ピカソによって「20世紀最後の巨匠」と言われた画家バルテュス(1908-2001)。パリで生まれたポーランド人。
主題は少女と猫。どこか神秘的だが、シュルレアリスムとは一線を画す。日本ファン。彼が死去したとき、妻は日本人の節子夫人。34歳年下。彼は仏語訳の『源氏物語』、『今昔物語』、『雨月物語』を愛読。キャロルの『不思議の国のアリス』も座右の書。
「キャシーの化粧」1933年(25歳):キャシーと化粧を手助けする女性は、現在でなく、男が想起する過去の世界に属す。男は現在に属す。キャシーが男を見ず、あらぬ方向を見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/09/0cc3bc64cb400d1c66589a8054dc8977.jpg)
「夢見るテレーズ」1938年(30歳):画家バルテュスにとって「この上なく完璧な美の象徴」である少女。この少女に挑発の意思はない。見る者は挑発される。危うい均衡。彼女は不機嫌なのかもしれない。猫がいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/ca/8656cc1875c44b47288a3fce9a3ba576.png)
「おやつの時間」1940年(32歳):おやつの時間なのに、彼女はなぜ楽しそうでないのか?第2次世界大戦がすでに始まった不安!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/d1/2b4817d733a5361152e4792fbe97f687.jpg)
「美しい日々」1944-46年(36-38歳):少女が手鏡に映る自分を見る。自己陶酔!何ものも彼女は怖れない。美しい日々。洗面器は純潔の象徴。暖炉の炎と傍らの男は情欲の象徴。
主題は少女と猫。どこか神秘的だが、シュルレアリスムとは一線を画す。日本ファン。彼が死去したとき、妻は日本人の節子夫人。34歳年下。彼は仏語訳の『源氏物語』、『今昔物語』、『雨月物語』を愛読。キャロルの『不思議の国のアリス』も座右の書。
「キャシーの化粧」1933年(25歳):キャシーと化粧を手助けする女性は、現在でなく、男が想起する過去の世界に属す。男は現在に属す。キャシーが男を見ず、あらぬ方向を見る。
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「夢見るテレーズ」1938年(30歳):画家バルテュスにとって「この上なく完璧な美の象徴」である少女。この少女に挑発の意思はない。見る者は挑発される。危うい均衡。彼女は不機嫌なのかもしれない。猫がいる。
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「おやつの時間」1940年(32歳):おやつの時間なのに、彼女はなぜ楽しそうでないのか?第2次世界大戦がすでに始まった不安!
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「美しい日々」1944-46年(36-38歳):少女が手鏡に映る自分を見る。自己陶酔!何ものも彼女は怖れない。美しい日々。洗面器は純潔の象徴。暖炉の炎と傍らの男は情欲の象徴。
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