シリーズ第3作みたい。『コハク妖菓子店』、『たそがれ夕便局』に続く作品だけど、短編連作で長篇ではないからこの本から読んでも問題はない。たぶん。
最初の2篇を読んで少しガッカリした。お決まりのパターンに終始してこの調子で6篇はツライなぁと思う。最近見たドラマ(『からかい上手な高木さん』と『僕の妖怪ガールフレンド』)と同じように2話でやめようと思うけど、なんとかもう1篇読むことにした . . . 本文を読む
第25回ちゅうでん児童文学賞受賞作品『まないきサイクリストと、ブルーライン』を改題して出版。それだけで少し作品としてのスケールが大きくなった。
生意気な4年のガキ、榊原風馬と、夏休みにしまなみブルーライン140キロを走破する6年の僕。無謀な旅。ふたりで日帰りで尾道から今治までの往復。だが、それはあまりに考えなしの行為だ。だけど彼らは瀬戸内海を走り抜け今治までやって来た。風馬がここに来 . . . 本文を読む
アレクサンダー・ペイン監督久々の新作は1970年の冬が舞台となる。寄宿制の中高一貫校。楽しみなクリスマス休暇で家族のもとに帰る子どもたち。だけど、寮に残される子もいる。そんな5人と彼らの世話をする役目を担うことになった偏屈で嫌われ者の先生。
まぁ昔ながらのよくあるパターンのお話であろう。もちろん心温まるハートウォーミングである。だけどそんなオーソドックスをペイン監督は嬉々として楽 . . . 本文を読む
もうシリーズ第19作になるらしい。毎年読んでいるけど、数えてなかった。言われたらそうかぁと思う。この先いつまで続くのか。もし寅さん越えとか、あるか。毎年恒例で楽しい。この時期になると、ワクワクする。そろそろ新刊が出るかな、と。まぁ毎年のことだからと、気長に待ちます。それにしてもあまりに登場人物が増えすぎて(毎回増えていく)多すぎて、彼らの紹介だけで大変。今回もお話が始まるまでで、もう50ページまで . . . 本文を読む
太宰治の『グッドバイ』は初めて読んだかもしれない。こんな呆れた小説を最後にして人生にグッドバイするなんて太宰もなかなかふざけた男だ。しかも未完って。いいかげんにしなさいって感じ。これを成島出が数年前に映画化している。もちろんコメディにしてある。怪力女は小池栄子だ。太宰は(田島だけど)大泉洋。いかにもなキャスティングであまり感心しない映画だった。あの『人間失格』の後にこれかぁ、と思う。
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