生きる

一度しかない大切な人生!
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チャ・ダルレ夫人の恋人 最終回

2019-03-20 18:21:50 | あの空に太陽を 68

それから3年がたちました。ジノクは今や会社の海外事業営業部長に出世、その活躍が認められたからです。

ダルスクは今や押しも押されぬ有名歌手。全日公演で忙しく活躍してしていました。

ミレはもう誰もが知る有名ミュージカル女優として活躍しています。3人揃って大活躍です。

ダルスクの産んだ子供は男の子、名をホンドと言います。

ソヨンとヒョヌ夫妻には女の子が生まれ、その名はハナ。

さてジノクは海外出張から帰国。帰り、途中花屋に寄ります。そこにはボクナムが雇われて、働いていましたが、今は全く分からない時と、少しはっきりする時とが、交互にやって来ると言う状態だったのです。ハナのおじいさんと言うジノクの呼びかけに、にっこりするボクナム。常に持ち歩いている手帳を見て、ジノクを確認します。チャ・ジノクよ。ああ!と言うボクナム。二人は家へと帰って行きます。

家では家族一同がお出迎え。ハナが歩き始めたとソヨン。そうかとにこにこするボクナム。私が留守で大変だったでしょうとソヨンに言うジノクに、ううん、父さんがハナの面倒見てくれたから助かったの。そこへやって来たダルスクの娘の一人、イルラン、テヨンにアタックしているのです。大学も浪人して、テヨンと同じ大学を狙っているのですが。又来たの?とソヨン。義姉さん、そんなこと言わないで。義姉さん?テヨンを狙っているのね?にやにや見ているテヨンです。又落ちたら兄さんに失礼だから、頑張らなきゃ、とイルラン。

ダルスク、コ課長たちと話をしています。子供をあやすホセ。予定は12月ですね。ご連絡くださいとコ室長。ママは忙しいね?ママはトロットの女王だよ、と言って息子ホンドをあやすホセ。可愛くてたまらないのです。借金返して、やっと黒字になって来たんだから、息子ホンドの為にも二度と潰さないでよ、とダルスク。わかりました。わかりました、奥様!

ミレ、海外公演から帰宅。迎え出たドンヒョン、公演どうだった?勿論大成功よ!お土産は?勿論買って来たわよ。トランクを開けるミレ、それを見守るドンヒョン。トランクの中はぐちゃぐちゃ、入っていないようです。ちゃんと入れたのに!その様子を見て、相変わらずだと苦笑いするドンヒョンでした。

ボクナムは大切なものを入れたカバンを抱えて寝ています。寝室に入って来たジノクがそれを取り除こうとすると、寝ているのに、しっかりと放そうとしないボクナム。出て行こうとするジノクに、目を覚ましたボクナム、このかばんの暗証番号がどうしても思い出せない。ジノク、このかばんを開けられるか?俺の手帳には、暗証番号は「一番大切な日」と書いてある。何で番号書いておかなかったの?泥棒が入って見たら大変っだからだと言うボクナムです。色々番号を入れますが開きません。

さていよいよボクナムの還暦の祝いの日がやって来ました。あの開かないボクナムのかばんはジノクが自分たちの結婚記念日だと気づき、やっと開いたのです。ボクナムは中から封筒を出して、一つをジノクにあげます。中を開けたジノク、そこには預金通帳が入っていました。そしてもう一つ、いつかミレとダルスクが用意してあげた、ソヨンの子が誕生した時に送ると言っていた指輪でした。その指輪を孫娘にはめてあげるボクナム、その顔には初孫を得た祖父の嬉しそうな笑みが浮かんでいました。挨拶に立ったジノク、私達皆がいなかったらどんなにか辛く大変だったことか。皆が私たち家族を支えてくれたから、今があるのです。本当に良い仲間に恵まれて幸せだと感謝しております。ホセも、ダルスク、ミレ、ジュノ、ドンヒョンもいます。そしてソンジュも。ソンジュは今やその料理の腕を生かして、ケータリングの会社を経営して、大成功を収めていました。今日のボクナムの還暦祝いの料理も、ソンジュの会社から取り寄せたものだったのです。ジュノと久しぶりに顔を合わせたソンジュ、お互いに自分たちの結婚生活での過ちを認め合って、謝ったのでした。一同で席に付き、にぎやかな宴会が始まります。その時おくれてやって来たサンゴン、ボクナムや皆にお祝いの挨拶をして、ミレの隣に座ります。ミレはサンゴンと結ばれるのでしょうか?そしてジュノはソンジュと又やり直すのでしょうか?それは誰にもわかりません。

     終

毎日たくさんの皆様にいらして頂き、頑張って書かなければと書き続けることが出来ました。有難うございました。今回の作品は、今までの戦争を挟んでのドラマではなく、認知症を病む夫を持つ家族を中心にした現代のドラマでした。現在の家族が抱えるテーマを主題にしてのドラマで、興味を持ってみることが出来ました。当の私も最近人の名前が覚えられず、いつか同じようにならなければ良いがと不安です。でも頑張って書き続けるつもりです。これからもよろしくお願い申し上げます。