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正しい歯磨きの仕方

2014年05月28日 | 気になるネタ

虫歯や歯周病の原因となる歯垢『プラーク』。歯垢は組成の8割が水分、残りの2割が有機質で、その大半が細菌とその代謝産物でできています。歯垢は水に溶けにくく、粘着性もあるので、うがいなどでは取り除くことができません。そこで毎日の歯磨きがとても大切になってくるのです。今回は、正しい歯磨きの仕方についてお話ししたいと思います。

 まずは歯ブラシの持ち方ですが、ペングリップと言って、鉛筆を持つ方法と同じ持ち方をします。そして歯ブラシにかける力ですが、150-200グラムの力で磨きます。力が強すぎると毛先が広がって寝てしまい、歯にブラシがきちんと当たらず、効果的に汚れを落とせません。また、歯が削れてしまって知覚過敏を起こしてしまったりもします。

 次にブラシの動かし方ですが、今回は一般的で難しくない方法を2つご紹介したいと思います。

 まず1つ目はスクラビング法です。毛先を歯の面に垂直にあてて、微振動させ、1-2本を目安に横磨きします。この方法は歯の面や間の部分の汚れのお掃除に特に効果的で、操作が簡単なのでとても一般的な磨き方になります。

 2つ目はバス法です。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間に入り込ませるイメージで、歯に対して45度の角度でブラシをあて、数ミリの幅で小刻みに動かし微振動させます。この方法は汚れのたまりやすい歯と歯茎のお掃除を効果的にでき、歯茎のマッサージ効果もあるので、歯周病予防に特に効果的です。

 その他、前歯の裏側や歯並びが凸凹している所は、歯の1本1本にブラシを縦にあてて動かすなど工夫が必要です。磨き残しがないように、お口の中の磨く順番を決めておくのも良いでしょう。

 さらに、歯ブラシの後に、デンタルフロス(糸状の歯間磨き用具)を使用することでブラシでは落とし切れない部分の汚れを効果的に落とすことができます。歯ブラシは1カ月に1本を目安に、毛先が広がってきたタイミングでの交換をお勧めします。

 歯はお顔の一部であり、きれいな歯はお顔の全体的なイメージアップにつながります。毎日正しい歯磨きの仕方でピカピカの歯を目指しましょう。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。


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