モデルルームに入ると、音楽が流れ、オプション類で素敵に飾られています。こんな部屋に住みたい!きっと誰でもそう思うことでしょう。それもそのはず、売主も部屋を購入してもらう為に必死ですから。でも、モデルルームでは、全てを冷静に見ることが必要となります。
マンションのパンフレットの平面図を見ても、空間のイメージをつかむのは難しいものです。空間を具体的に見せてくれるのがモデルルームです。自分の生活を思い描いて、オプションに気を取られるより、家族が住む上での生活空間や動線を意識することが先ず大事となります。
このマンションにしよう!となるためには、面積、作り、値段、場所、通勤、教育などなど、あらゆることを考え抜いて、最後に決めることになります。でも、通常は実際の自分の部屋を見ることは出来ません。契約する際の手立てとなるのは、広告、パンフレットとモデルルームだけです。従いまして、広告やパンフレットの記載事項とモデルルームの仕様は、売主と買主との契約条件となります。契約条件ですから、建物が完成して、内覧会が実施される際には、広告やパンフレットそしてモデルルームとの相違点は、当然、不具合として、指摘の対象となります。折角、モデルルームという分かりやすい空間を売主が作ってくれているので、ここのマンションと決めたら、モデルルームの細部に到るまで、丹念に隈無く見ておいた方が得、ということになります。
隅々まで見ておこうと思っても、内覧会までの時間もありますし、忘れてしまうことも多くなります。従い、モデルルームに行く際は、デジカメ、メモは必需品です。デジカメを使って、ポイントは何でも撮っておくことをお奨めします。また、売主との話の大事な点もメモしておくと、後で助かることがあります。(92)
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