栗山拓、脚本・演出。これはあからさまに森見登美彦へのオマージュだ。『夜は短し歩けよ乙女』の世界観を踏襲している。だけどただの猿真似ではない。とても上手く自家薬籠中のモノにしている。とことんバカバカしく、だけどとても楽しい。森見だけでなく万城目学の『鴨川ホルモー』もアレンジされている。スピード感があり、わけのわからない怒濤の展開も心地よい。おバカ世界を突き詰めていく。だけど、ただのふざけた芝居ではな . . . 本文を読む
小川糸のエッセイ風日誌の最新刊。今回は2022年の1年間が描かれている。今はちょうど3月30日までを読んだところ。今日が2025年の3月30日。まぁたまたまだけど。コロナが少し落ち着いた日々。日常が少しずつ戻ってきた中の小川糸の毎日が描かれる。そこには特別な「何か」があるというわけではないけど、それがいい。ただ彼女のこの日記を読んでいるとなんだか幸せな気分になる。それだけでいい。今日という日が明日 . . . 本文を読む
この劇団を見るのは昨年『ザ・クリープショウ』に続いて今回で2本目になる。今回もいろんな意味で難解な作品である。だけど今、こういう芝居を作るって凄いなと思う。冷戦下のアメリカを舞台にて、ある教会で起きた銃乱射事件を描く。銃乱射事件って、数日前に見た映画『スイートイースト』と同じじゃないか、なんて思う。偶然同じことから始まる作品を連続して見るという貴重な体験をする機会を得る。しかも2作品はその事件を中 . . . 本文を読む
金蘭会演劇部が久しぶりにこの大作に挑戦した。山本先生がいなくなってもキンランは今までと同じように精力的に活動を繰り広げる。だから見に行く。ただ今回は僕のスケジュールの都合で、最後まで見ることが出来なかったのは残念だった。だけど彼女たちの最新作を70分間ちゃんと目撃できてよかった。これは2部構成2時間30分に及ぶ作品である。(途中休憩15分を含む)100分まで見るつもりだったが、前半部分の1時間10 . . . 本文を読む