句作3つの約束

2013年02月17日 | 健康・病気

2月14日の九想話「長嶋有」への旗坊さんのコメントが、
私にとって重要なことなので今夜の九想話にします。

旗坊さんは、私の俳句の師匠と仰いでいるひとです。
師匠は、俳句を作るときに次の3つのことに気をつけるようにという。
1 季語が動かない
2 説明しない
3 類想がない
私は、40歳から俳句を始めた。
たまたま入ったパソコン通信(ASAHIネット)の会議室に句会があった。
「わいわい雑俳塾」という句会です。
それまで俳句というと山頭火の自由律俳句しか興味がなかった。
なんの気まぐれか、3つの題に句を作り投句してしまった。
それから毎月句作に苦しんできました。
句会は月に一度なのです。
途中1年ほど休んだときもありますが、現在も参加しています。
これのほかに、「第七句会」という句会にも入っていました。
現在は、年に4回行われる和句輪句の会という句会にも投句している。

旗坊さんと出会ったのは3年前ぐらいでしょうか。
初めて飲んだときに、“句作3つの約束”を教えてくれた。
その3つのことはなるほどと納得出来ることでしたが、それから句を作ることが苦痛になりました。
それまで私はお気楽に俳句を作っていた。
それで句会ではいつも下位をうろうろしていましたね。
ところが“句作3つの約束”を頭の隅に置いて句を作り始めてから、
句を作るには苦しみますが、句会では上位のほうにいるようになりました。
今では“句作3つの約束”は、私の宝になっています。

ところで長嶋有さんの俳句のことですが、
彼は、スーパーで豆を買うとおまけにもらう紙の面のことを詠んだだけです、といっていた。
さっき録画したものを再び観ました。

> 原句では鬼の面の軽さと表現していますが、紙だとわかります。
> 添削句はわざわざ紙の軽さと説明を付け足しました。

冷静に判断すれば師匠の指摘することに納得です。
師匠が、この3つに気をつけてと教えてくれた中の、“説明”になっちゃうのですね。
私は、添削された句のおわりが「鬼の面」で終わるので引き締まった、と思いました。
しかし、師匠のいわれるように「紙の軽さ」は“説明”ですね。
たとえば、こうしたらどうでしょうか?

 豆撒きの紙一枚の鬼の面

選者の大石さんは、「お面」の“お”が幼い、
それを消すために「鬼の面」にした、といっていました。

 

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2 コメント

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原句のほうが・・・その2 (旗坊)
2013-02-18 10:04:34
ご理解いただきありがとうございます(笑)
著名な俳人の添削にいちゃもんをつけるつもりはありませんが、結構??の添削を私は目にします
偉そうに言って恐縮ですが、
「紙」と言ってしまうところが説明なんです。
軽い鬼の面には紙だけでなく、縁日で売っているセルロイド?のようなものもあります。
それを読者に想像させるのが大事です。
また「お面」の「お」が幼いという指摘ですが、
むしろ私はその「お」は別の意味での軽さを想起させる
効果をもった「お」だと思います。

 豆撒きの鬼面つたなき軽さかな
返信する
Re:原句のほうが・・・その2 (九想)
2013-02-19 02:44:48
ということは、

  豆撒きの鬼のお面の軽さかな

長嶋有さんの最初の句がいいということになりますね。
私は、この句を見て長嶋さんらしくて良い句だなと思いました。
返信する

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