習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

ほしおさなえ『言葉の園のお菓子番 未来への手紙』

2024-07-09 18:10:00 | その他
なんともう5冊目となる。毎年新刊が出る。一葉は連句を始めて3度目春を迎えた。蛍の就活、新しい出会い。初めて文芸マーケットに行き、文芸なのにコミケのようなスケールに驚く。年に2回の開催には、なんと1万人がやって来るという。   連句から始まって、それがさまざまな出会いにつながり、また連句に戻っていく。父の坂道の写真。コンテストで受賞した自分史上最高の夕焼け。写真とエッセイのコラボって、 . . . 本文を読む
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小林エリカ『女の子たち風船爆弾をつくる』

2024-07-09 17:05:00 | その他
昭和10年から終戦、戦後までの日々を描く。宝塚歌劇団の少女たち。それを見守る少女。ふたつの視点から客観的にあの頃が描かれていく。  お話は、「わたし」が小学校1年生になるところから始まる。宝塚の人たちの日々と同時進行で幼い「わたし」の日々が描かれていく。1年から丁寧に1年ずつ歳を重ねていく。同時に日本は戦争の泥沼に陥っていく。彼女は「わたしが一番きれいだったとき」を見失う。やがて高等女 . . . 本文を読む
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沢木耕太郎『心の窓』

2024-07-09 16:10:00 | その他
なんともシンプルなタイトル。そして内容はもっとシンプル。一枚の写真と500字程度の短文。それは写真の光景を説明しているもの。それを見開き2ページに収める。旅先での一枚であり、さりげないスケッチ。『旅の窓』の続編である。   改めて、これっていいなぁ、と思ったから、僕もマネをしてみよう。インスタで一枚の写真に200字程度の短文をつけよう。(インスタで500字は長い。たぶん)沢木さんのマ . . . 本文を読む
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『ブータン 山の教室』

2024-07-09 07:08:00 | 映画
映画が始まって30分になるのにまだ村には辿り着かない。まる一日バスに乗り、たどり着く村からはさらに徒歩で6日。この摑みの部分から一気にお話に引き込まれていく。これはヒマラヤ山脈の標高4800メートルにあるという実在する村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画だ。だけどよくあるハートウォーミングではない。まるでドキュメンタリーのような客観的なタッチで村の生活が . . . 本文を読む
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