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昨日はすばらしい映画を見た。「ブランカニエベス」スペイン。モノクロ、サイレントの白雪姫の物語。画面のなんという美しさ、音楽、おーっ、そう来たか!とぐいぐい引き込まれる物語の面白さ。継母のみごとな悪魔ぶり。そして最後の哀しくもロマンチックな…。
これだね、映画は。現実ではなく夢物語…、ワタシの好みだけど。12月に沖縄で見たフランス映画「ムード・インディゴ」にしろ。60を過ぎて何が嬉しいかって、いつでも映画が千円で見れること。今年になって3度目。サウジアラビアの「少女は自転車に乗って」も英「鑑定士と顔のない依頼人」も全然違うタイプの作品で実に良い。
映画は昔から好きだけど(学生時代は池袋の文芸座で2本立を授業の合間によく一人で見ていた。)家系かも?大正生まれの亡父は若い頃チャップリンのライムライトだったかな、20数回見たらしい。テレビで淀川長治さんの「日曜洋画劇場」が始まってチャップリン映画が始まると、筋を先回りして「これがな、○○するんじゃ。」などと口出しするのでせっかく面白いのに、うざい!と思ったことも。
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古い枯葉色のブロマイドを何枚か持っていて、見せてくれた。とてもきれいな女優さんの写真を見てたら「それはやるわい。」と、裏にリリアン・ギッシュと書いた一枚をなぜかくれた。ずいぶん長いこと宝箱に持っていたけど、いつの間にかなくしてしまった。
母も映画好きだけど青春時代は戦争で映画どこじゃなかったし、戦後は生活に追われ、余裕もなかったから、88歳の今せっせと見に行ってる。映画の話をすると、それ、どこでやってる?と時間と体調をみてさっと(と言うよりノソノソと
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)一人で見に行く。ワタシは一緒に行ってもいいけど、約束すると、体調が悪かったりしても気を使って無理して出てきたりするので誘わないことにしている。
今日海の家のおばちゃんに映画の話をしたら、この町にも、昔は映画館がなんと5軒もあったらしい。「歩いたりバスに乗ったり、姉ちゃんたちとハシゴばしよった。日本映画。大川橋蔵、美空ひばり…だんだんなくのうて、あすこの、牛丼屋んとこが一番最後までやっとったね、確か東宝の、洋画をやっとった。橋んそばの、駐車場になっとるとこも、そいから、○○病院じゃろ、それと…」今はまったく行かない、テレビの韓流も字幕がメンドウだって。「(テレビに)張り付いとらにゃいかんもん。」
写真は昨日朝の霜風景。手前の橋の欄干が真っ白。砂浜も松ぼっくりも凍ってた。