後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

地車

2010年09月14日 | Weblog
暑苦しい夜も少しは勢いを弱めた
夜も9時前になると若者が街を駆ける
これは泉州特有の光景(見てはいないの音景か)
地元の祭り「だんじり」の練習の一部である

だんじりは岸和田に限らない
泉州一円の秋の風物詩だ
若者は7月頃から練習に余念がない
ある種の自治組織になっていて
若者が社会に触れる良い機会となっている

さて表題の「地車」であるが
「ぢぐるま」ではない
ふりがなは「だんじり」である

不思議おじさんの勤め先のすぐ近くに
最古の人工のため池「狭山池」がある
行基さんの工事だと言われている
大阪府立狭山池博物館によれば
http://www.sayamaikehaku.osakasayama.osaka.jp/
その工法は中国に発し朝鮮を経ている

木の枝・葉と土を交互に積み重ねて
重石をかけて踏み固める
それが「地車」である

和泉の小さな町の若者は「ワッショイ」と声を挙げ
気分を高揚させて夜の街を駆け抜けていく
「ワッショイ」の語源も朝鮮古語に遡る

そこでだ ついつい気になった
不思議おじさんはもう20年近くも民謡を習っている
民謡にはお囃子が付き物

ドッコイ、ヤットコセー、ヤーレー
アレワイサー、ヤレナーエ、ヨイヤマカサー
ヤサホーイホイ、コレワイナー…

どれも大和言葉で意味が通じない

金大先生
これらの言葉も朝鮮に源を発するのでしょうか

藤井絢子さんが始めた「菜の花プロジェクト」
その最初の本を韓国でも出版するという
仲介の労を取ったので最近確かめてみたが
今年の秋にはハングルに訳されて本になるとのこと
(藤井さんは2冊目の出版予定とのことだが…)

職場の職員さんが韓国に行ったらしい
韓国海苔とビスケットをいただきながら
若者たちの掛け声を聞く夜である
マッコリが相応しいと言えなくもないが
山名さんの冷えた純米酒で夜は更けていく

そういえば 山名さんで酒の造り方を学んだ韓国・原州の青年
今年は韓国産の純米酒造りにチャレンジするのだろうか
http://www.okutamba.co.jp/