後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

2011年02月11日 | Weblog
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不思議おじさんの自宅は
古墳のすそ野を削ったと思われる場所にある
古墳の山の上は一面の銀世界

本日は2月11日
明治6年に定められた昔の紀元節である
神武天皇の即位日とされているが、その計算方法はかなり怪しい
そんなことよりも不思議おじさんの祖父の命日である
小学3年の時だから10歳であった
乾く唇を髭剃用の刷毛で何度も濡らした
数年前に93歳で亡くなった叔父さんが
「今息を引き取った」と時計を見上げたので
7時だったことを鮮明に覚えている

翌日か翌々日に葬式(土葬)を行った
友引だったので、近所の人が藁で人形をこさえ(作り)
棺(丸桶)に入れた
座禅をするような姿で、周りに衣類などを詰めていた
不思議おじさんが見たときは
すでに少しだけ毛が残る頭頂だけが見えた
出棺の時、お茶碗を割っていた

葬儀の日は、小学校で映画会が催されるはずだった
田舎に映画館など無く、教育的と思える映画は
勉強として全校生に見せていた
その時の映画は「曽我兄弟」だった
観ていないのに印象に残る映画だった


自慢の蝋梅(ロウバイ)も白い帽子をいただいた

キンカンも甘みが増すだろうか



Mさんである

なぜこれが「白」なのか

Mさんは99歳である
つまり「白寿」
言わずもがなだが「百」から「一」を引くからである
見事な声で、歌詞も持たずに
「米節」を3番まで唄いきった
いやはやお見事である
白旗を揚げて降参するしかない