◎古事記の天国と地獄の結婚-4
(2019-09-17)
さてこのように大物主神と人間の娘との間に生まれた娘の名は富登多々良伊須々岐比売命(ホトタタライススギヒメノミコト)。
出口王仁三郎の説明では、
この名の言霊は真空之全体である。日本の名は実の極みであって、名は実体を指し示す記号に過ぎないなどということはない。
日本人の声は有機物であって、外国人の声は無機物であって記号、シンボルに過ぎないと、日本語の発声の優秀性を主張する。
以下出口王仁三郎の言霊説明。
『ホは太陽の明也、上に顕る也。
トは十也、治る也。
タは常に治り静る也。
タは身を顕し居る也。
ラは極乎として間断無き也。
イは治而無為也。
スは集中也、真中真心也。
スは垣無く無為也。
ギは天津御祖の真也。
ヒは大慈大悲の極也。
メは地球を含む物の天と云ふ也。
ミは産霊の形を顕す也。
コは極微点也。
トは一切を能く結び定め治むる也。』
(出口王仁三郎全集 第5巻【言霊解】皇典と現代〔一〕神武天皇御東征之段から引用)
上のホトタタライススギヒメノミコトの十五言霊の意義を了解すれば、直霊の御霊の光り、太陽の如くに明かに照り渡り、雲の上に伊都能売と顕はれて、五六七の神の御代の現象は、実にホトタタライススギヒメノミコトと現はれるのだ、とする。
つまり、富登多々良伊須々岐比売命(ホトタタライススギヒメノミコト)とは、天国と地獄の結婚である伊都能売にして、宇宙全体=アートマンのことで、ここに神と人との結合の結果の神の子が万人である、七福神の時代の実現を見る。
※真空之全体について
以下の1~3より、真空之全体とは、第六身体アートマンを指すものと考えられる。
1.真空とは以下の文では青空のこと。
『次にオ声の言霊活用を略解すれば、
オ声は北に活用きて受け納め、
(中略)
総じて極乎たる真空即ち現見の蒼天を現じ』
(霊界物語 第74巻総説から引用)
2.以下の文では、真空の全体たる霊魂球=アートマン
『真空の全体たる霊魂球』(霊界物語 第10巻27章 言霊解一から引用)
3.以下の文では、至大霊魂球とは、至大天球、つまり世界全体、宇宙全体。
『されば最第一なる霊魂精神は、至大天球一名は至大霊魂球にして、一個人の神経は此の霊魂球中の一条脉なる即ち玉の緒と言ふ物也と明言して、その明細を説明する事不能也也。』
(霊界物語 第81巻 総説 天地開闢の極元から引用)