佐賀県の有田に、源右衛門 窯という素敵な器があります。
我が家の食器棚にも、たくさん並んでいます。
【げんえもん】と読みます。
でね
いつも、思っていたのですが、
この"右"の音、どこにいっちゃたんでしょ。
江戸中期の浄瑠璃・歌舞伎作家『近松門左衛門』は【もんざえもん】と"左"も発音します。"右"だけ発音しないのは不思議~不思議~。
あのですね、
昔は『右衛門』と書いて【うえもん】。
ちゃんと、"右"も発音していたそうなんです。
元々は平安時代に設置された役所の名前。
御所の門の警護や開閉などをする『左衛門府』と『右衛門府』という役所があり、その仕事についている人を『左衛門』『右衛門』と通称で呼んだのが、
江戸時代になると、役職に関係なく人の名前につけて呼ぶことが流行しました。
ではなぜ【うえもん】と言っていたのに【えもん】になってしまったのか!?。
『右衛門』は、元々は【うゑもん】。【ゑ】は「we(うぇ)」に近い発音で、「uwemon(ううぇもん)」だったようです。
そうそう。
源右衛門の器の刻印も、この【ゑ】です。
それが「u」と「we」の発音が一緒になって「wemon(うぇもん)」。
その後、【ゑ】と【え】の発音が区別されなくなり『右衛門』と書いて「emon(えもん)」と発音するようになった、というわけなんですって。
さてさて、私 陶芸教室では、めったに食器は作りません。
美しい色目の源右衛門の器で、食卓を華やかにしてもらっていますもの。
源右衛門窯サイト
金曜恒例自作の陶芸作品紹介『時計の花入れ』です。むこうの一個は市販品です。
今製作中の作品『ぼんぼり』です。 では 陶芸教室行ってきます。 |
みなさま佳い週末&休日をお過ごしくださいまた月曜日に