今年はとうとう、太宰府天満宮の《菖蒲池》に、
行けず仕舞いで。
福岡県太宰府市
以前撮った写真を、並べてみることに、しました。
蔵出しです。ぺこぺこり。
菖蒲池と言うぐらいであるから、ずばり池に水没した中に植えられている。池に大きな鉢ごと沈められていると言えば分かりやすいだろうか。
花菖蒲はやや湿気が多い土地から、このような水中まで対応できる丈夫な根を持つ多年草、こんな環境下でも根が腐らない。
よくある菖蒲園は、湿気の多い土壌に直接整然と並べて植えられているところが多いのだが、ここは、丸い鉢に植えられた花菖蒲が池中に点在している。なぜか和という感じが強まり雰囲気がいい。~
(以上、大宰府天満宮の菖蒲池の説明より、抜粋)
丸い鉢は、風情があって、
大宰府という土地に よくあっています。
菖蒲には たくさんの名札がついています。
そのうえ、「江戸系」「肥後系」「伊勢系」と、分類されています。
「江戸系」・・・株姿が整ったすっきりと粋な品種が多く肥後系の親となったように遺伝的には最も広くさまざまな要素を含んでおり花菖蒲の中核をなす系統です。歴史的な名品が多く現存します。
「肥後系」・・・鉢植えで育て座敷に並べ1輪ごとの美しさを観賞するために江戸系から改良されたものです。輪が大きく堂々としているのが特徴,ボリュームがあり初心者に人気があります。
「伊勢系」・・・伊勢系の起源ははっきりとしませんが江戸系のみで改良されたとは思えない性質を持っています。垂れ咲で柔らかな色合いに特徴があり繊細で女性的なイメージです。
参道よりちょっと山手(奥)にある菖蒲池と境内参道に架かる太鼓橋のある心字池周辺には、約40種3万本の花菖蒲が花をつける。期間中は夜間照明も行われ、幻想的に浮かび上がる姿も目の保養に良さそうだ。
「紫は水に映らず花菖蒲」という石碑が菖蒲池からニョキニョキと建っている。これは 高浜年尾が自書によって刻まれたとされている。~
(以上、大宰府天満宮の菖蒲池の説明より、抜粋)
向こうに見えるのが、その石碑です。
花菖蒲と菖蒲は違います。
花をめでる菖蒲は花菖蒲。
菖蒲は、・・・全体に良い香があり,端午の節句に飾ったり菖蒲湯として使われるのでなじみは深いかもしれませんが,ハナショウブ(花菖蒲)やアヤメ(菖蒲)と混同しているかもしれませんね。ショウブの花は地味なものです。そうです,ショウブはアヤメ科ではなくてサトイモ科です。
←これが、菖蒲の花です。
ですから、
本当は、《菖蒲池》でななく、≪花菖蒲池≫ですね。
もう一度おさらいです。
区別しやすいように、カタカナで表記します。
アヤメ・・・乾燥地に咲いて花は小さい。網目模様外側の花びらに黄色い模様がある。
ハナショウブ・・・開花前後湿地,冬乾地。大輪の花をつける。
カキツバタ・・・湿地又は浅水地。葉は黄色味かかる。
フォトムービーも、こしらえました。
夕間暮れから日没まで、55種3万本の菖蒲の花の饗宴です。どうぞ。
今日は、雨
《菖蒲池》の花菖蒲たち、
美しく咲いていることでしょう。
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