『第三夫人と髪飾り』のアッシュ・メイフェア監督の第2作。今回も抑えたタッチで静かに哀しい愛の物語を描く。ただ、前作同様きれいな映像が流されていくだけで、そこにお話はついていかない。悪い映画ではないけど、内容がない。というか、想いが伝わりきらない。決してスカスカで無内容だ、なんて言わないけど。でも正直言うとそんな感じ。トランスジェンダーを扱う映画だけど、彼女の想いが描きれないからこちらも表面的にしか . . . 本文を読む
Netflix映画の大作でアカデミー賞作品『西部戦線異常なし』のエドワード・ベルガー監督の日本劇場初公開作品。(後で調べたら2015年に『僕らの家路』という作品が公開されていたようだ)あの前作こそ大きな劇場で見るべき映画だけど、劇場未公開。そして今回のこんな密室劇が劇場で。しかも小さな劇場は平日朝1番から満席状態。なんだかなぁ、と思う。もちろんそんなことは映画自体とは何の関係ない話だけど。映画は素 . . . 本文を読む
サブタイトルには『恋と食のある10の風景』とある。10人の作家たちによる7つの小説と3つのエッセイ。そうそうたるメンバーが並ぶ。(しかもみんな女性! いや、君嶋彼方は男性だった)このタイトルだから当然「恋と食」を扱った作品が並ぶけど、ここに描かれる恋はあまり幸せには見えない。壊れそうなものを食事によってなんとかしてフォローしているって感じだ。だけどこの微妙なバランスがいい。壊れそうで壊れないのは食 . . . 本文を読む