上田啓輔の企画、演出、主演による公演。先月のwomen'sによる公演に続いて今回は男たちだけでの公演となる。横山拓也の傑作戯曲に挑戦する。劇団大阪では今までも横山作品を3度取り上げてきて今回で4回目となるが、今回は上田さんの個人プロデュース。彼のこの作品への深い思い入れが充分に込められた作品に仕上がっている。
とても怖い話である。だが、そこは彼らにとってはなんでもない日常。いつもの一 . . . 本文を読む
中高生に向けてのメッセージである。鴻上尚史からの、決して上から目線ではないけど、確かなこの指針は今を生きる彼らに届くか?
鴻上さんはストレートに、自分が感じた想いをわかりやすく伝えようとする。大人目線の「しったか」ではなく、決めつけでも、ましてやおもねりでもない。わかりやすい言葉で語りかける。もう十分大人の僕は鴻上さんが子どもたちに何をどう伝えようとするかを、興味津々で見ることになる。少しイジワ . . . 本文を読む
こういうネタで長編作品を作り上げるところに大谷演劇の凄さを感じる。目のつけどころが素晴らしいだけでなく、それを踏まえてしっかり突き詰める。しかも軽やかなタッチで。高校演劇あるあるというショートコントになるようなネタにこだわり、感動的な友情物語に仕立てた。バックステージものは、一歩間違えたら、自己満足のただの楽屋おちになる。だから冷静な判断と適切な描写が必要になる。つかこうへいの『蒲田行進曲』の例を . . . 本文を読む