写真の家は、傾斜地に建っています。写真は玄関の前から撮っています。下に見える道路から、階段を上がって来ると、玄関になります。玄関周りには、インターホン、ポスト、表札は付いています。でも、内覧会の時点では、階段下には何も付いていませんでした。それから、ここを購入された方がお住まいになって、半年程経った時に、様子を聞いてみました。以下がその方から頂いた返事です。ご参考になると思いますので、ご紹介します。
「結論としては、階段下にも表札を付けた方が良いと思います。友人・知人を招いた時に、階段の下に表札がないと、迷ってしまいます。知り合いなら携帯で連絡をくれるのでまだいいですが、郵便配達や宅急便の方が困っているのを見たことがあります。(階段上らせればいいだけですが・・・)。それと、もしインターホンも階段下にあれば、不要な人(しつこいセールスマン等の勧誘)を上の玄関まで来させずに階段下で追い返すことができます。また、何となくですが、階段を上がらないと表札が見えない家というのは、ご近所に名前を知らせたくない家というか、ご近所付き合いを拒否しているような暗いイメージがしませんか。表札は家の前の道から見えるところにあった方が、明るいオープンなイメージになる気がします。こんな理由から我が家は階段の下にも表札を付けています・・・」とのことでした。(99)
2枚の写真は新築一戸建ての内覧会の時のものです。上の写真は、エアコンのスリーブとコンセントの位置を撮ったものです。この部屋の買主は、エアコンのダクトを見せたくないために、わざわざ、スリーブとコンセントを近づけました。これでは近すぎないか?と私は感じました。
下の写真は、そんな心配があったので、試験的に取り付けてみたところです。あれだけスリーブとコンセントが近かったのですが、問題なく取り付けられました。また、エアコンからのダクトも壁に出てこないので、すっきりと納まっています。エアコンからのダクトをなるべく見せないようにするには、スリーブとコンセントを近づけることによっても可能です。但し、このような位置関係に合ったエアコンを得らぶ必要があります。
それぞれの写真は、同じ家の中ですが、部屋は異なります。上はリビング、下は洋室です。但し、エアコンのスリーブとコンセントの位置関係は同様となっています。(107)

所見とは、地盤調査結果及び周辺環境を総合的に判断して、採用すべき基礎の設計指針を決めるものです。地盤調査会社は、地盤の見極めのプロですから、原則、所見で書かれた基礎の設計の考え方が実行されます。日本には約100社の地盤調査会社があります。調査の方法は各社ほとんど同じですが、地盤調査会社の質は、この所見の書き方で決まるとも言えます。
一般の買主が地盤報告書を見ても、地盤の状況を判断することは困難かもしれません。でも、地盤報告書の所見は必ず目を通して下さい。所見の結論は何を言ってるか、また、その結論に従って、実際の基礎工法が定められているかがポイントです。具体的には、①所見の結論は何か、また、実際の基礎はその通りになっているか ②丁寧に分かりやすく書いてあるか ③そこの地盤だけでなく、周辺も検討しているか ④異常値が出ていた場合、その原因究明をしているか、このような項目です。
東日本大震災でも地域によっては液状化が激しく、地盤の沈下が見られました。地盤調査報告書を見れば、液状化の可能性も分かります。液状化の可能性が高ければ地盤改良や杭が必要となります。従い、地盤調査報告書は極めて大事なものですので、売買契約の前に確認しておくこと、そして売主からコピーを入手しておくことも重要です。
写真は、一戸建ての内覧会で撮ったものです。矢印部分をご覧下さい。この窓の上だけカーテンレールが取り付けられておりません。買主の人に、カーテンレールがないですね、ここはブラインドでも付けるのですか?と聞きましたら、いーえ、窓には全て、カーテンレールを付ける様に売主に依頼しました、との返事でした。ですので、ただ単に、業者がここだけ付け忘れたわけです。この家の場合、標準ではカーテンレールがないのですが、売主にオプションとして頼んでいたわけです。
カーテンレールを付ける場合、一般的には、両側にカーテン溜まりというスペースを12㎝ほど取ることになります。そうすれば、カーテンを窓いっぱいに開けておくことが出来ます。ですので、カーテンレールは、窓枠の外側にその分出てきます。その際に注意すべきは、エアコンの位置、収納の扉、壁、これらとの関係を確認しなければなりません。 付けてしまったカーテンレールが、エアコン設置の邪魔になったり、収納の扉に干渉してしまうことはあります。
写真のケースでは、ここの買主は、このカーテンレールの付け忘れを見て、「ここはカーテンをやめて、窓枠の中にブラインドをつけようかな」と言ってました。カーテンレールは窓枠の外へ出てしまうので、その分部屋も狭くなります。窓枠の中に設けるブラインドであれば、その影響は受けません。災い転じて福となりました。(810)

ここで、良いなあーと思ったのは、階段部の途中にある赤い矢印の照明です。辺りが暗くなると、ここは階段ですから踏み外す危険もありますし、両側が壁になっていますので、防犯上心配にもなります。ただ、両側の家がこの階段を利用するので、それぞれの家の壁に照明を付けた方が、公平感があって良かったとは思います。このような傾斜地に建つ戸建をお買いになる方は、階段部の壁に照明が付いているのかも、確認して下さい。(99)