幸せの理論

2017年11月08日 | 健康・病気

今日11月8日は、女房と私が初めて出会った日です。
毎年このことは書いているので、2人の出会いのことは、
これまで九想話を読んでこられた方は「もういいよ」、でしょう。

10月25日の読売新聞に「『幸せの理論』2億円落札」という記事があった。
物理学者のアインシュタインが1922年に講演のために来日し、東京の帝国ホテルに滞在した際、
日本人の配達人にチップ代わりに渡した直筆メモ2枚が24日、エルサレムで競売にかけられ、
計180万ドル(約2億円)で落札された、という内容です。
私はそのメモの1枚の文章がいいな、と思った。
「静かで質素な生活は、不安に襲われながら成功を追求するよりも多くの喜びをもたらす」
(これは156万ドル(約1億7700万円)で落札された)
私は、“不安に襲われながら成功を追求”したい気持ちはまだ心の隅っこにあります。
そんな男ですが、いい文章だなと思う。

39年前の11月8日に2人は出会って一緒に暮らしはじめ、2年後に双子の息子たちが生まれ、
私は家庭を維持するために20数回の転職を繰り返してきた。
息子たちは大学を出て社会人になり、結婚し家も買った。
可愛い孫も3人いる。
女房と私は、埼玉の田舎に中古住宅を買い、自分たちで手直しして暮らしている。
女房は60歳で2時間の通勤時間をかけて東京まで通勤し、
私は65歳、通勤時間1時間10分のマンションで管理員をしている。
女房と私の現在は、じつに“静かで質素な生活”です。
いろいろ不満はありますが、幸せだと思っています。

もう1つの24万ドル(約2700万円)で落札されたメモは、
「意志あるところに道は開ける」でした。
私はまだまだ“意志”を持ち続けたいと思います。


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2 コメント

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Unknown (KANDA)
2017-11-10 17:09:55

いつも興味深いご指摘で色々教えられています。

新聞報道によると、競売は2千ドルから始まり、予想落札価格の5千ー8千ドルをはるかに超えた「異常」金額まで急騰しました。競落人は欧州人だといいますが、恐らく同胞のユダヤ富豪でしょう。156万ドルで落札されたメモに「静かで質素な生活は、不安に襲われながら成功を追求するよりも多くの喜びをもたらす」とあったそうですが、この落札金の予想外の巨額さで、所有出品者は明らかに「静かで質素な生活」は壊されましたね。親族、宗教関係者らが続々と接触してくるでしょう。「不安に襲われ」「喜び」どころか恐怖に襲われるでしょう。何という人生の皮肉でしょうか。

アインシュタインは確かに宇宙の隠された「秘密」を数学で解き明かしましたが、「金と人生の法則」までは見通せませんでしたね。九想さんのように、日々を真面目にコツコツ生きる事が最高の幸せであり、アインシュタインもこれを言いたかったんでしょうが、ユダヤ人の富蓄積術のまえには、自分のメモがとんでもない矛盾に直面する事までは見通せなかったということでしょう。

九想さんの実直そうな御尊父写真は九想さんそのものという印象を受けました。日々自然の恩恵に感謝したり、自然の戒めに恐懼しつつ、誠実に農業をして立派にお子さんを育てられたのでしょう。独創ではなくただ自然から教えられて数式でノーベル賞をもらって「このメモがいずれ高くなる」みたいなことを言う人間よりは、厳しい自然や社会にもまれながら実直に生活された御尊父や九想さんの方が遥かに偉いのであり、ノーベル賞百個分の価値ある人生をおくられたとおもいますよ。
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愚直 (九想)
2017-11-11 00:06:09
KANDAさんの人間を見る角度から、アインシュタインと九想を比較していただきましてありがとうございます。
努力というものが苦手な私は、社会の底辺で生きるしかなく、そのための方便として愚直に生きるしかありませんでした。
おそらく父もそうだったと思います。
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