後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

農林水産大臣賞

2007年11月07日 | Weblog
とことん 
人から信頼されることほど
怖いものは無い

それを味わったのが
養豚家の近藤●臣さんだ

生協の人たちと出会うまで
彼はいわゆる近代養豚をやっていた
効率優先で利益を生み出す養豚だ

生協の人たちに出会って
彼は意見を一応は受け入れて
中ヨークシャー種を交配した
LYDという三元交配豚を作った
糞にオガコを混ぜてその上で飼う
「発酵豚舎」で飼育した

生協組合員からのアンケートでは
絶賛の声とくそみその声が入り混じっていた
ところが、中に立つ委員会の人たちは
「健康で美味しい豚」を手に入れたいとの
極めて強い意思だけは伝え続けたが
くそみその声をストレートには伝えなかった

芳しくない意見が寄せられていること
ある意味で自分が委員会の人たちに
護られていることを知った近藤●臣さんは
逆に発奮した

真の出発はそこから始まった
LYDも日本初の交配品種だったが
ムラが出ることから
WYWDという4元交配種を作り上げた
豚舎も北海道以外で初めての環境コントロール豚舎
餌は微量ビタミンの原料まで遡ったnonGMO
水へのこだわりは説明しきれない

彼は、「健康な豚」
「食べて美味しい豚」に
半生を燃やし尽くした

その彼が、残りの半生を賭けている
西日本初のリキッドフィードだ
(ここでは詳しい説明は省く)

中央畜産会が催す
全国優良畜産経営管理技術発表会で
最優秀賞を獲得し、農林水産大臣から賞せられた
26団体の応募中4人が選抜されたがその一人になった

全国肉用「牛」振興基金協会がバックにある賞なので
「牛」の関係者が賞せられることが多く
「豚」関係が最優秀賞を摂るのは至難であるといわれている

不思議おじさんも審査の聞き取りに応じた
生産・加工・販売の一貫性が審査の対象になったからだ
審査員の一人が日本大学の教授で
生協関係の産直に明るい人であって助かった

来年の2月には、「畜産大賞」の審査がある
4者から一人だけが選ばれる
これは厳しいかもしれない
内閣総理大臣賞になる
賞金は200万円

これに選ばれれば
次は他の農林水産業も併せて
ただ一人 天皇賞が選ばれる
賞金は 無い




隔世遺伝?

2007年11月06日 | Weblog
知らない街に行ったとき
まずは地図の輪郭を鵜呑みに覚える
そして歩き回る

一度通った道は 忘れることはまず無い
今どちらを向いているのかは 自然にわかる

韓国では車に乗せられて移動することが大半だが
「この道はさっき左方向から通りましたよね」
などと言って、隣国の人たちを驚かせる

不思議おじさんの手書き地図は
道の角度までリアルだ! と
賛辞を頂くことが多く
乗せられて たくさんの手書き地図を描いてきた

不思議おじさんの大阪の家近くにある
信太山(自衛隊演習場)の原野について
おじさんは詳細な地図を頭の中にしまいこんでいる

6歳になる孫が4歳を過ぎたころ
前席に乗せて車を走らせていて
「ここはどこかな?」と聞くと
見事に答える 驚きである
娘は全く方向音痴というのに!

中国のハルピンは行ったことは無いが懐かしい街だ
中一の期末テスト・地理で、学年で唯一人100点満点だった
最難問の回答は「ハルピン」で正解は一人のみ
その後、おじさんの叔父が満州の大学卒であったことや
様々な人の滞留経験、小説「坂の上の雲」などで
ハルピンという街に行ったことのあるような気がしていた

不思議おじさんの会社に永住権を持った中国女性がいる
確か黒龍江省出身と聞いていたので
google earthを使って見てもらった
出身地はハルピン市内だという

街はまるで難しい迷路のようになっている
同じようなアパートが延々と連なっているからだ
しかし彼女は自分のアパートを見つけ出した
中庭の木々まで見える
要塞のような茶色の建物群が
急に人の息吹、体温が感じられる地図に変わる

google earthは無料で世界旅行ができる
地理好きにはもってこいのソフトである
ぜひダウンロードをお勧めする
もちろんgoogleのサイトから
moreを覗いてearthをクリックすれば簡単だ




地産地消は食べ物だけに限らない!

2007年11月05日 | Weblog
夜寒に目覚めることが多い季節になった
昨年は徳島市内のマンションに住まいしていて
上下左右、部屋に囲まれていた
冬の寒さは構造上辛いものではなかった

現在の住まいは 西方は吉野川上流が見渡せる
南には眉山に繋がる気延山と森林公園が
北は阿讃山脈が青く連なる
下は新婚夫婦 隣は?

大阪の場合も四方の壁は外気に曝されている
寒さを凌ぐには、オイルヒーターが最適
そのオイルヒーターが壊れた
スイッチを押しても通電しない

メーカーは森田電工
ネットで探すと 修理工場はなんと泉大津市にある
早速持ち込んで修理
修理するより新規購入が安いという
電気製品に関する最近の常識を覆して
修理代は1179円であった
地産地消は、食べ物だけに限らない!

街中の小さな倉庫風の建物が
森田電気さんの修理工場
薄暗く雑然とした中で
白髪の紳士然としたおじさんが
エフの付いた修理を必要とする製品に囲まれ
ハンダごてをもって仕事をされていた

40歳くらいの男子職員が
道に出て車を丁寧に誘導してくれた
なにか懐かしい気持ちが湧いてきた

註:(写真は現物とは異なります)

三里四方のものを食べる

2007年11月01日 | Weblog
地産地消 なんてわざわざ言わなくても
不思議おじさんの子供のころは
遠くで作られたものを食べる機会は
滅多にあるものではなかった

トラックで売りに来る木箱入りの林檎は
贅沢品そのものだった

大概は 自分の家で作ったもの
動物性たんぱく質は 鶏が産む卵と
お客様がこられたときに潰す鶏肉
不思議おじさんは、どうしても首をひねることができず
屠鳥したあとに、毛をむしりとって 産毛を焼く
親父が川端(かばた)ですぐに捌く
まだ温かいササミを ニコッと笑いながら渡してくれる
醤油に漬けてそのまま頂く

ソーセージの語源は
やはりラテン語のSalsus(塩漬け)だろう
塩溶性たんぱく質の存在と粘りの創出は
ソーセージ作りには欠かせないからだ
もちろん若干の保存性もあるだろう

ウインナーという言葉は少し厄介だ
総称はソーセージであり、
ウインナーはオーストラリア・ウイーン地域の
地方的なソーセージの種類に過ぎない

ところが日本のJAS法では
「羊腸を使用し、直径20ミリ以下のソーセージ」を
何でもかんでもウインナーという名称にしてしまった

もともとヨーロッパを中心に
地方色豊かなソーセージが存在する
当たり前のことだ

さて本日のソーセージ作りだが
阿波といえば 酢橘である
酸は良くないとのことだが
香り付けに レモンの代わりに入れてみる

もちろんサツマイモも可能である
食感はぼそぼそとするかもしれない

すでに牟岐東漁協の組合長に無理を言って
特産のひじきを入れたソーセージは
商品化して販売している
国産黒ゴマ、北海道のじゃがいも
コーンやチーズ、唐辛子入りもある

ソーセージは、誤解を恐れずに言えば
食肉をご飯に置き換えれば 
季節や地域の特色ある食材を
工夫して頂くという意味で
日本の炊き込みご飯のようなものであるように思う

昨日は持病の偏頭痛が出て
七転八倒の夜を過ごした
アルコールの入っていない身体は
まだ少し雲の上を歩くような頼りなさ

出来上がったソーセージを
皆さんに召し上がっていただけないのが
何とも残念である

作り方はいとも簡単なので
資料を請求されればお届けできる
出張しての手ほどきも可能
いつでもご連絡を賜りたいものである