後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

原稿書けたか? 借金取ったか?

2008年05月29日 | Weblog
どこの水郷かと見まがうばかりの写真
言わずもがなの飯尾川の初夏
あと1ヶ月もすれば川面は
ホテイアオイに完全に占拠されるはず

川辺の草叢から、一日中さえずりが聞こえる
不思議おじさんの苗字を取って○○鳥と言われたこともある
ギョギヨシ つまりオオヨシキリのことである

この鳥がいると、期待が膨らんでしまう
もう20年も前だろうか
堺の職場付近を散歩していたら
何と! カッコウが啼いている
どこかの家の柱時計かと耳を澄ましたが
間違いなく、カッコウののどかな鳴き声

そして徳島では、ほとんど期待していなかったが
なんとホトトギスが夜中に飛来して啼いた!
「テッペンカケタカ」が良く知られた聞做(ききなし)だが
表題のような聞做をはじめ、数十もある

ご期待に沿ってさらに書けば 物の本によれば
「てっぺん禿げたか?」は、
落合直文著『ことばの泉 日本大辞典』(大倉書店、明治31年初版)の
「ほととぎす」の項目の中にあるそうだ
鳥に聞かれなくても自覚している
余計なお世話である

オオヨシキリはカッコウやホトトギスに
託卵されてしまう鳥である
従って、オオヨシキリは必ず2回卵を産んで抱く

飯尾川は賑やかになってきた
ツバメは数十羽も低空飛行し
昨日は3羽のカワウがやってきた
コサギ、アオサギ、ゴイサギは
いつものように小魚を狙っている
巣立ったばかりの小さなハシブトガラスが
それでも偉そうにハトを蹴散らして
馬糞のなかから餌をついばんでいる

見上げれば電線でムクドリが喧嘩をし
スズメは鬼ごっこでけたたましく遊んでいる

徳島県は、自殺率が下位から4番目くらいとのこと
何となく理解できるような気がする