後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

160度

2013年04月07日 | Weblog
料理は嫌いではない
農家の男三人兄弟の末っ子と言えば
農繁期は小学生といえども
ご飯の用意の手助けはしなければならない

大学時代は自炊だったが
こまめに作ったわけではない
ある日、炊飯器の蓋を開けたら
赤や青のカビが生えていたこともままある

子育て中は料理をすることが多かった
小妻が夜間勤務やや準夜勤務で居ないことが多かったからだ
冷蔵庫を開けて何があるかを確かめ
閃きでメニューを考える

日曜は朝からちょっと買い出しに
無人の野菜販売所に立ち寄る
無人のはずがおじさんが出てきた
筍一盛り(6本)で500円だ
菜の花も片手では持てないくらいで100円

料理には少しは自信のある不思議おじさんだが
天麩羅はなぜか上手にできない
山の仙人さんと共通点が見つかった
しかし学ぶということはこの歳になってもできる

冷水と溶き卵を使いグルテンを引き出さずにさっと混ぜる
180度で揚げる 
ビールを入れたり片栗粉を少し混ぜたり
いろんな工夫にもかかわらず べちゃつく
その繰り返しだった

今日は生涯で最高の天麩羅ができた
コツは3つ
溶き卵はスプーン1杯でよい
温度は160度がぴったりだ 180度は駄目
そしてしっかり3分間揚げること

材料は桜エビ 筍 紫蘇 玉ねぎ
山椒は庭から採ってきた
腔中に爽やかな香りが広がる
春を喰った気分満喫だ



春の嵐に桜は散ったが
次に咲こうとしている花たちは
ちょっと顔を隠して寒がっている


そんな中
海棠桜は強い風にもめげず満開

昨夜は雨にたたられながら4300歩
今夕は4960歩
アルコールを抜くために歩いているのか
アルコールを飲むために歩いているのか