アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

知恵の真の始まりは教えを切に求めること

2024-10-03 06:18:20 | 人と神の「実際のところ」

◎ソロモンの智恵

 

西洋錬金術師たちもソロモンの智恵からヒントを得ていたというので、久しぶりに見返してみた。ソロモンの智恵は、ベン・シラの智恵に比べて当時のユダヤ教信者向けの戒めのようなのが多く、純度に欠ける点がある。以下に示すのは、わりと純度の高い部分。

未悟者を友人として扱っているところはなく、あくまで師と弟子が基調であって、一部時間のない世界から書かれたものもある。

 

智恵は、般若心経の般若であって、ヴィシュダ・チャクラの窮極の智恵。

 

早起きはすべての基本。

七 

すべての者の主にいます方は人の顔を恐れず、人の大きさを心にかけない。

何故なら小も大も彼自らが造ったのだし、すべての者を彼は同様に心にとめられるから。

力ある者には厳しい検(しら)べが臨む。

だからわが言葉は、暴君たちよ、君たちにこそ向けられる。

君たちが知恵を学び、離脱せぬために。

 

一〇

 聖なるものを聖く守る者は聖とせられ、それらを教えられた者は弁護されよう。

一一

だからわが言葉を乞い求め、慕い求めて、教えを受けよ。

一二知恵は輝いて朽ちはてることはなく、それを愛する者たちは容易にこれを見、

それを求める者たちに知恵は見出され

一三

祈求する者たちに先んじて自分を知らせる。

一四

早く起きて求める者は労せずして、おのが門辺に坐する知恵を見出し得よう。

一五

知恵を深く想うことは全き悟りであり、知恵のために目を覚している者は、速かに乱れた心をすてる。

一六

 知恵はおのれに値いする者を探しに行き、道で彼らにやさしく出会い、思いをつくして彼らを迎える。

一七

知恵の真の始まりは教えを切に求めること。

一八

教えに想いをこらすことは愛である。

愛は知恵の法(のり)を守ることであり、法に固く着くことは不滅を確保すること。

一九

不滅は神に近づくことを得させる。

二〇

ゆえに知恵を切に求めることは王国へと導く。

二一

もし君たちが王座と王笏を悦ぶのなら、 おお、諸国民の支配者よ、知恵を敬え、

いつまでも王たることが出来るためである。

二二

さて知恵とは何で、いかにして生まれたか、わたしは告げ、その神秘を君たちに隠さない。

むしろその造られた初めから説き明し、わたしは知恵の知識を明るみに出し

その真理の傍らを通り過ぎないようにしよう。

二三

人を滅ぼす妬みと同行すまい。なぜなら妬みは知恵とは合わないからだ。

二四

知者が多くなれば世界の救いとなる。思慮ある王は民の繁栄をもたらす。

二五

それ故君たちはわが言葉に教えられ、益せられるがよい。』

(聖書外典偽典2 教文館/P32-33から引用)

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