人間、誰しも、いずれは老いていきます。老いていけば体力も反射能力も落ちて行きます。そうすると、転ばぬ先の杖、何かの対策が必要になってきます。厚労省の調査によりますと、「家庭内の不慮の事故」で死亡した65歳以上の11,429人のうち、家の中の平面上で転んだ人は1,278人、階段などで転んだ人が317人とのことです。家の中で転んで命を落としてしまう年配者が多くいることがわかります。
転びやすいところは、居間、廊下、階段、お風呂、玄関などです。トイレに向かって急いでいる時、夜中などの眠気がある時間帯、お酒を飲んだ時、体調がすぐれない時など転ぶ危険性が増します。
上のイラストは新聞の記事からで、転倒防止策を示したものです。すぐできる対策としては以下があります。
①部屋の中の整理整頓。
②スリッパを避ける。素足の方が感覚がつかめ、滑りにくい。
③階段のステップの先端に光るテープを貼る。
④段差には「すりつけ板」と呼ばれる三角形の板を添える。
⑤階段やお風呂など転倒の可能性が高いところは手すりを付ける。
以上は防止策なので、元気なうちに、事故が起きる前に、対策を実施することが大事と思います。
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