Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ータヴィラ・ポルトガル(Tavira)

2015-01-20 14:06:01 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

エル・ロシオからポルトガルは2時間もかからない。ポルトガルの国境の町Villa Real De Santo Antonio V.R サン・アントニオ)には国道沿いに巨大なリドルのスーパーがあり、スペインで買い物に行けなかった私は日用品や食料をどっさり買い込んだ。それでもどうしても必要な電熱器を求めてタヴィラのショッピングセンターへ行き、そこの大きな電気屋でとうとう手に入れた。

 

喜び勇んで懐かしのタヴィラのキャンプサイトに着いたのは12月29日、お正月の花火が見えるキャンプサイトの高台にいい空き地を見つけて落ち着いた。この高台は昨年4ヶ月以上も停まっていたサイトの正反対にあり、昨年の場所はトイレやシャワーのブロックを改装中で、一体いつになったら使えるものかわからない。

 

落ち着くとすぐにサイト中を歩きまわり昨年からの友達を探しまわった。日中はほとんどの人たちがどこかに行っていないから、夕方また歩きまわりイギリス人のジャン・ロッド夫妻、昨年のランニング仲間のバネッサやフランス人のエドモンド夫妻を見つけ再会を喜びあった。

 翌朝から昨年のようにサイトのコーナーのジムでラジオ体操や腹筋ベンチでの体操を始めた。8ヶ月も怠けていたのがたたって体中の筋肉が痛い。腹筋などやっと10回くらいしかできなかったが3週間もたった今では50回楽にできるようになった。

ジムの周りにはオレンジの木が並んでいて、今頃は大小のオレンジが鈴なりに実っているが、酸っぱいのがわかっているから誰も取る人がいない。街路樹やここのオレンジのように手入れされていない果物はとっても食べられたものではなく、魚・野菜市場では4kg1.5ユーロと安くて美味しいオレンジを売っている。果物嫌いの亭主もポルトガルのオレンジだけは大好きで毎朝食べるのを楽しみにしている。

  

 

 

バミューダバタカップは12月から満開で道端や野原を黄色に染め上げ、キャンプサイトのそこ・かしこに野生の白い水仙が固まって咲いている。普通は2月に咲くアーモンドの花が国道脇で満開になっているがサイトの中のアーモンドの木々にはまだつぼみも見えない。道路脇に猛々しく伸びているヒマの木には雌花と雄花があるのを発見し、花が終わったあとには真っ赤なクリのいがのような実が付いている。

  

 

毎日青空の元ショッピングや散歩にタヴィラの町中や川縁を歩きまわり、毎年同じ風景を見ていながら写真を撮らずには居れない。真っ白の建物が青空に映え、水の張ってある塩田では鵜やかもめ、フラミンゴが餌をあさっている。

  

ポルトガルへ来る前にロンドンでショッピング用の立派な自転車を買ったがキャンパーに積み込まれず、キャンパーの後ろに載せるわけにもいかず、諦めて返品してしまった。サイトの近くのスエーデン人の夫婦が折りたたみの自転車に乗っているから重さを聞いてみた。割と重くてMade in Chinaだと言われ古いから重いのだとのこと。

町に2軒ある自転車屋で3ヶ月の貸し自転車料金が180ユーロ、新しい折りたたみできる自転車が177ユーロ Made in Portugalというのでためらわず買ってしまった。これでショッピングもあっという間に行って来れるし、友達が集まってサイクリングに行ける。

自転車に乗ってサイトを一周りして自慢して見せたら、会う人毎に近くの踏切に気をつけるように言われた。

サイトから500メーター、メイン道路を横切ってタヴィラの街へ行く途中に鉄道線路が道路を45度で走っている。その線路の幅が広くて自転車のタイヤがすっぽりとハマってしまう。昨年私が一度だけ貸し自転車で通った時もタイヤがハマって道路に投げ出され、左膝をうって怪我は1ヶ月も治らなかった。キャンプサイトで自転車を持っている人たちはほとんど全員ここで倒れて怪我をしていて、打撲傷から骨折までいろいろ。タヴィラの町でも問題になっているらしく、昨年視察に来た人たちがいたが未だに何もされていない。

 町の中もきれいな石畳が一面に敷き詰められているがこれが自転車では走りにくいことこの上ない。

  

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2014年の越冬旅行ーグラナダからエル・ロシオ(El Rosio)

2015-01-06 15:04:20 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 グラナダを出発した朝は霧が深くてグラナダの町を取り囲む環状線を走っているから、かの有名なアルハンブラの宮殿がどこにあるのかわからないまま通りすぎてしまった。あの宮殿は南へ向かう環状線からはずいぶん遠くまで見えたはず。10年前にこの街へ来た時泊まったキャンプサイトが南の丘の頂上にありグラナダの町が見えた。

町外れ、高い丘の上に白い建物が建っている。あれが住宅でなければよいがといらない心配をし、ショッピングなど大変だろうなーなどと思うのは私のような下々の考えることなのかもしれない。途中に白樺の林が広がりこれだけびっしり植えられていても木々がお互い邪魔をせずに並び育っていくものなのかと感心したり。南国のジャングルだとこうはいかないだろう。

 

 グラナダからセビリアへの道は初めてだが割りと平坦な道で周囲はどこもかしこもオリーヴ畑。この地方の農家はオリーヴだけで生活して行けるものらしい。又北スペインと違って町並みも白壁が太陽を反射し夏の暑さを少しでも和らげているらしい。

 

 

 

 走って居る途中の野原に鳥の大集団が見えかもめだろうかと写真を写した。3枚写したがこの1枚しかはっきり写っていなかった。写真を拡大してびっくり、こんなに多くのコウノトリが1箇所に集まっているのを見たことがない。

この地域からまっすぐ南はジブロルタルでアフリカまでの最短距離に当たる。アフリカで越冬したコウノトリは地中海を飛んでヨーロッパにやって来るが、彼らは途中の海上で疲れても泳げないから、アフリカからへの航路はエジプト・トルコ間を飛ぶかモロッコ・ジブロルタルの短い海上を飛ぶしかない。まだ12月末とはいえスペイン・ポルトガル・モロッコは春らんまん、きっとオスのコウノトリたちが早くヨロッパの自分たちの巣に帰って巣の手入れをして頂戴と奥さんコウノトリに追い出されたに違いない。・・・・・とここまで書いたけど考えてみればヨーロッパの春は遅い、特に北ドイツやバルティック3国などは4,5月にやっとコウノトリが訪れて春を迎える。ということはここに集まるたくさんのコウノトリは北ヨーロッパから越冬のために南下してアフリカへ行く途中かそれとも温かい南スペイン出冬を過ごそうとしているのかもしれない。

2日前にスエーデンで買った中国製の電熱器が壊れてしまって、ポルトガルへつくまでにセビリアで買い換えようと思っていたがこの日は日曜日、スペインのお店はほとんど閉まっている。カソリックの強い国は未だに週末お店が閉まるから不便で困る。

仕方がないからこの夜はポルトガルにあと2時間位で辿り着くところにあるエルロシオのサイトへやって来た。ここは過去2回も来て何百枚も写真を撮った素晴らしい町と湖が有るが3回めともなれば町へ出かける情熱も失せてしまった。興味のある方は2年前のエル・ロシオの写真を御覧ください。

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2014年の越冬旅行ーグラナダへ

2015-01-04 12:54:56 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

12月末のスペインの日の出は遅く、8時にキャンプサイトを出発した時に山の向こうに朝日が昇った。この日はバレンシアの南の海岸沿いのキャンプサイトまで413km、道路の状態は良く高速道路とほとんど変わらないが、有料の高速道路は私達が走っている国道とほとんど平行に走っている。

  

途中で止まった休憩所には素晴らしいブーゲンビリアのアーチがあった。一年中咲いている花だから(花のガクだけれど)こんなところのデコレーションには最適だと思う。

 

スペインのキャンプサイトは午後2時に閉まって夕方5,6時頃に開くところが多い。この日めがけたサイトも2時に閉まるからそれまでにと焦ってやっと210分前にたどり着くことができた。

 

 

  

翌朝も日の出と同じころにキャンプサイトを出てグラナダの東側のサイト(436km)をめざした。キャンプサイトを出て給油をするためガレージを探した。マダムが連れて行ってくれたガレージでディーゼルを満タンにして出発。この日はキャンパーのエンジンの調子が悪いのか平地でやっと走っている始末、少々の坂道でもギヤをセカンドにしてやっとのろのろ登るくらい、自家用車などどんどん追い越してゆく上、重量の物を運んでのろのろ走るトラックまでに追い越されてしまった。

 

 

ポルトガルに着いたら修理工場へいかなければとか、英国で2回もメインテナンスしてもらったのにと嘆きつつ午後2時半やっとグラナダのキャンプサイトについた。

途中の道路わきにはオレンジ畑が続き、次は広々とした耕作地で葉菜が植えられている。シアスタで昼寝ばかりしていないで、こうして働いている時もあるんだなーと変なところで感心した。

 

このサイトは山側のなだらかな斜面に作られた静かなサイトでネバダ山脈が雪をかぶって輝いている。ネバダ山脈はヨーロッパの最南端のスキー場がある。

グラナダは10年前に行ったからもう一度見たいところでもなく、翌日又ガレージを探して給油した。

今まではディーゼルでもレギュラーを入れていたが、この日はハイオクのディーゼルを入れてもらった。そうしたらなんと!!!

昨日ののろのろ運転が嘘みたい。どんな坂道でもぐんぐん登って、昨日は追い越され続けたトラックなどどんどん追い越して行けた。亭主のはしゃぎよう・・・想像してもらいたい。

ポルトガルへ着いてから聞いた話しでは、スペインの給油所には往々にして汚いディーゼルやガソリンがあるという。それに当たるとフィルターを交換しなければならないこともあるからいらない出費に見舞われる。今まで何度もスペイン中走り回って今回が初めての経験だった。エンジンが壊れたせいじゃないと判ってどんなに安心したことか。

 

偽物のほとんどが中国から来るものだからあのディーゼルもMade in China だったかも。

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2014年の越冬旅行ーバルセローナへ向かう

2015-01-02 10:55:38 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

盆地の国境の町ボーグ・マダメ(Bourg-Madame)から道路は3箇所に別れ私達のカーナビ(私達はマダムと呼んでいる)は一番左手の道路152を選んだ。真ん中の道路E09が高速道路なのかどうか解らない。そして私達の行路152はもう2度と通りたくない田舎道だった。はじめの1時間ほどは曲がりくねったそして片側が谷底の山道をのろのろ上りほとほと飽きた頃に、下り坂になった。そしてこの下り坂が又なんとも曲がりに曲がっていて、一瞬とも気をぬけない。サイクリングで登ってくる男性一人を見つけ気の毒になった。

 

アキアキした頃やっとヴィック(Vic)の環状道路にたどり着いて、まっすぐバルセローナへ向かう。このあたりの道路は高速とほとんど変わらない立派な広い道路で、時速120kmまで出せる。ヴィックまでは山間部だったがそれ以下は農地が広がってきた。

 

  

この夜のキャンプサイトはバルセローナから40kmほど南の広大なそして立派なサイトで、受付でレジスター後、メインテのヴァンが来て、今夜の停車地へ連れて行ってくれる。

それほど広いサイトで、一人で歩くと迷子になりそう。

トイレやシャワー、洗濯・皿洗い室なども綺麗で充実していた。キャンパーパークのみならず、シャレーが一面に並んでいて夏のホリデー時分はここは一大タウンになるのだろう。

キャンプサイトの前にバス停がありバルセローナまで行けるというサービスぶり。

 

 

サイト内にレストランやスーパーマーケットもあり、スペイン人の親子が卓球を楽しんでいたり、テニスコートでも歓声が上がっていた。こんなクリスマスを迎える国もあるのだ。

 キャンパーにオーストラリアの巨大な旗を下げたおじさんに話しかけたら、大喜び。彼らはイギリスでキャンパーを買って、1年半ヨーロッパ中走り回って、これからポルトガルで冬を過ごすのだそう。あと1年半、モロッコからトルコまで回るとのことだからGood Luck と別れてきた。

 フランス南部からこのサイトへ来るまであまりキャンパーを見かけなかったが、この辺り一冬過ごす人たちも定住組も居るらしく、たくさんキャンパーが停まっていた。

この巨大なバスのようなキャンパーも車の前のクリスマスデコレーションが素晴らしい。

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