出された料理、一連は定まってはいなかった。
毎度、組み合わせ、が異なる。
眼前に出された客の素性に、傾向は見えない。
誰もが、味わっている。
バニラの個数は、ねおは欠かす事は無かった。
Pau地下産が、大量に確保されていた。
ブルーベリーと、ヌァンウァン産桃に関しては、時期により、手が遠くなる場合があったが、これらを用いた料理は頻度高く客に出されていた。
食事が終わったら、椅子と寝台だけの部屋、または何も無い部屋に帰り、考え事。
“寂しい”、との感想が頻発。
夕食の席に足を運んだ外星人は、月人と金星人が専らだった。
越前和紙えちぜんわし
一番左の大きさ
京製の紙の器、純白にて堅く厚し、が重ねられ、柱を形成している様が透明プラスチック越しに見える。
下に見えるとつを、押すと上から一個が降り下り、床部分に着地する。
複数種の飲料提供機が、月より難波の倉庫へ転送されていた。
そしてねおに据え置かれし型番は、開発の果て、既に京、純正と言えた。
洗浄頻度は一・五日おき。
飲料の種類は三種か四種が専らで、多くて五種だった。
ねおの歴史、いつぞやには、どこの階にも置かれていた。
表示を伴っておらず、何が出て来るのか分からない、謎なとつを押すと、紙の器に梅飲料が降り。一定量を満たす。
和歌山産の準一級品が、濃度百を生成すべく、ひっかき回されていた。
飲むと、両目のまぶたが瞬時に大拡張す。
酸っぱいわよ、何考えてんのよ。
思考を、反射反応と共に激昂させるお金(二十八)。
紙の器の内は紅くれない。
これが、ねおがしつらえし配剤だった。
何を考えているのか、との誰何系激昂を、お抱きになって頂きたい。
ここでは出来るだけ長く、そうお在りになって頂きたい。
まぶたの縁から、まぶたと目玉の間に、憤慨ではない、多くの左脳発文言を、お認めになって頂きたい。
人は生きていれば、外界への唇として、舐めほふり機能そのもの、をお認めになっていくが定め。
さすれば、見えざる連関現象を経て、まぶたは重みを、文字にて、認め出し、眠気にすぐに負けいき、閉じいく。
この時、人は、そうで在るが故、閉じいくまぶたを、左脳にて克明識別は能わず。
能うは、麻雀の卓を専門に囲う日々との、牌はい、の獣のみ。
人はいつ、舐めほふりの反対たる、舐めほふりへの反対機能との、文字を、輸入するとの政治議決を選択すべきであろうか。
かくなる問いを抱くとして、そのような複数種飲料提供機の前に立つが如くの、垂涎すいぜん、思考の機に至ったとして、そこから自己を、次なる時、場へいざなうべくの思考など、非常識に強欲と断ずるが妥当。
閉じいこうとするまぶたをそうさせず、目を見開き続ける生き様とは、人間の最高理想から外れる可能性、皆無判定。
ここ、ねおで、まずは肉体反射を通じてでも、お急ぎになり、目を見開いて頂きたい。
他のとつが紙の器に出すは、
スプライトと似る炭酸、
酒粕さけかす、豆腐のおから、米のとぎ汁ならぬ粉砕汁が混在した温かい甘酒味“ぬいちい”、
ショウガ、サトウキビ、沖縄産黒糖、フィリピン産バナナ、沖縄産泡盛から度数抜き、梅の種と干し葡萄を蒸留した明代汕頭産の酒、料理酒を少々から成る温かく甘いショウガ味“なうはぐほおうふうか”、
難波、心斎橋界隈で現在随一評価なる現代風うどんのダシのみ、現代と同様、かましてはいかん非倫理企画
蛍光色を唱える薄い緑なメロン味炭酸飲料、
難波、心斎橋界隈で現在随一評価なる現代風おでんのダシのみ、現代と同様、かましてはいかん非倫理企画
温州と寧徳の間、沙埕港サテイコウ、近隣から伝わる支那ソバのダシのみ、を難波のソバ店から入荷、
お好み焼きの生地段階に、ジャガイモ溶かしを混ぜた飲料、“ねおうあああ”、
サツマイモ溶かしに、黒糖を混ぜた飲料、“ふふぉふはなはひあ”、
細かく刻まれたシソ科の葉が混ざるスプライト、“えもしやりにのこおすくふののうおく”、
伏見の銘水、
伏見が蔵元なる度数四度の日本酒、
貴船川きぶねがわ、上流から採れる水、氷の板囲み、
右京、高鼻川たかはながわ、これより、北を走る川の水、
梅の葉、山形産、難波経由サクランボ果肉のみ、イタリア、Pau地下経由、京産檸檬レモン、近畿広域拡散種、月伝来の黄色いサクランボ、で製造されたサクランボ味飲料、
山梨産、難波経由マスカット果肉のみ、和菓子の製造に要するデンプン膜、
長野産、難波経由種無し巨峰の果肉、濃度百、
イタリア原産、Pau地下、海運輸送、岡山産、難波経由、シャインマスカット果肉のみ、伊賀産葡萄、八対二飲料、
難波経由、岡山産桃の果肉と果汁で、濃度百、
難波経由、徳島産すだち果汁、金星、Pau地下、難波経由、梅大の小さな、徳島産檸檬果汁、七対二を伏見の銘水仕立て、
金星、Pau地下経由、大分、国東くにさき半島産、遺伝子操作植物、酸味が混じる、檸檬味果汁、とカボスが八対一を善峰川ぜんぽうがわ、の上流水仕立て、
檸檬大で、これ形象が黄土色
上海の料理人の移民先、長崎産チャンポンの汁のみ、難波経由、
泉州起源、博多、熊本、難波経由、現在熊本に残る太平燕タイピーエン、の汁と似る味、
上海発、博多、難波経由、エビと太平燕の麺、ゴボウ、キクラゲ、紅ショウガが具材である料理の汁で、画像のそれ色と似る、
上海発、長崎、博多、難波経由、鯉とカニをダシの具材としたる海鮮料理の汁のみ、
北朝鮮沿岸と秋田、五十年もの大口論、“梱包材の関節を破壊しよその国の下々の手に修繕させし作為はそちらに濃くお残り”の結実、ゆっくりとした相互理解の機を探しいくが解決法ですね、との二者の同意の証、エビと鳥肉、亀の甲羅をダシの具材とした鍋の汁のみ、難波経由、については難波政経が事の経緯を知っていた故、ねおも俯瞰上、知っていた判定、
北海道産、難波経由、スズキの細切れを茹でし汁、山形、米沢よねざわ産の三ツ葉、岩手、田野畑村たのはたむら産、昆布入り、
難波経由、青森産リンゴ果汁純正飲料、
難波経由、山梨産梨果汁純正飲料に、製造上作法として皮を加え、
宮城沖で既に自然絶滅せし希少種の魚のすり身を、イタリア原産、Pau地下、岡山産、難波経由のプルーンの原液に、
フランス原産、難波経由、山梨産アセロラの純正濃度に果肉混じり、
これは難波への宇宙船航路が成立する以前の時期に、金星人が難波を見聞していると、自然と、フランス船籍を装う金星船籍が難波湾を訪れ、言語差無視な勢いの笑顔で、金星語を時折交えるが、望んだ反応を得られずのまま、フランス語で、定期的にこういったものを譲渡していきます、事態の産物だった。
支那ソバのダシ、は衒学志向へ頑迷過ぎ、味があまりに、過剰独我の相にて全然売れずだった。
配置の理由は、ねお運営に不可避である負荷、不可避思考疲弊の霧散を失笑と無言、二層深部より、だった。
シソ科の葉スプライトは、月が難波に転送してきた料理冊子に紹介されており、ミント系風貌なる葉を植物学者交えの相談が、葉を見付け、味わいが試されていった。
スプライトは、金星人が過去、口語で京へ教えていた。
炭酸の製法は北朝鮮が出自。
メロン味炭酸飲料の製法、原材料は月、難波経由で、添加物が多く現代の、同様銘柄と比べると四倍。
長野産種無し巨峰の存在を、江戸政経は知らずだった。
難波政経は知っていた。
江戸は関ヶ原の刀傷被害を政経領域に受けている事、そしてその治療には政経と、所掌人の頭部を貫く美味感激による無言が卓効である事、江戸に以上を伝える事態は、マゲを指でマゲる、侮辱に相応する事を。
アセロラの畑は高級ツツジの向こうに待つ竹垣で囲われていた。
こちらの植生生理が、全てに対する優先権をお唱えする領域、が意味。
納入先は難波の植物学者と高級菓子工房。
外星人のろうみいにと、これを領収する給仕が、アセロラの正規扱い、外殻を、壊す。
いちいちねおは、液状化企画を、業界者に説得してはおらずだったがとにかく、ねおの菓子企画室でアセロラは大量が溶ける事となってしまった。
経験が無いだけ、と見る。
前に、押されるだけ、でぼーん、とぶっ飛ぶ、を。
肘は、いかん。
アホが、やる。
俺は後遺症が一年半以上残ったばい。
肩と肘の間、棒状態に、取りの肘の回転、ゆっくりめと共に、一歩前に出て、云わば、信仰を伝える。
前に、飛ぶ。
胸は、大風を背後から受ける帆、となり。
受けを、下の畳に向けて、回し転がさんでいい。
前に、飛ばす。
じゃあ、受けの足を台車に固定して車輪で距離ば測定してみろや。
ずーっと回っていくぞ車輪が。
あ、後遺症はまだ治っとらんだったでつまりは一生もんぞこれ。
まだいてーとぞ。
骨の接合部が、斜め、変な角度へ、同時に五カ所数えがいかれとる。