速記掲示板 その千百三

トゥアウリュプスクフ、牽引馬車諸元。

駆動期間は千六百七十年台から千八百二十年台まで。
右の四角は、馬車両の全貌を描く際に観念的に、存在を想定せざるを得ない、物体積載車両と人間頭部の間、描画線にとっての気管支に該当する。
馬車を操る御者ぎょしゃ、が乗る、そして貨物積載領域は共に、左右いずれもが該当している。
緑色、薄い黒色なる縦四、横七・五から九糎程度の、半導体構造物を検分せし人数が、自動的に、不可避的に発注してしまいし、数学と建築に造詣が深い事で名を馳せる人間への馬車両設計依頼が、かくなる迷路構造、恒常的牽引事態への、呆れ頭部を、世に顕現せしめていった。
真因は設計者への依頼に非ず、半導体検分人数。
百十単位、がポーランド南部への転送を経て、モスクワМосква、の南、ジズドラЖиздра、の倉庫への蓄積数、千六百三十年台、だった。
通路は、下をくぐったり、している。
積載物は、“検分を浴びせず続けである機器”、二機から十五機。
透明ガラスは用いられてはいない、電話ボックス、暗い灰色、暗緑色。
銃身、七十糎、銃口直径三・二糎、眩い銀色の、小型大砲を接着させ、乗せる演説台、これを覆う透明プラスチックなる箱、電話ボックス大。
模造品。
同じく電話ボックス大の透明箱により覆われている、毒瓦斯噴霧機の模造品。

エカテリンブルグЕкатеринбург、を母港としたこの馬車両の往復先は
チェリャビンスクЧелябинск、
オムスクОмск、で

エカテリンブルグЕкатеринбург、に在っては停車地、以上の間を移動し続けている。
この馬車両の動きは、この市内部、そしてこの市からチェリャビンスクЧелябинск、オムスクОмск、にかけての領域圏内に、高品位物流と、それの平然所掌を担う人材を、恒常的にもたらしていった。
これらの市に、準公的商社、公社、を大量勃興させていったのが、例えばこの馬車両の動き、搭乗者曰く、“市の意識内逡巡”だった。
この馬車両へ積載物をもたらせし輸送経路はモスクワМосква、発北向かい、南下、エカテリンブルグЕкатеринбург、行きの馬車両が走っていた。
搭乗者が抱く、積載物に関する認識とは始終、“モスクワМосква、エカテリンブルグЕкатеринбург、間の地下関係にとっての心室拍動行き甚大毒物”だった。
一度として、積載物、現物を検分しようとはせずのまま。
高さ一・三米程度の高機能焼却炉状機器、等四機を荷下ろしする先は、搭乗者が馬車両を操舵しつつ走る時間内の自然着想に任せられていた。
エカテリンブルグЕкатеринбург、チェリャビンスクЧелябинск、これら、どこの倉庫が選ばれいくのか、搭乗者は長く分からずのまま、馬車両を走らせ続ける。
軍人職責者が担うべし、トゥアウリュ肉体内、分泌線作用の知的健全さを監視すべくの斥候営為との、言語での接近描写を搭乗者は、再確認すらせずべし、との自己規律に従わしめさせていた。
搭乗者は不文律義務を、自ら選び、実践していた。
モスクワМосква、からの“毒物観念機器”の配送、そしてエカテリンブルグЕкатеринбург、市内での疾走と倉庫への配達、他市、チェリャビンスクЧелябинск、オムスクОмск、への暫時、配達決定、これらは全て、モスクワМосква、とエカテリンブルグЕкатеринбург、間の地下関係が牽引していきし馬車両が素性だった。

モスクワМосква、が当該配送に関する決定に際し、参照していた資料はエカテリンブルグЕкатеринбург、発、指向性微弱なる、物流象限、哀願気味、融通依頼前、苦笑いながら挨拶書簡だった。
参照に際しての態度は、“薄弱なる政経上決意力について、重きを見た”に非ず、被律動、“重きを、見させられた”が実相だった。
エカテリンブルグЕкатеринбург、が既に知的自我にて、正式運営中である政経規模を鑑み、ざるを得ない立ち位置に在ったモスクワМосква、はエカテ、思春期時、性的肢体の成熟推移への、恥なる、地上往来書簡内警句を、知的に、穏便に、避けようとしていた。
“つまり、云わんとしている事とは、ある時、乳房の肥大を勢いに、鎖ブラジャーを選び、フックをドクロ状部品で締め、遂にはこれらの刺青を入れゆく女子に、男子の前で、つけ上がらせる事なかれ、だ。
分かったか。”
自分で、物事を分かりいく力が劣っている者とは、こげな、下劣笑徳を浴び、はしたなさを律していく他は無し、。
下着の選び方などを、いちいち、講釈してやる暇は無し。
エカテには、据え付ける固体電話の数の増加の必要性を、どうにか、認めいって欲しい。
政経指標、平然、高速交換頸骨、これを、モスクワМосква、はエカテリンブルグЕкатеринбург、に欲し、いって、いく、であろう事を、知的に、秘め隠していた。
しかし、エカテ発、モスクワМосква、周辺市への挨拶書簡の素性は、依頼ごとの意思の発信源を、二者間、自然人間の立ち話展開意欲量に、埋没せしめいくが如き。
これ、満州事変後、リットン調査団への日本軍、送信電報の在り様。
軍事組織を統べし人間が、今の事態に際し、何を、言っているのか不明、との視座、評価を怯えず、との決意の深みの所以は、謎。
精神の裂帛、罵声、これら愛国教育による気合入れ、そして紫紺額縁入りなる天皇肖像画等を用い、日本は自由意思にて、自衛隊員募集施設を、撮影写真、明瞭なる意思表明現場に選び、人間を、溶接連結させていた。
日本は、一人ずつの人間について、天皇崇拝教育以前には、意思は無き、と断じ、意思を教育で沸かせ、その数を溶かし固め、意志在りき、を装った。
祭祀政経が統べる配下機関に、アトランティス文明が装備、対決意識励起指令映像を上映する携帯端末の本機を管理させていた。
人間とは、人間が統べるべし、組織の在り様とは、が命題に君臨する殺し合いへ、祭祀政経国、日本は意志を賭しいく事になっていく。
非難者とは、外界に存在していた。
日本の勝手、自由ではなかった。
以上との、人の首、天を仰ぎしおれる、絶望なる運命を避けるには、現在ですら、これしか無し。
思春期以前、ある時期を選びての、“毒物観念機器”の配送。
パンの材料ならぬ、銃弾外殻を覆う銀と鉄の味を、青年は頸骨より知るべし。