後の部が始まっていて真ん中の舞台では合気道のデモンストレーションや民謡も5曲も歌ってくれた。

 

そして待ちに待った阿波踊り、踊りの練習が2回あって参加するつもりだったのに、駅まで行って時間が無くなって諦めた。それでいったいどんな踊りか初めて見たら、なんと難しい。舞台で踊っている人たちは日本からのプロのようだった。

今日月曜日のマリカはさすがヨガの先生目の付け所が違う。男性たちが膝を曲げそれでも体をまっすぐにして踊っているのが大変練習を重ねたものだろう、素晴らしいと私たち生徒に語った。

次は日本からやってきたアイヌの二人組、初めて聞く楽器はオーストラリアの原住民の吹くディドゥリドゥのような音、何曲か歌ってくれた歌は全く日本の歌には少しも似ていなかった。彼らは翌日から英国各地を廻るらしい。

此の太鼓と蛇三線と踊り子のグループは沖縄からの音楽で、英国人が半分ほど入っているからここロンドンで発足したグループらしい。とっても生き生きとした楽しい音楽だった。

熊本のお店は日本の陶器の販売所でものすごい人、お茶碗やお皿も全然安いものはなかった。

各小さな出店では日本のプリントや小物、お土産が売られていた。

午後3時過ぎのたこ焼きのお店の長い行列、

帰る前にちょっと覗いたお寿司屋さん、もちろん折り詰めばかり売っていた。

午後3時過ぎ日本舞踏を演じているのを帰り道から写して、チャリングクロス駅へ向かった。

この日は娘宅でユクレインの男の子の7歳の誕生パーティがあって、直接電車の駅から娘宅へ向かった。

沢山の子供たちが走り回っていたのに、パーティの主人公は私を見ると ハロー I am Max と英語で話かけてきた。まだ英国へ来て3週間、子供の順応性には感心する。

 

 

 

 

 

 

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