季節を描く

季節の中で感じたことを記録しておく

江戸東京博物館を見るまた館長の講演を聞く(両国:2008.11.15)

2008-11-16 09:07:29 | Weblog

 曇り空の日、3階の江戸東京広場から江戸東京博物館を訪れる。ボランティアの方から見所の説明を受ける。

 まず6階へ。日本橋を渡る。その先にある武家屋敷(越前藩)と寛永の町人地(日本橋北詰)の模型の対比が興味深い。両者は同じ縮尺で同じ広さである。武家屋敷の巨大さに驚く。 

                            常設展示室の様子

  5階へ移る。江戸時代の棟割長屋の一家族分の広さを確認する。それは8畳分であり6畳の畳み部屋と2畳分の土間からなる。意外と広いor狭い?また東海道四谷怪談の歌舞伎のからくりの実演模型がわかりやすい。 

                               常設展示室画像

   戦後のコーナーではスバル360の展示が懐かしい。              

   竹内誠館長の講演“江戸庶民の暮らし”が楽しかった。モースは日本人の温厚さと礼儀ただしさに驚く。人力車がぶつかっても車夫同士が詫び合う。また彼らが猫・犬・鶏を避けて走る優しさ(『日本その日その日』)。園芸学者フォーチュンは花を愛する国民は文化程度が高いと述べる(『幕末日本探訪記』)。日本の住宅が清潔であることまた畳み利用の合理性に感嘆するのが『シュリーマン旅行記』。日本の子供がふっくらしており健康で幸せに育っていると指摘するのはスエンソンである。江戸時代は豊かで文化的な時代だった。  

                      

   博物館を出れば相変わらずの曇り空。そして11月半ばなのに暖かい。


最新の画像もっと見る