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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

中東情勢は金融危機の「炭鉱のカナリア」・・・仕込みは終わった

2020-01-07 05:20:00 | 時事/金融危機


2020年が始まり、にわかに中東情勢の緊張が高まっていますが・・・トランプの選挙前のパフォーマンスと予測する人も多いでしょう。
 

■ マッチポンプの中東危機 ■

ネットで情報を集める多くの方が、中東の混乱の火付け役がアメリカとイスラエルである事にお気づきでしょう。ロシアや中国は火を消す側に付いています。シリア内戦はアメリカが背後で操るイスラム国のテロリスト達がロシアとトルコそしてイランに排除されたので落ち着きつつあります。

一方、急激に関係が悪化しているのがアメリカとイランの関係。そして、親イラン政権であるイラクとの関係。

■ 最悪の展開を妄想してみた ■


1) 核開発を口実にアメリカがイランに経済制裁を課す
2) イランの急進派が反アメリカで先鋭化する
3) アメリカがイランの急進派のリーダーを暗殺する
4) 米 VS イラン+イラク の対立が急激に強まる
5) 米がイラクに軍隊を大量増派する

今はココ。

4) イランが報復としてイラク国内でアメリカ軍やアメリカの民間人を巻き込むテロを行う
5) アメリカが報復としてイランの核施設を空爆する

6) イランとイラク国内のシーア派勢力がイラク国内の米軍に攻撃を加える
7) アメリカが報復としてイランの軍事基地に空爆を加える

8) イランが報復としてホルムズ海峡を通過する船舶を攻撃し、機雷で海峡を封鎖する
9) アメリカのイラン空爆が拡大する
10) イラク国内のシーア派勢力がイラク国内の米軍にゲリラ攻撃を開始する

11) サウジアラビアがドサクサに紛れてイエメンで大規模は軍事行動を起こす
12) イランがサウジアラビアに地対地ミサイルを発射する
13) サウジアラビアがイランの本格的な戦闘を開始する

14) ハマスとヒズボラがイスラエルに大量ロケット弾攻撃を仕掛ける
15) イスラエルが報復としてパレスチナとレバノンに軍事進攻を行う

16) シリアがゴラン高原でイスラエル軍と戦闘を開始する
17) イスラエルが激オコして、シリア国内を空爆する

18) アメリカが多国籍軍を編成してイラン・イラク・シリアに攻撃を開始する
19) ロシアと中国が激オコしてイラン・イラク・シリアの軍事支援を始める
20) トルコもシリアに地上部隊を派遣する

まあ、一度タガが外れると中東情勢はこんな感じで蜂の巣を突いた状況になるかも知れません。問題はイランがイスラエルをミサイル攻撃するかどうかですが・・・イランの戦況が不利になれば苦し紛れにイスラエルを攻撃する可能性も有ります。イスラエルがブチ切れてイランに大量のミサイルを撃ち込めば、中東情勢は一変して、アラブ諸国が反アメリカ・イスラエルで結束します。


まあ、あくまでも最悪のシナリオですが・・・。


■ 経済危機に連動する中東情勢 ■

中東の軍事的緊張は石油利権に絡む事は周知の事実ですが、実は経済情勢とも大きく関係しています。

ニクソンショックによってドルの信用危機が起きた時中東戦争が起きた事で原油価格が5倍に跳ね上がりました。いわゆる「石油ショック」です。当時の石油の決済通過はドルだけだったので、ドルの需要が一気に高まり、ニクソンショックによるドル安を防ぐ事に成功します。

リーマンショックの後も、アメリカとイランの関係は険悪化し、ホルムズ海峡で緊張が高まりました。この時期、ドルの信用危機がクローズアップされ、フランや中国などがドルに代わる基軸通貨の検討を行っています。

ニクソンショックによって金兌換制度を停止したドルは、石油の決済通貨として「石油兌換紙幣」に変化し、その価値を担保しています。だから、ドルの信用が揺らぐ時、中東で戦争が発生して、原油価格が上昇し、ドルの需要を支えて来ました。

陰謀論的に言えば、現在のアメリカとイランの対立は「金融危機の炭鉱のカナリア」と見る事が出来ます。

仮に、ドルの信用不安が起こる程の金融危機が起きた場合、即座に中東で大規模な戦争を起こして原油価格を上げる為の仕込みが行われている。


■ 最新軍事シューと、武器の在庫一掃として10年に一度大規模の戦争を望む軍事産業 ■

アメリカの軍事産業も10年周期の大規模な戦争を望んでいると言われています。

軍事技術の性能向上も10年程度で達成されるので、新しい軍事技術の実地テストと、ビジネス的なお披露目を兼ねて、実践を欲しているのだと。さらに、古い武器や弾薬の在庫一掃としても戦争は役立ちます。


■ トランプって便利なんです ■

トランプ大統領はニクソン元大統領に似ていると言われています。「何をするか分からない大統領」だと。

実際にニクソンがドルの金兌換を停止する事を事前に知っていたのは4人の側近だけだと言われています。(そんな訳あるか!!)

トランプもイランやイラクを恫喝していますが、イランに大規模な攻撃を仕掛けても世間は「トランプならばやり兼ねない」と納得してしまいます。

一方、何故かトランプを救世主だと誤解している陰謀論者は、今回のイランとの緊張の高まりを「選挙向けのパフォーマンス」と判断するでしょう。


同じ陰謀論でもトランプの見方は180度異なり、妄想する未来も大きく違う。ここら辺も陰謀論の楽しい所です。


はてさて、大規模な中東戦争は発生するのか・・・・それは、次なる金融危機の規模によるでしょう。本当にドル不安が高まる様ならば、アメリカは躊躇しません。


安倍政権はオリンピック気分を盛り上げようと躍起になるでしょうが、中東情勢如何によってはテロを警戒して、緊迫した大会になる可能性も無くはありません。


私はオリンピック、ちょっと楽しみなので、出来る事ならば、秋頃までは経済も中東情勢も落ち着いていると嬉しい。(チケットは外れたと言うか・・・家内が抽選の申し込みの確定を忘れてカートの中に入ってました・・・・)

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (777)
2020-01-07 18:36:05
第45代アメリカ大統領、ドナルド・トランプが2017年初頭に登場したとき、TPPを排除し、アメリカの利益のためだけに行動すると自称するトランプを「反グローバリスト」と位置づけて拍手喝采した者が多かった。

 だが私は、トランプの共和党リバタリアニズム丸出しの利己主義人生観と、金儲けだけの、優しさの欠落した強欲な発想に、強い不快感を抱いた。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。
 
 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。
 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。
 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。
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Unknown (人力)
2020-01-08 08:41:16
777 さん

アメリカに政治的対立は存在しますが、一方で利益に対して彼らは貪欲で結託する事を厭いません。

トランプ自身はユダヤ教に改宗していて、シオニスト的な政策や言動を隠しませんが、それは宗教上の信念を感じる事は在りません。

一時は破産の苦渋を舐めた彼ですが、彼が信仰する金と地位を得るためにユダヤ教に改宗する事が、一番の近道だったのでしょう。そして、シオニスト達にとってもトランプという際立ったキャラクターは魅了的だった。

トランプが大統領となった後は軍産もウォール街もトランプを便利に利用しています。トランプ自身、自分の役割を良く理解しており、上手にならず者を演じています。

問題は中東で大規模な戦争が実際に起こるかですが、私はシオニズム自体を懐疑的に眺めています。イスラエルは中東を不安定にする為に作られた国家で、ヒットラーのユダヤ人迫害は、イスラエルにユダヤ人を移住させる計画の一環であったと妄想しています。その意味においてチャーチルにイスラエル建国を約束させたロスチャイルドとヒットラーは同根であった。

イスラエルの理想の国家を夢見て移住した人々は、ヨーロッパで生活の基盤を失った貧しい(貧しくなった)ユダヤ人であり、彼らを利用したユダヤ人達はその裏で戦後システムを支配し続けます。(アシュケナージなどと呼ばれる様ですが)

これらの支配する側のユダヤ人がシオニズムを利用して中東を不安にし続ける事で、石油利権、そしてそれから派生するドルの利権を維持し続ける。これが中東の裏の姿だと私は妄想しています。
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Unknown (777)
2020-01-08 10:44:54
アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。

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Unknown (人力)
2020-01-08 11:18:37
777さん
そう言えばアメリカ、イギリスを追い出された原理主義者の作った国でした。
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