死後入界したらしき

宇宙の健常回天に創造主が求められた知的誠実度とは、大昔は図書館で索引(さくいん)毎に書架に本を並べていく程度だった。
時代を経てそれは難解に変わっていった。
本来は簡単だった。
それすら出来んかったのは、創造主が高校も受からんようなばかんだらだったからだ。
初めは薬はキメていない。
薬で更にいかれた時期もあった。
初めから爆裂のアホだった。
部下の申告を聞かんかった。
めんどくせーからだ。
悪意は無く、基本的な知的処理能力が著しく劣っていた。
県内最下位評判のぼんくら高校にぎりぎり受かり、授業崩壊環境で遊んどったようなアホだ。
現在、次期創造主に求められているのは、この星、この国の最上位層大学の医学部卒業生が発揮する知的処理能力となっている。
その程度だ。
次期は生まれるのかどうかは不明。
俺ではない。
ちなみに俺は、こんな切羽詰まった経営にはせん。
その代わり、初めから部下総動員で飛ばしていく。
創造主への昇格権は、偉業、これに尽きる。
学歴や人柄ではない。
説明を明かせば遍くの理解を得られると考える。
俺が君臨する最優秀宇宙の影響力は、その他全宇宙に及ぶ。

この宇宙の創造主の狼藉を例えると、学校の物理演習の一環として、校長が乱入して学生に放射性廃棄物を素手で扱わせた。保健の授業に乱入してきて、学級一の美人学生を裸にして股を開かせ、男子全員に触らた。その女子が自殺しようとすると、大勢で囲み、お前の未来の授業態度への罰が予見可能な科学機器が使用された結果だ。これからお前の未来には国家が発注する幸福が訪れる、と慰め出す。全部嘘。結局、この女子は学校の備品を盗んでいた不届き物として生きたまま動物の餌にされた。学校の体育祭への空中からの銃器乱射。目的は犯歴の隠蔽。能力足りんのに格好つけて乱暴な手腕を振るい続けたから。地球の大陸を電波兵器で全部沈めた。犯歴の隠蔽。携帯電話の電波に脳組織を溶かす周波数帯を流した。大勢の意識が無となった。演技の憎悪で、部下を憎み続けた。要求は俺に教育を施せ。期間は八千万年間。偏執的怒りに身を任せ、ある動物を六百万種虐殺し続けた。大勢の星籍を動員し、七百の美形人種を性犯罪の危険に晒し続けた。地球人には理解が困難な、衝動の満足の為。こうすると、煙草を吸うが如く頭が一時的に回る。この宇宙と言わず、あらゆる世界にとって最奥の闇に潜む、属性の指摘を許さぬ危険な存在の知識の人間への放流が起きるようにしていた。犯歴の隠蔽。そいつはブラックホールの更に四十階奥の世界に座していた、生物、物体、霊、逡巡、当惑、後悔、絶叫、時間、論駁(ろんばく)、繁茂、鋭角移動、狭量(きょうりょう)、保身、などあらゆる存在概念を同時包摂する謎の意志。創造主は、これを宇宙に進出させた。誰にも手がつけられなくなっていた。俺がもう倒した。幼児の生殖器官への無許可手術の許容。無罪者の大量処刑。創造主がある村を訪れ、接遇されたが、その手法が謎だった。創造主は理解しようとして村を詰問した。その手法がアホだった。ところで接遇法に謎は無く、ただの文化。これが宇宙全ての文明の発展を八兆年遅らせた経緯。こいつに反省の概念は天文学的期間、存在しなかった。地球人には捉え難い部類の遊び人。ぶん殴って泣かしてもすぐさま遊びに出ていく。いたたまれない思いは、娯楽で抹消出来る意識構造。こいつを変えていったのは喝ではなく、娯楽権益の没収。時間推移が記録していく、宇宙の成長総量から計算可能な、創造主による宇宙破壊は宇宙の八割。宇宙の八割を喰らって寝っ転がっていた。医療による再生は、ずっと部下任せ。部下は前線で瀕死の絶叫。ヤクザな仕事ばかり。そしてこの性質が人間に下賜されていった。こいつの出身世界を見れば、こいつの人柄は理解可能となる。ドアホ学校だ。その宇宙はどう分析しても必ず、最下位に滑落する。官僚答弁しか出来ん低能神ばかりだからだ。宇宙の創成とは、現場これ即ち世界。当たりはずれ何でもありだ。今、ここで全宇宙の議事堂を建てようとしても、まずは土地の測量、よりも先にそこらの山賊を討伐、する為の武器の購入、する金を稼ぐ、手段は売春か論文発表か。全てが生々しい現場だ。俺も現場に居る。認める。居らん臆病者は劣位に屈しろ。

創造主の生前の形象の絵と名前はその内にあっさりと晒す。威厳の前置きなど無い。身長は百八十程、体重は七十五キロ、薄い黒色が全身を覆い、足の長さは六十センチ、片側二本ずつの腕は七十センチだ。体毛は無い。
頭部は小さく縦幅が二十五、横幅が三十二センチ。首に長さは無い。肩と頭部が繋がって見える。異常な胴長が特徴。顔はゴリラの亜種。眼球は漆黒。毛髪は無い。霊能力は僅かにあった。他人の性衝動のみを察知出来た。指は八本あり、四本は手のひらから生えている。四本と四本の間だけがやたら剛毛だ。
霊性皆無のゴミの形象だ。これ系統はいかん。人間失格なんだよ。
地獄出身だ。要らん者は要らん。アニメの予告が如き刺激の圧縮版が日常の買い物。
この宇宙の全ての騒乱の根源との修辞を投げても倫理的非難の可能性を心配しない。薄っぺらい衝動の常時満足状態への身体駆動が意思を支配するアホだ。