後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

飼い犬に手を噛まれる

2015年08月04日 | Weblog
「手」という漢字の成り立ちは甲骨文字にあるらしい

「右」「左」「友」はという漢字は「手」をベースにしている

「左」の「工」は呪具を
「右」の「口」は祝詞を入れる器を表す
このあたりの説明は白川博士の研究ではお馴染みのこと
「友」は右手を2つ重ねて助け合うことを表しているらしい

「手」に関連する言葉も枚挙のいとまがない

つい先日の天声人語で「手をこまく」との表現があった
不思議おじさんなら「手をこまく」と書くところだ
調べると「手を拱く」はもともと「こまぬく」と表音されていた
戦後に「こまねく」と音が変化したようだ
知人数人に聞いたが、「こまぬく」と読む人はいなかった
言葉がどんどんと変化する例の一つだろう

蚊取り線香のCMに
「蚊に刺される」という地域(東日本)と
「蚊に噛まれる」という地域(西日本)があり
「噛まれる」の東限は滋賀県だというのがある
確かに不思議おじさんも四国出身の小妻も「噛まれる」と言う


「飼い犬に手を噛まれる」の場合は全国的に「噛まれる」だろう
英語でも同様のことわざがあるがちよっと手厳しい
A man may cause his own dog to bite him.
「飼い犬にかまれるのは飼い主に原因がある」というものだ
まったくそのとおりだろう
「飼い犬」とといっても犬にも自我がある
何もかも「仰せのとおり」と服従しているわけではない
それを勘違いすると痛い目に合う

夜の8時前、いつものシャワーとは違い
お風呂に入れようとしたところ
トルテ君は「イヤヤ!!}と甘噛みしたのでした
ところが下の犬歯か掌に食い込みました
「あっ」と思って手を引き抜きました

結果的に親指の付け根近くに
一辺1.2cmのV字の傷ができました
水道水で洗いましたが血が止まりません
患部を手で強く抑えました

小妻が電話119番で救急病院を探し、車で駆けつけました
犬の噛み傷は化膿する率が高く、縫合やテープ止めは出来ないとのこと
破傷風の予防注射と抗生物質の入った飲み薬を処方されました
不思議おじさんは赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの数値が
下限ぎりぎりである
夜中、手を見るとガーゼに血が染み出しています

犬の飼い方について
遅まきながらなんとか「手を打つ」ことが必要かもしれません
「手を拱いて」いるわけでもありません
なにせ「手塩にかけてきた」飼い犬ですから
いろいろと「手当て」しなければなりません

なぁーーーんて言ってますが
犬に罪はありません

トルテ君は酷暑を金魚鑑賞でやり過ごそうとしています
この金魚、もう5年ほど生きています
巨大化も最大限まで達しています

今日も外科へ行きました
化膿はしていないので洗ってゲンタシンで炎症どめを飲めとのこと

午後に民謡の太鼓を叩きに行って小妻に叱られました

真夏の馬鹿らしいお話でした