ケアハウス ラポーレ駿河ってこんな処

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正月特番はこれで!?

2012年12月31日 | 気になるネタ

深夜枠のローカル番組からネオバラエティー枠(テレビ朝日系の月~木の夜11時台の枠)の全国放送へと昇格した「マツコ&有吉の怒り新党」。視聴者から寄せられた、日々のさまざまな「怒り」に対し、毒舌で知られるマツコと有吉が正当な怒りかどうかを判定するトークバラエティー。

このマニアックな番組が、なんと正月特番にまで上り詰めた。これは快挙だ。

           

 「みなさんが勝手にいいように言っていただけるのはありがたいのですが、やっている人間としては、まったく手応えがないんです」

 この気負わない姿が“好感度”の理由でもある。マツコ自身、「テレビ的な何か、を言うことは一切していないし、自分の言うことが世の中にどう受け止められるかという戦略を考えて話すこともない」と言う。

 だが、その自然体が受け、視聴率は良好。さらに、第49回と第50回上期のギャラクシー賞テレビ部門奨励賞を2回も受賞した。

 「これで、ギャラクシー賞の価値が一気に下がったんじゃないかしら。信頼していたのに…」と真顔でジョークを言う。だが、半ばはホンネだ。

 「自分でやっておきながら無責任な発言かもしれないけど、本来はこの番組ってテレビでやるものではないと思うの。少なくとも私が子供のころから思春期にかけてまで憧れの目で見ていたテレビとは異なるわよね。吉永小百合、高倉健が出てきてトークをするのとは全然違う。要は私が言っていることって、戯れ言(ざれごと)なわけじゃない。決してありがたい話ではないし」

 だが、それこそが“現代のテレビ”を表しているともいえる。

 「私はテレビに携わらせていただいているけど、テレビの正解が何かなんて分かってないし、現場の人も将来テレビがどうなっていくのか分からないまま作っている状態なのよ。だからこの番組は、その過度期にある姿なんでしょうね」

 この番組で以前、メディアのあり方について「視聴者のニーズに合わせているだけではダメ」と語っていた。これはメディア全般に対する危惧でもある。

 「偏ったメディアの見方かもしれないけど、視聴者と同じ目線で求められるものに応えるのって、ネットの書き込みページと変わらないのよ。ちょっと先の目線で、ちょっと手に届かないものを出してあげないと、夢と希望もないじゃない。誰しもが簡単に足を踏み入れられるものであれば、メディアはもうメディアではないのよ。ネットと同じなのよ」

 「ネットは、これからの時代の主軸になっていくかもしれない。でも、そこに既存のメディアのような信頼性や安心感が果たして構築できるのかというと、難しいと思うの。冷静な人のフィルターを通す作業や、責任を伴ったうえでの発言がなければ、ネットが既存メディアの代わりになることはないと思う。ネットを意識しすぎて、テレビ番組でユーチューブの画像をそのまま使ったり、(ネタ元を)『ネットの書き込みで噂』なんて言い出したらおしまいだわ。ネットに歩み寄るのは責任放棄と同じだからね。ネットの声を世論にすり返えて、そこに責任をとらせようとしているだけ。メディアが自分の尻を自分で拭けなくなったら終わりよ」

 多くのメディアと関わりながら、メディアのあり方を冷静に見つめている。いまやテレビのレギュラー番組は8本、そのうち3本は冠番組だ。だが…。

 「自分の恥ずかしいところをさらしてお金をもらっているからね。みんなが私みたいな生き方をしたら、世の中がぐちゃぐちゃになるわよ。本当は自分を出さずに生きている人たちが世の中を支えているのよ。1日に500円のお小遣いしかなくて、2時間の通勤電車の帰りに夕刊フジを買って、電車に揺られながらエロページを読んで、ちょっとヤラシイ気持ちになっているサラリーマンのおっちゃんのほうが断然、世の中を支えているわよ」

(ペン・加藤弓子、カメラ・高橋朋彦)

 ■マツコ・デラックス 1972年10月26日生まれ、千葉県出身。40歳。美容専門学校を出て、ゲイ雑誌の編集部に勤務。その後、コラムニストに。「5時に夢中!」「ホンマでっか!?TV」「有田とマツコと男と女」「マツコの知らない世界」など、多くのテレビ番組に出演。「マツコ・有吉 怒り新党 お正月スペシャル」(テレビ朝日系)は、1月3日午後8時56分から放送。


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