1998年09月24日 | 健康・病気

 今日のNHK10時からの「課外授業 ようこそ先輩」は、ねじめ正一だった。
 私はこれまで、彼の小説は短編のいくつか入った文庫本を1冊読んでいたが、
詩は、まともに読んだこともない。
 建て替えられて様変わりした、彼の母校の6年*組の授業だった。
 授業の初めの頃、子供たちの反応はさめていた。ねじめ先生が一人空回り、
という感じだった。
「今の子供たちは、詩に興味がないのかな」
 というナレーションが入ったが、昔っていうか、私の小学生のときも、国語
の詩の時間、盛り上がらなかった。私だって好きではなかった。
 このことに限らないけど、なんで「昔はどうのこうの」というのかな。そん
なに昔と変わらないと思うんだけどな。そりゃ、変わったことはありますが…。
 ねじめ先生は、沈んでいる生徒たちをなんとか元気づけようと必死になって
いた。
 私が小学生の何年かの(おそらく4、5年だったかな)、国語の詩の授業の
とき詩を書くように先生にいわれて、私は「詩」という詩を書いた。今どんな
詩だったかちゃんと覚えてないが、

    詩
 詩は嫌いだ。
 今は国語の授業中
 外では体育の授業をやっている
 一人がうまそうに蛇口から水を飲んでる
 僕はなんで、詩なんか書かなければならないんだろう

 以下、もう少し続いたと思うが、覚えていない。
 ともかく、詩を書くことは嫌いだった。
 その私が、高校生のときには詩を書くノートを作っていた。
 二十代の初めの頃、酒を飲んでは駒込の4畳半のアパートで、ノートに詩の
ようなものを書いていた。

 話をテレビに戻すと、教室で冷ややかだった子供たちが、高円寺の商店街に
出て、いろいろなお店の人と話し、そのことを詩にした。
 なかなかいい詩があった。それを見たねじめ先生も元気が出てきたようだ。
 25人の子供たちが、25の詩を書いた。
 私はそれを(子供たちが朗読した)聞いていて、涙が流れてきた。私は涙の
路がゆるやかで困ります。
 最後に「高円寺」というテーマで子供たち一人ひとりが、1行の詩を書いた。
それをねじめ先生がそれなりに並べ、子供たちが、それぞれ自分の書いた“詩”
を読んでいった。
 今日もやっぱり素敵な授業でした。
 番組とは関係なく、また、詩を書いてみようかなとちょっと前から考えてる
私です。


コメント
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