Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スカンディナビア キャンプ旅行2007年

2022-08-27 20:33:56 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

2007年6月から3か月半スカンディナビアをキャンパーで旅した記録です。

オリジナルの記事は友人たちにe-mailで送っていたものでブログ記事は今回が初めです。

1 ニューカスルからノルウエーのスタバンガーまで。

 

6月13日道路の渋滞前にと早朝我が家を出発、ニューカスルまで2晩かけて高速道路を北上しました。お昼ごろから降りだした雨はニューカースルの港を出た二日後もやまず、スコットランドに近いこの地では寒さが厳しくキャンパーの電気ストーブを入れて暖まっていました。

 

 

ニューカースルからノルウェーの南の港町スタバンゲルまで19時間半の船旅、いつも船酔いで苦しむ私は、酔い止めの薬で翌朝までほとんどの時間を寝て過ごしました。

 

6月16日朝10時過ぎにスタバンゲルの港に着き、まず一番の重要事項はキャシュマシーンでノルウェー・クローナを引き出すことでした。

無事お金を手に入れて、町外れのキャンプサイトに落ち着き、午後キャンプサイトから2KMのスタバンゲルの町へ散歩に行きました。

ここは歩いて一回りできるくらいの、こじんまりとしたきれいな街で木造家屋がほとんどです。旧市街は通りが狭く、海岸通は軒並みレストランで人があふれていました。夏至祭(6月21日)の予行練習なのか街の一角で合唱団が歌っていました。

 

 

 

 

ツーリスト・インフォメーションで翌日のリセ・フィョルドの観光船の案内書を手にいれ予約しました。この日も日中は曇り空でしたが夕方から又雨になりました。でも夜中の12時厚い雲に覆われた空が青みがかって、たそがれ時を思わせる明るさで驚きました。

 

 

魚のうろこのようなスレート(石)で葺かれた屋根瓦

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スヴォルヴァー

2022-08-26 23:42:17 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

ウ”ォーゲン島の海辺のキャンプサイトを出て15分、ロフォーテン諸島最大の港町のスウ”ォルウ”ァーにつきました。

 

町の入り口近くこの黄色い木造の建物はスウ”ォルウ”ァー大聖堂です。

町の北は険しい山がそそり立ち、素晴らしい景観を見せています。

 

 

私は初めからこの町では北ノルウェー・アート・センターへ行こうと決めていましたので、町をつききって対岸への長い橋を渡りました。

このアート・センターには北部ノルウェー出身の画家やアーティストの作品が集まっているとのこと、特にこのスウ”ォルウ”ァー出身のグンナー・ベリ(Gunner Berg)の作品が集まっています。

この画家(1863−1893)はロフォーテン諸島を世に知らしめた”トロルフィヨルドの戦い”(The Battle of the Trollfjord)で有名な人で、オスロ美術館でも彼の作品を見ましたが、険しいロフォーテンの雪山や港、色彩豊かな船などを多数描いています。

 

美術館を出ると街のショッピングセンターで食料品を買い込み、次のキャンプサイトを探して北上しました。

 

 

 

 

 

スウ”ォルウ”ァーの町から10数キロ離れたフィヨルドの畔のキャンプ場は,真夜中の太陽は見られませんでしたが、夜中12時にはフィヨルドの対岸の山がきれいなピンクに染まり, 余りの美しさに我を忘れて写真を写すのに走り回っていたので、ポールがあきれ返っていました。

 

このキャンプ場に入ってすぐの広場はこの夜予約されていて、私たちはフィヨルドの畔にキャンプをと言われていました。夕方5時ごろからオランダのキャンパーが続々到着し、総勢30台以上が広場に集合、キャンピングクラブの集合場所だったらしく、夜10時まで皆が輪になってゲームに打ち興じていました。

 

ところで乾し鱈のことですが、このロフォーテン諸島は寒さだけでなく湿度も少ないため、鱈には塩は振らずに乾しあげています。モスケネス島に着いた日にローカルの若者が乾し鱈の倉庫で働いていたので、一匹買ったのですが足元を見られて高く吹っかけられ、普通の2倍くらい払いました。

それなのにこの乾し鱈が木のように硬くてのこぎりなしでは切れません。イギリスまで持って帰り、のこぎりで半分に切り水に浸すこと48時間、干魚博物館の館長に教えてもらった料理法でクックしましたが、新鮮な鱈の方がどんなにかおいしいと思いました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーセフィヨルド

2022-08-26 02:15:50 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

フィヨルドとは内陸へ深く入り込んだ湾という意味で、100万年の昔から少しづつ氷河で削られた岩山のあとに海水が入り込んで出来たもので、ノルウェーの有名な4大フィヨルドのひとつがこのリーセフィヨルドです。

 

 

 

 

この日も一日中曇り空ににわか雨が何度もやってきて、震え上がるほど寒い日でした。

観光フェリーにはドイツ人の団体客に、イギリス人夫妻と日本人女性2人、中国人の男女が乗っていました。中国人の女性は数年前このスタバンゲルの町に2年ほど住んで居たそうで、今回日本人の友達を連れてノルウェー旅行に来たとのことでした。

激しく降る雨の中、フェリーはスタバンゲルのフェリーターミナルを出発し、両岸が迫っていて、まるで大きな河のようなフィヨルドを、内陸へ向かって進んでゆきます。

 

両岸に見えていた色とりどりの家々がだんだん見えなくなり、山と切り立つ岩が目立ってきます。そして雪解け水が流れ落ちている大小の滝がいたるところに見られます。このリーセ・フィヨルドの一番の見所は上の写真で見られる、四角に突き出た岩、プレーケストーレン(教会の説教壇)と呼ばれる平らな岸壁で600メーター垂直にそそり立っています。

 

 

ボートから見たところこの説教壇はとっても小さく感じられますが、絵葉書などでは何十人もの若者がこの岩で寝転んでいたり、フィヨルドを見下ろしたりしています。この岩の上に行くのは2時間も登山道を歩かなければなりません。

フィヨルドの水際の岩には約500頭のオットセイが住んでいてボートのアナウンスで数匹を見ることが出来ました。

 

 

 

 

このリーセフィヨルドの突き当たりの村リーセボトンは冬には船以外に交通路が途絶えてしまいますが、この日は観光バスがこの海岸線から27のヘアピンカーブを通って900メータの山頂まで一気に上ります。

 

 

 

山頂は残雪が一面でいたるところに池が出来ていてこのような池から滝が流れ落ちているのです。

 

 

 

 

帰りはこのバスで3時間、岩と水以外には樹木の無い荒野で身にしみるような寒さでしたが、山を下り森林の茂る地帯は気温の変化をはっきり感じられました。

 

キャンピングガイドによりますとノルウェーは道路が悪く交通が不便とのことだったので、スタバンゲンから南の海岸線を通ってオスロへ向かうつもりでした。でもポールはイギリス人夫妻と会話し私も中国人女性にアドバイスされて、明日はベルゲンへ行こうと決めたのです

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルゲンへの道

2022-08-25 06:56:44 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

翌朝、今までの悪天候が嘘だったみたいに晴れ渡り、9時にはキャンプ場を出発し一路ベルゲンへ向かって北上しました。

 

ノルウェーの地図をごらんになると判りますが、何処の海岸線もずたずたで道路がいたるところで途切れていて、ベルゲンまで3回もフェリーに乗りました。

 

そしてノルウェーほど物価の高い国は無くこのフェリー代が馬鹿にならない金額なのです。フェリー代はキャンパーの長さ6メーター以内か以上かで2倍の金額を支払わなければなりません。

 

私たちのキャンパーは6メータ19センチで、馬鹿正直に6メーター以上と自己申告していたものです。このずーと後になってドイツ人のおじさんに”6メーターと申告しなさい”といわれるまで2倍の金額を払っていました。

1回目のフェリーで一人旅の日本人女性に出会いました。たったの1週間で日本・ノルウェーを往復し、オスロ、スタバンゲル、べルゲンをバスと電車で廻るそうで私たちの旅をうらやましがっていました。

途中の道でドイツ系列のスパーマーケットを見つけてショッピングをしましたが、食料品の値段高く英国の2倍はします。英国では食料品には物品税がかかっていませんがここでは14%、食品以外にかかる物品税は25%なのです。

海は晴れ渡って真っ青、ところどころに鮭の養殖場があります。海岸線や島を縫って行くので周囲には昨日のような高い山は無く、打って変わって真夏のような暑さになりました。

午後3時にはベルゲン郊外のキャンプ場に落ち着きました。浅い池の畔のこじんまりとしたキャンプ場で、天気のよいこの日から夜も暗くなることが無く、早朝池の向うの山から太陽が顔を出すと、水面から朝もやが上がってきました。

私たちのキャンパーの近く、3輪のモーターバイクにおもちゃみたいなキャラバンを引いて、旅しているドイツ人の中年夫婦がキャンプしていました。これからの数週間この人たちとフインランドまでの、あちこちのキャンプ場で出会うことになろうとは思っても見ないことでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルゲン ( Bergen)

2022-08-24 07:31:26 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

ノルウェー第2の都市ベルゲンはフィヨルドの入り組んだ海岸線の直ぐそばに山がせまっていて、わずかな平地に木造建築が密集しており、山壁にも色とりどりの家が立ち並んでいます。

港の近くには13世紀にベルゲンの町を開いたホーコン王の館があり、16世紀に建てられたローセンクランツの塔で要塞として造られたものだとのことです。

このベルゲンはフィヨルド観光の基地になるため、多くの観光船が出入りしていて、目を奪うようなひときわ大きな豪華客船が停まっていました。

港に面して魚市場やお土産店が並んでいて、北欧特有の編みこみセーターやトナカイ、羊の皮などを売っていますがとにかく高い。豪華客船から降りたお金持ちが相手でしょうから、私たちには手も足も出ません。

 

 

 

 

この港に沿って三角屋根の木造家屋が並んでいます。ここはブリッゲンと呼ばれるユネスコの世界遺産に登録されていて、何度も火災にあってそのたびに同じように復元されたものです。奥行きの有る家屋の間は迷路のようになっていて、みやげ物の店や手工芸の工房などがあります。オリジナルは13世紀から16世紀にかけて建てられたドイツのハンザ商人の家や事務所だったとのことです。

 

 

 

ベルゲンに来たならば是非と言われるのが海抜320メーターのフロイエンの丘で、フロイバーネンと呼ばれるのケーブルカーで約7分、この日も素晴らしい快晴で、ベルゲンの全貌と街を取り囲むフィヨルドと山々が一望のもとでした。ケーブルカーは15分おきに出ていますが往復とも長い行列で、もちろん丘の展望台は観光客でいっぱいでした。

このいわくありげな像はオレ・ブルと書いてあり、インターネットで調べてみたらベルゲン生まれの有名なバイオリニストだったそうで、世界でも有名なバイオリンを持っていたそう。たくさんのエピソードがあります。

午後の2時間、ポールと別行動でベルゲン美術館へ行ってきました。美術館は3つの建物に分かれており、15世紀から現代までの絵画の展示をしていて、ヨーロッパの有名画家のコレクションもありますが、特に気に入ったのが19世紀後半から20世紀前半の画家たちの作品です。

この時期ヨーロッパを巻き込んだ写実主義、自然主義などや印象派の影響を受けたノルウェーの画家たちの絵に大変興味を駆られました。残念ながら写真禁止のため、一枚も素敵な絵が揚げられませんでした。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロム への道 ( Flam)

2022-08-23 21:26:46 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

ソグネフィヨルドはベルゲンの北から内陸に向かって204KM も入り込んで枝分かれし、水深も一番深いところで1308メータにも及ぶ、世界一深いフィヨルドです。ソグネフィヨルドの枝分かれした最奥部にあるフロム(Flam)の村まで、ベルゲンから鉄道とバスか観光船のラウンドツアーが企画されています。

 

 

フロムにキャンプサイトを見つけた私たちは、朝もやの昇るベルゲンのキャンプサイトを出発しました。

 

 

トンネルの多い道路で100メータの短いものから最長11.7Kmにもなるものまであり、トンネルとトンネルの間の道は、鏡のように緑の山を写しているフィヨルドや湖、清流のほとばしる川だったり刻々と変化します。フロムまで36のトンネルを通りました。

 

 

時々現れる美しい村落、道端に群れ咲いている色とりどりのルピナスの花(登り藤)、途中のボス(Voss)の街は尖塔の目立つ教会と登山姿の老人たちが印象に残っています。行く手の山々から流れ落ちる滝や雪をいただいた高い山など、キャンプ場に着くまでカメラが放せませんでした。

36番目の5Kmのトンネルを出たとたん、眼下にフロムの村が開け、大喜びの余りキャンプサイトのサインを見逃しました。キャンパーはすぐ次のトンネルに入って大慌て、1.2Kmのトンネルを出てもUターンできるところが無くフィヨルドの岸辺を走り停車できる空き地を捜し求めました。

キャンプ場はフロムの港と鉄道駅のすぐ近くで、3方が山に囲まれ高い絶壁のような山から細い糸のような滝がいたるところから流れ落ちています。

港には2艘の大きな観光船が着岸していました。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロム鉄道

2022-08-22 22:52:04 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

フロムの村は急峻な山の裾野を流れる河に沿って散らばっており、人口450人、人々は農業や牧畜で生計を立てています。

この小さな村にそぐわない立派な駅舎やレストラン、みやげ物店、観光案内所などフィヨルドに面してかたまっており、フロム鉄道はここを起点として全長20Km、海抜 0 から 866m の高さまで、険しい山を上下しています。私たちは素晴らしい晴天のこの日往復チケットを手に、たくさんの観光客と一緒に列車に乗り込みました。

この鉄道の行き止まりミルダル駅はオスロとベルゲンを結ぶ鉄道と交差しており、観光客はこの駅で列車を乗り換えて目的地へ行くのです。

片道1時間のこのコースはトンネル数20本でトータル6Km に及びますがこのトンネルの18本までが手作業で掘られ完成までに20年を費やしたとのことです。

 

左右の素晴らしい景観を写真に収め列車はゆっくりと急勾配の山を登ってゆきます。中間点のブレークバム駅で対向列車とすれ違います。

ここだけが複線になっています。私たちがここへ上って来た時、対向列車の車両に貸切のマークがあって、一両はミキトラベルと書き出されていました。もちろん日本人団体客でいっぱいでした。

 

 

トンネルを出たとたんに列車の進行方向左側に巨大な滝が現れ、ここで列車は一時停車します。このヒョースの滝は落差93メートル、乗客はここで一時下車し写真を撮りますが、水しぶきがひどく、大事なカメラが濡れては大変です。この膨大な水は導管を通じて水力発電所へと落ち込んでいます。

ちなみにノルウェーは水力発電だけで国内の需要を満たし、隣国へ電力を輸出しています。

ミルダル駅で降りた私とポールは一駅だけ歩いてみたいと、駅の横の坂道を降りました。日本で言えば高山植物でしょうか、この寒冷地にも今が盛りと珍しい花がいっぱい咲いていました。途中で出会った若者たちのグループはここからフロムの村までハイキングらしく元気に降りてゆきました。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロムからロエンへの道 (Loen)

2022-08-21 01:08:06 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

フロム鉄道に乗った翌朝、空は今にも降りそうなくらい厚い雲がたちこめ、この日一日フィヨルドの畔を散歩しようと決めていたのにあっさり撤回。

キャンプサイトで知り合った、オランダ人の老夫婦が教えて下さったロエン(Loen)へ行くことにしました。

 

9時過ぎキャンプサイトを出てまもなく、3つ目のトンネルが道路上では世界最長といわれる25Km もあり21分で通り抜けました。中には3箇所ブルーのライトがついていて両側が広くなっているところが有り、ドライバーの気分転換を図るためだそうです。そしてトンネルを抜ける度にフィヨルド・フェリーを繰り返し、ソグネフィヨルドをわたってお昼過ぎにLoen のキャンプサイトに着きました。

途中の雄大な景色は何度同じような雪山を見ても素晴らしく見飽きることがありません。

 

6月なのにどこでも高い山には雪が残っています。

 

 

 

途中の道路の行く手に氷河が見えてきました。初めての氷河、誰も止まってみる人もいません。何しろほとんど車も通らない道でした。

 

 

 

 

 

 

ノールフィヨルドの畔の村々は歓声を上げるほど素晴らしく、何処をとっても絵になりそうです。オールデン(Olden)の入り江に素晴らしくきれいな2艘の観光船が停泊していて、ここには何があるのだろうと通り過ぎたのですが、ここから奥にヨーロッパ最大といわれるブリクスダール氷河が横たわっているのです。

 

 

次の入り江がロエン(Loen)の村でキャンプサイトは海辺に広がっていました。

 

 

午後遅く近くの村を散歩し小さな白い木製の教会にたどり着きました。教会の前庭に2つのモニュメントが立っていて、現地語と英語で説明がありました。1905年と1936年の2回にわたってロエンの谷間の岩山が湖に崩れ落ち沿岸のボダルとネスダルの2つの村が大津波にあって135人の命を奪ったとのことでした。ノルウェーの最悪の災害だそうです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Kjenndalsbreen

2022-08-20 19:16:00 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

ロエン(Loen)の海岸線に流れ込む氷河の水は向かって右側のブリックスダル氷河と左側のKjenndalsbreen(名前が読めない)の二つが合流している。

このロエンに着いた翌日、二人で左の道へ歩きに行った。奥にはキャンプサイトもあるくらいの一車線道路が通っている。

北欧特有の草ぶき屋根。多分冬は暖かいのだろう。

 

 

遠くに氷河が見える。

 

この辺りの氷河はヨステダルブリーン(Jostedalsbreen )ナショナルパークの一部で、このパークは最高峰が1957メーター、474平方キロメーターにわたるヨーロッパ最大の氷河自然公園で、氷河の厚さ571メーターだそう。

 

 

 

見るだけでも冷たそうな水。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道端を彩る素敵な野の花たちを愛でながら、湖まで往復してきた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブリックスダール氷河

2022-08-19 22:59:03 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

オルデン(Olden)から川沿いに山に向かって車を走らせると、山はだんだん険しくなり、左右の山のいたるところから滝が流れ落ち大きな湖が2箇所もあります。この日は小雨であたりは薄暗く、2つの湖の沿岸を通り抜けた頃から真正面の高い山に氷河が見えてきました。

このあたり一帯の高山はヨステダール氷河国立公園で、私たちが向かっているブリクスダール氷河やメルケボル氷河はヨステダールの支流(氷舌)でダイナミックな景観とアクセスのよさで、最高の観光スポッツになっています。

観光船でノールフィヨルドの最奥へ入り込み、オルデンの港から観光バスでブリクスダールの氷河の麓のバス停へ、そして小型電気自動車で氷河のほんの近くまで行けるのです。したがって観光バスがひっきりなしに通り、麓のバス停のお土産屋さんは世界中の観光客で大賑わいです。

 

 

 

キャンプサイトの後ろに見える氷河はメルケボル氷河で歩いてアクセスできません。サイトに向かって右側の高い山からは数百メートルのボーレ滝が流れ落ち、サイトの横を雪解け水が音を立てて流れています。素晴らしい自然の中でキャンプできたことで大感激、何時までもここでキャンプしていたいと思いました。

途中の道では氷河からの雪解け水がに滝になりその川に掛かっている橋はものすごい水しぶきです。

 

キャンプサイトに落ち着いて午後、小雨の中をほんの軽い気持ちで、散歩のつもりで山を登り始めたのです。

観光客も歩く人あり、電気自動車で雨合羽で身を固めた人たちありで、皆が山へと向かっています。

 

私たちは情報不足でキャンパーの後ろに見えるメルケボル氷河をブリクスダール氷河と勘違いして、九十九折の山道を歩いていると全く違う方向に氷河が見えてきました。勢いついてとうとう氷河の前まで行ってしまったのです。氷河の前の湖にはあちこち氷が浮いていてこの日は小雨のせいもあり寒くて早々に山を降りてきました。

翌朝素晴らしい青空になってもう一度行ってみようと、あたりの景色や道端の草花を愛でて楽しみながら、氷河の近くへ上り詰めました。

 

途中の標識に各国語で(日本語も入って)1800年代の氷河の先端と書かれてあり、200年で氷河がどれほど縮小したかをまざまざと知らされました。もうひとつの標識は同じように各国語で氷河は山肌を削ると書かれてあり、周囲の岩山が全部つるつるなのです。

 

 

 

そして氷河の中は感激するくらいきれいなブルーなのです。神秘的なブルーです。

 

 

 

 

最後の花はここでしか見られない白のキンポウゲ(バタカップ)です。

ノルウエーの伝統人形トウロール。小人のようで子供の童話に出てくる。

私たちはここで2泊して、キャンプサイトにある無料のサウナを楽しみました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トロンハイムへの道

2022-08-18 01:08:08 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

 

メルケボル氷河麓のキャンプサイトを後ろ髪惹かれる思いで後にし、全く絵葉書になりそうな湖や山を下ってフィヨルドの畔のオルデンにたどり着きました。ここのスーパーでパンや食料品を買い込みましたが、どれも値段の高いことに毎回ながらショッピングの度に驚かされます。

 

さて氷河観光が終わったあとは、ただひたすら北を目指して、ヨーロッパ最北端のノールキャップへ行こうと決めました。フィヨルド沿岸を走りストリュン(Stryne)の町を通り抜けました。ストリュンはブリクスダール氷河への観光バスの拠点となるきれいな町で、お土産店がたくさん並んでいて、観光客が多くショッピングしていました。この町から車を内陸へ向けたため当分フィヨルドとお別れです。

ここを過ぎるとトンネルの多い山道に入り、キャンパーはどんどん山を登って行きます。途中の展望台から来た道を振り返って見たのが上の写真です。この展望台を出るとすぐ4Km の急な登り坂のトンネルに入りました。

 

 

 

 

 

トンネルを出るとそこは雪国だったと川端康成は書いていますが、私もそう書きたい。トンネルを出たところは山頂で、一面残雪がまだら、雪解け水が湿地帯を作り、水の表面は氷っていました。キャンパーが数台止まっていたので私たちも休憩しようと思ったのですが、風の冷たいこと、早々にこの地を離れました。そんなに冷たい環境の中でも春の花が咲いています。

 

ここから車は下りに入り、道にそって雪解け水が細い川を作って流れていたのがすぐ激流になってこれでは鮭も登れまいと思うほどです。この河はところどころで大きな湖になり又河になってオスロから北へ向かう幹線道路E06に合流するまで私たちの下ってゆく道路と平行して流れていました。私たちは川の源流を見極めたわけです。そしてこの河は幹線道路と合流したオッタ(Otta)からオスロへ向かって流れています。

 

山頂からどんどん下り坂で、雪は消え、から松林が現れ暖かくなり、内陸の平野では牧畜が盛んで、冬の準備に牛や羊の牧草を刈っていました。

オッタから幹線道路E06を北上しました。あたり一帯は暖かく道路わきにはノルウェーの国花だろうかと思うほどルピナスの花盛りでした。

 

 

トロンハイムまでは途中のキャンプサイトで一泊して2日がかりでたどり着きました。

内陸の幹線道路をトロンハイムへ向かって走っていると、この道路と平行にオスロから北へ向かう鉄道がひかれています。時々小さな駅を見かけました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トロンハイム (Trondheim)

2022-08-17 03:31:31 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

トロンハイムは大きなトロンハイム・フィヨルドに面し、中世にはノルウェーの首都として栄えた町で,現在はノルウェー第3の都市です。

997年に聖オラウ”・トリィグウ”ァソン王によって基礎が作られ,中部ノルウェーの中心として重要な街でした。

 

キャンプサイトは町から10数キロはなれた海岸線にあり、雨の降る寒い一日バスで町の見物に行きました。

 

町は聖オラウ”・トリィグウ”ァソン王の銅像が有る広場を中心に広がり、ほとんどは歩いて見物できる距離にあります。

 

 

 

町の一番高い建物はニーダロス大聖堂で、ノルウェー最大の建物です。聖堂の前の54の聖人の彫刻が素晴らしく、写真を取り捲っていましたが、上の写真のような不思議な聖人もいるものだ、何かストリーがあるのだろうが、判りませんでした。

 

大聖堂の裏側に司祭館や博物館があり、歴代のノルウェー王室の王冠や、戴冠式の写真などが飾ってありました。そこに流れていたのが英国国歌で、不思議に思って聞いたところ、メロディーは英国国歌と同じでも、ノルウェー語で王室をたたえる歌だそうです。

ニデルウ”ァ河の両側には中世の倉庫が並んでいますが、現在ではフラットやお店に改造されています。

 

 

 

 

 

河には17世紀の跳ね橋が架かっていて、この跳ね橋を渡ると小高い丘の上にクリスチャン要塞があります。この要塞の周りには無数の大砲が並んでいます。過去にはこの砦で戦ったり、第2次世界大戦では多くのレジスタントがドイツ軍に処刑された歴史的な場所です。

 

この要塞から一望のもとトロンハイム・フィヨルドの中に見える小島はマンクアイランド(僧の島)と呼ばれ、11世紀には僧院が作られ、17世紀には監獄、現在はレストランやレクレーショングラウンドになっているそうです。

 

ここトロンハイムは急勾配の坂道に、世界で始めての自転車のリフトがとりつけられました(写真8)。初めは何のためにあるのかと頭をひねったものですが、実演してくれたのを見て、なんと素晴らしいと感激しました。

 

町の中心の広場からストリートにはマーケットが開いていて、お土産やトナカイの角、手芸品など売っていましたが、とにかく高い、昨年ハンガリーで買ったレースのカーデガンなど同じようなものが3−4倍もしていました。

 

帰りのバスで知り合った2人のオランダ人老婦人は、キャンピングカーでフィンランドからノールキャップを経て南に下りて行くそうです。何処が一番良かったかと聞いたところ、ロフォーテン諸島との答えで、私たちも次はそこを目指すことにしました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北極圏

2022-08-16 03:51:21 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

ノルウェーの地図を見ていただくと良く判るのですが、トロンハイムから北は国土が急に狭くなり、細長い海岸線が数千Kmに伸びています。

国道 E06だけが曲がりくねってノール・キャップまで続いています。

 

 

 

 

 

 

幹線道路を横切る鉄橋、列車は幹線道路と並行して北へいく。

 

 

トロンハイムから北極圏の近くモイ・ラナのあたりまで割りと平坦で気候も穏やからしく、遠くの雪山が見えるほかは道端の雑木林や、草花も寒冷地帯のそれではなく、牧草地帯が多く見られました。トロンハイムから北極圏までは、途中の道端のキャンプ場で一泊し、翌日たどり着いたモイ・ラナの小さな町の駐車場に立っている、木彫りの像が二ノ宮金次郎の柴を背負った後姿にそっくりでした。思わず駆け寄って顔を見てがっかり、めがねをかけた登山家でした。

モイ・ラナから道はだんだん登りになり景色が一変して、雑木林や白樺に針葉樹の林も見られなくなり、残雪が一面の丘の上に北極圏の看板そして記念館にお土産店が建っていました。

 

 

 

 

 

駐車場はキャンパーがたくさん停まっていて、皆ここで記念写真を撮っています。はるかロンドンからここ北極圏まで2000KM、この先はわからないにしても、ここは本当に北極らしく寒く、そして早速大きな黒い蚊の歓迎を受けました。まるでここで観光客の来るのを待ち伏せている様な印象を受けました。

 

北極圏線上を後にして北上すると道は下りになり道路の横には冷たくきれいな河が白波を立てて流れています。このあたりは全長1メートルもある鮭が登るそうです。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボードー(Bodo)真夜中の太陽

2022-08-15 05:40:22 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

北極圏を通ったその夜は山裾の盆地の中のキャンプ場で、蚊もいなければ雪もなく、午後6時過ぎ山に隠れた太陽は翌朝まで顔を出すことはなかったのですが、この日から天候異変でも起きたのか、晴天続きで、一晩中真昼の明るさでした。

 

 

 

 

翌朝キャンプサイトを出発してすぐ、道路はフィヨルドの沿岸に沿ってはしりボードーまで約100Km、何処を見ても一幅の絵になるような景色に感嘆しながら、ボードーの海辺のキャンプサイトに着きました。

海が素晴らしくきれいで、海岸線を散歩し 野原に咲く色とりどりの花に写真を撮り巻くり、この日初めて真夜中の太陽が見られるのを心待ちにしました。

 

 

 

 

 

お昼ごろ、太陽は海と反対側の60度位の高さにあり、決して頭上を通り過ぎることがないのです。夕食後キャンパーの隣の英国人夫妻といすを持ち出し海辺で夜中12時までおしゃべりしていました。

太陽は海に向かって左からスライドして、水平線すれすれまで降りてくるのですが、隠れることなくまた少しづつ上昇して、朝には海とほとんど反対方向に上っていました。最後の写真は真夜中12時の太陽です。

初めて見た真夜中の太陽に全く興奮してしまい、中々眠れません。1時、2時と外に飛び出し写真を撮っていました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロフォーテン諸島 モスケネス

2022-08-14 06:04:03 | スカンディナビア キャンプ旅行 2007年

 

朝8時過ぎにはキャンプサイトを出て、ボードーのフェリーポートへ向かいました。ロフォーテン諸島がどんな片田舎かわからないので、途中のキャシュマシーンで現金を下ろし、ディーゼルを満杯にして、港へ行ってびっくりしました。

フェリーは予約客優先、10時20分のフェリーは私たちの前2台目のところ満杯で取り残されてしまったのです。次は午後2時に出航なのでそれまでボードーの町で過ごすしかありません。

ボードーの町の中心は港から歩いてゆける所で、木造家屋の並ぶ通りを歩いて10分ほどでショッピングセンターへ着きました。

こんな北極圏内の田舎町でもきれいなショッピングセンターがあることに感心して、スーパーで食料品を買い込んだり、観光案内所へ行ってロフォーテン諸島の情報を手に入れてきました。

無事フェリーが出たのが2時20分、海はやはりここもフィヨルドの一部で、鏡の様に凪いで素晴らしい日和でした。フェリーは4時間でロフォーテンの南端の港モスケネス(Moskenes)に行きます。島が近づいてくると、ポールが興奮した様子で”まるでフェアリーランドみたいだ”と云ったのが忘れられません。

 

 

 

 

モスケネスは小さな漁村で桟橋から200メータ行ったところの白い教会の裏手にキャンプサイトがありました。キャンパーや、キャラバンの数の割には設備が小さくシャワーは男女1つづつ、トイレ、洗面所なども3つづつしかなく、朝のラッシュ時は大変でした。

それはさておき、キャンプ場に落ち着いたとたん、隣のキャンパーのドイツ人夫妻がとっても友好的な人たちで”いやー君たち、今日の午後面白いものを見逃したねー”キャンプ場は海から10メーター位の崖の上にあり、キャンパーの窓から広い青い海が見えます。キャンプサイトから丸見えのこの海で、10メーター以上も有る鯨が泳いでいるのを、捕鯨船が追い回して討ち取ったのだそうです。

その日も翌日も捕鯨監視船があたりを旋回していました。

 

その夜何時の間に着いたのかベルゲンで見かけたドイツ人の三輪バイク夫婦がおもちゃのようなキャラバンでキャンプしていて、嬉しくなって挨拶に行ってきました。

 

キャンプサイトの海は東に面し、太陽は険しい山の向うにスライドして行くので、真夜中の太陽は見られませんでしたが、夜中の1時、遠くの空が朝焼けか夕焼けでうす赤くなり、その素晴らしさに思わずカメラを構えたものです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする