名古屋降臨種。
四日市と川越間領域へ今から七百年から五百年前に。
言いたい事は、褐色、陶芸家の幽玄視線なら誰もが京都降臨種に非ず、という事。
名前は例えば、“んーんーぬむ ぬぬむふぁぅむ んーんーん”。
仕事は書簡を通じた、行政統御政務、人と、自己を同時に、図に乗らせ事。
大衆の民生向上を牽引する、が得意。
衣装は、肩が尖った奉行袴だが、色が何と、薄く光る桃銀、薄く光る緑銀、薄く光る青銀、薄く光る白銀、薄く光る灰銀、と価格は非常識な製作を過ぎるとして、現代にて、七百八十万円。
ねお以外に異星人が宿泊していた宿は、ある。西京区の京都桂(かつら)病院一帯に林立していた。理由は無い。関係者はただの民間人。営業の駆動力は民度。笑顔で無言。支払いは現金が殆ど。希に証文状、為替(かわせ)券。
宿は小さい。コンビニの広さが三階建て、ばかり。全然異人種も利用。通訳がグレイで、目が四つさん。 料理は質素だが高品質。武将の前の膳。氷水と茶が評判良かった。
近くには多国籍居酒屋の風貌の酒処が在った。これ現代でも営業は通じる雰囲気。
広さは新宿高島屋のレストラン階の屋外部分の二・三倍ぐらいで、二階建て。月技術のコンクリート製。
夜には赤い傘から垂れる提灯(ちょうちん)が灯る。炎がガラスの電球の内側に。金星技術。
昼は人数は少なく、会話も落ち着いた論調だったが、夜は多星籍、多人種が盛んに激論を交わした。貴重な機会は無駄に燃やさない。異星人技術の明かりに気付いていたから。
薪(まき)はグレイ対金星人、が多かった。 介入方法の違いについて。
そんな事では遅すぎるわ。思春期段階のみに析出(せきしゅつ)する希少民生が不可逆的な損壊を受けて、これが意味するのは未来の別の形の投資目的の政治体制の出現と、地上での調査により予期出来たの。永遠に終わらない投資文明があるのよ。入口は迎夢の中、とネットの漫画広告の混在だったわ。これを、地上の活動なら見抜けるの。
いや、契約を通じる形式での、地下からの投資意欲の排出が妥当だ。
地球外知性との契約という、惑星外への投資意欲と異星人との接触緊張が、拮抗しているだろうと、外形的にでも指摘可能な状態がこの手の強姦隕石の軌道だ。これが予測可能となる。隕石の推力への投資意欲と異星人からの適宜の呼び出しにより、星内各地で恒常的に繁茂してくる多くの軌道概念群が相互にすれ違い出し、隕石の進行と外形はその概念と共に無に至る。相互補填的なる投資意欲刺激文明群の挫滅には、これが効果的だ。その方法では、一時の現場凌ぎと連中の延命に資する計算が高いと目測する。希少民生の損壊とはその星の運命だ。他星人の介入項目としては、遠く奥に在る、と見なすべきだ。
議論時の飲料はくこ茶、の濃厚版。苦い。しかしの利益が味の向こうに。
酒のお品書き、にはまろやか過ぎるビールが在った。北朝鮮技術を改良。 材料は麦、ヒエ、稲。
古風な北朝鮮産マッコリ、は味で脳に負荷をかける。これがかなり好評だった。酒は以上。つまみはネギ焼き鳥、焼いたタコ。それと焼いた牡蠣(かき)、は脳の材料で暴スレ多い人間の思考が治る、と知っている俺。
鶏の丸焼きに玉ねぎ、レタス、ネギ、焼き鳥のタレは一番人気だった。料理は全部無料。入場料は一万円でいいよ。時間は無制限。
取っ組み殴り合いの喧嘩があった。
身長は百十センチで黄土色の肌、腕、足は二本ずつ、 毛髪は無い、紫色の唇、瞳孔は猫のように縱割れ、斜めに菱形の目、体各地と特に顔におうとつのある、薄く赤い輪郭のぎざぎざの溝が走る。性質は穏やかな人種。
しかしこの個体は気が荒かった。そして他方も。両方女性。
グレイが酒の器を持つ振りをして、次に相手の顔にひっかける。これも振り。次に無言となる。これは必ず真剣なんだが、一連の動きの起動と落ち度は全部お前だ、の意味。必ずこの推測をまずは起動していまう、他方。
「どういう意味ですか。」
「事の起点を考えてみて下さい。」(こいつあまりに真面目に知性の根っこから反省を試みる勢いを外部に露出して下さったわ。にやにや。)
つい、笑いを漏らすグレイ。これは想定外。(これもお前のせいなんだよ。アホ。)
罠、嘲笑だ。断定する他方。
「この野郎。」
現場不介入、が不文律。争乱にある台、揺れる赤提灯が周囲を煽動する。まるで映画よこれ。ぷくく。おもしれー。これ真剣っぽい。演技じゃないね、分かるんだ。
ボコスカ殴り合う。
これはいかん、とばかりに止めに入る大勢。金髪、黒人、青人、小柄で角あり人、別派の九名のグレイ、身長三メートル人、二メートル人、六十センチ人。給仕は奥で、ここには居らん。
背後から両腕を抱えられつつも蹴りを止めないグレイ。「この蹴りも想定内よコラァ。」ボスボスかます。相手は爆笑にある黒人に腰を捕まえられて動けず異星人言語で激怒。
大勢の同人種がグレイをなだめる。どうしたんですか。
他方は金星人が遠くに連れていった。怒りは収まらない。
二時間してやっと解散。宿の部屋に戻って行った。
仕事は双方が民度調査だった。景色、商品、街並み、店員の奉仕ぶり。