ワーキングプア

2007年12月10日 | 健康・病気
NHKスペシャル(22:00~23:30 NHK総合)
「ワーキングプア1&2」を観た。
離婚して2人の息子を昼と夜、パートで働いて育てている女性。
娘の大学進学の希望を叶えようとパートの掛け持ちをしている中高年の母。
妻が病死。年収600万ほどの会社が傾いたためリストラされ、
2人の息子を3つのガソリンスタンドでバイトして育てている50歳の男性。
洋服仕立ての仕事がなく、年収24万円ほどしかならない70過ぎの男性。
昔は、2人の職人を雇い洋服屋をやっていた。
現在、奥さんは認知症で病院にいる。
米の価格が下がり、稲作では収益ナシ。
神社の前で漬け物を売って暮らす農業をしている夫婦。
年金がなく、空き缶を拾い売って暮らしている80と75歳の老夫婦。
コンビニのゴミ箱からマンガ雑誌を探して、
それを売って暮らしている35歳の路上生活者。
1冊50円で売れ、1日8冊拾えればそれでいい。
フリーターをやっていたが、30になると仕事がなくなったという。
などなど。

私は、月13回24時間勤務をしても手取り20万に届かない。
なんでこんなことになっちまったんだと、
寒風吹きすさぶ深夜、1人で立哨していて思う。
45歳のとき会社が消滅、そのあと就職した会社が51歳で閉鎖。
あの会社があったなら…。

私が炬燵に寝転がってテレビを観ていると、女房が来た。
「そんなの観たら悲惨な気持ちになるから観ない」という。
それでも炬燵に入る。
「私、長生きしない。だから病気になってすぐ死ねるように
 人間ドックになんか行かない。
 長生きしたってなんにもいいことないもん」
そんなことをいって女房は、炬燵を出て自分の部屋に行ってしまった。
「そんなこというなよ」という私の言葉に力がない。

私と女房の年金なんてたかが知れている。
この高い家賃の現在の家にはいつまでも住めない。
歳を取った貧しい老夫婦に部屋を貸してくれるところはあるのか?
暗澹たる気持ちでテレビを見続ける私です。


コメント (1)
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