人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

300Kチャレンジ(後編)・・・勢い余って家まで走ってしまった・・。

2014-06-02 04:45:00 | 自転車/マラソン


■ 復活!! ■

昨日の記事からの続きです。

野島崎でのんびり1時間ほど観光したので、ようやく食べ物が消化されてエネルギーが回復しました。ライフゲージMAXです。

野島崎から東京湾の入り口の須崎を通って内房に向います。先日は強風で砂が吹き付けて「痛い目」にあった砂浜沿いの道も、本日は多少の向かい風程度で順調に通過します。



館山周辺には何故かスペイン風の建物が多く、赤いテラコッタの瓦屋根が目に付きます。確か、地域を挙げてスペイン風のリゾートを作ろうとしていたと記憶していますが、現在はバブルの遺産の様になっています。



海岸沿いには立派な別荘が立ち並びますが、確か『グランブルー』のモデルになったジャック・マイヨールの別荘もここら辺にあったと記憶しています。海外のリゾート地を感じさせる様な風景が須崎の手前まで続きます。

多少の向かい風ですが、巡航速度は30Km/hを少し超える程度。完全に脚が回復しています。脚というより低血糖でフラフラだったんですね。あまりに調子が良いので館山は素通りします。ここまで走行距離は175Km、メーター読みの平均速度は24.7Km/h。

■ カーフェリーって建造物並みの大きさですね ■



館山を過ぎて那古船形に向うと山の崖に「懸崖造り」のお寺が現れます。「船形山大福寺」です。懸崖造りでは京都の清澄寺が有名ですが、千葉県にも長生郡の「笠森観音」など5箇所の懸崖造りのお寺が現存しています。規模は清澄寺や山形の立石寺には敵いませんが、どうしてわざわざこんな崖の上に建てたのかと思うと不思議になります。まさか、観光スポット化を狙っていた訳では無いでしょう・・・。尤も、笠森観音などは江戸時代の観光スポットだった様です。

平坦な外房と違い、内房は浦と浦の間に山が海にせり出しています。道はそこを抜けてゆくので、上り坂のトップにはたいがいトンネルがあります。道幅の狭いトンネルを車と並走して走るのは神経をすり減らします。テールライトを点滅させていますが、後ろからダンプの音が迫って来ると、スピルバーグの映画『激突』のドライバーの心境を味わえます。特に富浦ではトンネルが連続します。

多少の追い風なので巡航速度は楽に30Km/hオーバーをキープできます。あっと言う間に浜金谷に到着しました。浜金谷と久里浜を結ぶ東京湾フェリーの発着所で休憩する事にします。ここまでジャスト200Km、平均時速は25.8Km/hにアップしています。館山から結構スピードに乗っています。

丁度フェリーが到着した時刻でした。発着所に接岸するフェリーは巨大で、建造物を思わせるサイズの物体が海の上を緩やかに移動する様は感動に値します。



乗船待ちの車列の先頭はバイクの一団です。中年の方が多く、ハーレーやドカッティーといった高級大型バイクが目立ちます。50馬力以上のモンスターバイクと、人力で1馬力にも満たない自転車が、ほぼ同じ距離をツーリングすると思うと何だか不思議な感じがします。バイクや車って、人を運ぶ事よりも、乗り物自体を運ぶ事にほとんどのエネルギーを費やしているのですね。エコじゃないな・・。尤も、人力移動はガソリン代と同程度の飲食費が掛かります。食べ続けていなければ直ぐにハンガーノックでガス欠です。浜金谷でラーメンでカロリーと塩分を補給します。



■ 250km超え ■

本日は日没まで走ってそこからは電車に乗る予定です。木更津辺りで日没かと思っていましたが、意外に後1時間位は走れそうです。木更津で230kmだったので、とりあえず250kmを目指して市原方面に向います。

国道16号に入るとお約束の悪路。道路のジョイント箇所が隆起しているので、20m毎位に自転車が跳ねます。これ、結構イヤなんですよね。特に古いカーボンバイクはフロントフォークが折れたらどうしよう・・・なんて心配になります。

薄暮の産業道路をトラックと並走するので神経も使います。五井の手前で250kmを達成しました。メーター読みの平均速度は26.1km/hに上がっています。ここまで走行時間は9時間35分。時刻は18:34なので、4:45から14時間49分経過しています。停車時間と休憩時間を含めた平均速度は
16.9km/h。



■ 渋滞に捕まり、完全に夜間走行 ■

姉ヶ崎から先は走りなれたルート。日が暮れても走れそうです。もう、ここまで来たら輪行する方が面倒です。一気に千葉から浦安を目指します。

ところがどっこい、国道16号は渋滞。車の横をすり抜けて進みますが、ガタンと速度が落ちます。そろそろ首とお尻も痛くなって着ました。ただ、しっかり前を見て進まないと急な車の左折などに巻き込まれます。頭を上げると首筋が痛い・・・。

千葉に入って、国道を離れます。京葉線沿いの道は空いています。しかし、本日は日没後の走行を想定していないのでサングラスしか持って来ていません。暗くて路面や歩行者が良く見えないので、安全運転に徹します。

海岸線に出て、稲毛から船橋までは順調に飛ばせますが、「ららぽーと」から先の国道357は立体交差や合流が多いので昼間でも車道走行は危険。歩道を走らざるを得ませんが、真っ暗な上にサングラスを着用しているの、時速15km/h程度で慎重に浦安を目指します。

江戸川を越えると交通量も減るので車道に復帰します。途中、自転車通勤のサラリーマンを追い抜きますが、後ろに付かれたので、意地で速度をアップします。しかし、このサラリーマン、無灯火で国道の車道を走っています。いつか事故るな・・・。

サラリーマン氏に追い立てられて、最後1Kmは35km/hでスパート。ビールを買う為に自宅近くのコンビにピットイン!!

本日の成果は・・・



走行距離    291.6 km
走行時間    11時間36分
走行時平均速度 25.1 Km/h
獲得標高    1753 m

経過時間    出発 4:45 到着 21.04  トータル 16時間19分
全行程平均速度 17.8 KM/h 

補給    ○養老渓谷
       アンパンx1 ウィダーインゼリーx1 ポカリ500mmℓx1
      ○安房小湊
       アイスx1 ポカリ900mmℓx1
      ○和田
       クジラ丼定食x1
      ○野島崎
       焼きそばx1 お茶500mmℓx1 
      ○浜金谷
       ラーメンx1 ポカリ500mmℓx1 
      ○千葉
       デカビタCx1 ポカリ500mmℓx1

       合計 3,890円


・・・燃費悪いですね。
でも、東京から豊橋の距離に近いので、電車代に比べれば・・・。


300kmチャレンジ(前半)・・・房総半島半周の旅

2014-06-02 02:58:00 | 自転車/マラソン
 





■ タイヤを交換した ■



先日、自転車の後輪をふと見たら・・・丸いはずのタイヤの接地面が真平らになっていました・・・。毎週のようにロングライドに出かけるので磨り減ってしまったのです。パンクが多いなと思っていましたが、原因はタイヤの磨耗だったようです。

新しいタイヤを何にするか悩みましたが、定評のあるミシュランのPro4にしてみました。前後輪交換すると結構な出費ですが、1年は使えるのでここはケチらずに。タイヤは命を乗せていますから。

新しいタイヤのシェイクダウンを兼ねて何処に行こうかと悩みますが、「クッション性が良くてロングライドでも疲れない」と言う評判を確かめる為に、養老渓谷経由で鴨川、館山まで外房を走り、帰りは日暮れまで内房を走る事にします。木更津辺りから電車に乗れば250Km位は走れるでしょうか?少しでも走れる時間を延ばす為、4時45分に家を出発します。

■ 高ケイデンス走行のメリット ■


先週、サイクルメーターの磁石を忘れたので、カーボンバイクのレモン1号君に軽量ホイールのZONDAを装着した効果を確かめる為、養老渓谷までは出来る限り飛ばします。
本日はほぼ無風なので、タイム計測には最適です。

養老渓谷手前ががけ崩れで迂回路に回されて距離と坂道が2Kmほど増えましたが、4:45分に出発して7:27分に到着しました。2時間42分で到着。迂回路に周った事と信号に結構引っ掛かったので、スムースに繰れば2時間30分を切れそうです。

メーター読みの数値は以下の通り。

平均時速 29.1Km/h
走行時間 2時間28分
走行距離 71.66Km

平均時速30KM/hを狙ってみましたが、養老清澄ラインはアップダウンが続くので、無理でした。

ところでホイールが1Kg近く軽量化されたのに以外に速度は上がりません。以前のホールはエアロホイールでしたから、強引に回せば国道は35Km/h位で巡航出来ました。ホイールが重い分、慣性で速度維持も楽でした。ですから、ブラケットポジションで上体を起こしていても結構スピードに乗れました。

一方、軽量ホイールでエアロ効果の少ないZONDAは40km/h位に楽に加速できますが、それを維持するのが難しい。当然、風の影響も大きいので、ドロップハンドルの下を持たないと35Km/hを維持するのは難しい。一方、同じギアー比でも漕ぎ味が軽いので、下ハンを持ってもケイデンスを上げて走れます。結局、ホイールの重さで自転車の漕ぎ方が全然違って来ます。

カーボンフレームと軽量ホイールの組み合わせは、定説通り、高系ケイデンスの走りに自ずとなる様です。その結果は「疲れない」という事に尽きます。重いギアーを踏むと反力で筋肉がダメージを受け、膝にも負担が掛かります。その結果「脚が売り切れる」状態になるのですが、高いケイデンスで軽いペダルを踏むと脚の疲労は軽減されます。養老渓谷までぶっ飛ばして来ても、ほとんど疲労感は有りません。

私は元々は思いギアーを踏むのが好きなのですが(坂道なんて立ち漕ぎ一発ですから)、効率的に走ろうと思うと、不思議と定説通りの走り方になるから不思議なものです。

■ ミシュランのPro4は噂通りのグリップ力と弾力だった ■

鴨川に向う養老清澄ラインは先週は土砂崩れで通れませんでしたので、麻綿原高原を越えて鴨川に向います。下りでタイヤのグリップ力も試してみます。

麻綿原への上りは劇坂が少しあるのですが、軽いホールのお陰で、ヒルクライムも楽チンです。一気に上って、一気に標高差300mの下りに突入します。

「内浦県民の森」を経由する路はワインディングロードで面白いのですが、枯れ枝や落石、グレーチングや蓋の無い排水溝が路を横切っている箇所がいくつもあって、結構デンジャラスなコースです。そこで、タイヤのグリップ力がものを言います。

ミシュランのPro4、噂通りの高いグリップ力でビックリ。以前のタイヤは後輪がすぐにスリップしたのですが、Pro4は地面に吸い付く様で、思い通りのラインで走れますし、ヒヤーとする様なシーンでもしっかり減速します。レースを走る方達にファンが多いのも納得出来る性能です。

そして、何よりも乗り心地が弾力的で柔らかい。厚いゴム底の靴を履いたような感触です。

■ のっけからハンガーノック ■



内浦山を一気に下ると、眼前には外房の海が広がります。本日は波も無く、風も穏やかです。天津小湊のコンビニでアイスを買って、海を眺めながらマッタリ休憩します。98Km走って、メータ読みの平均速度は27.1Km/h。山越えをして来たので、まあまあのペースです。

ところが、鴨川方面に走り出したら、なんだか力が入りません。頭もボーとするし、何だか眠い様な感じ・・・・。アレアレ、これってハンガーノック(エネルギー切れ)では無いか!!養老渓谷で菓子パンを食べたし、天津小湊でアイスも食べたのに・・・。昨晩の夕食と出掛けの朝食のカロリーが不足していたのでしょう。

鴨川で食事にしようかと思いましたが、いつも鴨川で「すき屋」の牛丼ではツマラナイ。少し頑張って、美味しいものを探す事にします。

和田に入ると道端に「クジラサンド」の看板が・・・・。そうだ、和田と言えば近海捕鯨の基地として有名です。でも、ちょっと臭いにキツイ鯨肉でサンドイッチは・・・ちょっとね・・・。



少し走ると、鯨の骨格標本が出現します。その同じ敷地に道の駅「和田WAO」を発見。鯨料理が色々と食べれる様です。

そこで、「クジラ丼」を注文してみます。



クジラの刺身、竜田揚、フライがドーンと載って1650円は結構お得かも。そして何よりも美味しい!!これはお薦めデス!!

食欲は満たされましたが、エネルギーに変換されるまではハンガーノックは続きます。南房総特有の南風に逆らいながら時速25Km/h程度の低速巡航が続きます。



チガヤの穂の向こうには太平洋が広がります。

千倉の道の駅「潮風大国」に寄りたいのをグっと堪えて野島崎を目指します。



千倉大橋をエッチラオッチラ上って、銅像と記念撮影。これ、自転車乗りのお約束なのか、他の方のブログでも目にします。人魚と取った写真が多いので、私はもう一方の乙女にしてみました。




橋の上からは太平洋の絶景が堪能出来ます。

■ 房総の最南端、野島崎に到着 ■

白浜を過ぎてもエネルギーは湧き上がって来ません。頑張れオレの消化系。沸きあがれハイエロ粒子?



そんなこんなでフラフラしながら野島崎に到着。

ここまで、145Km。メーター読み平均速度25.5Km/h。随分とペースが落ちました・・・。



公園の椰子の木に自転車をくくり付けて、いざ観光に出発!!



野島崎といえは、このベンチ。海に面した岩の上に設置されていますが、いつもはカップルの先客が居たりして、なかなか座れません。本日は誰もタイミング良く誰も居なかったので海の眺めを堪能します。



振り返ると白亜の灯台と公園が一望出来ます。



公園内に異様なスポットを発見。「伝説の岩屋」と看板が出ています。何やらアヤシいものが見えますが・・・。



中を覗くと・・・・ギャーーー!タコだーーーー!・・・・って、何これ?

あまりにも「神秘」を感じない造詣にビックリですが、お金をタコの口に入れたらご利益があるとか・・・。・・・・無理でした・・・。



この岩屋、源頼朝がこの地に上陸した時に、雨をしのいだ事から、「頼朝の隠れ岩」とも呼ばれている由緒正しい岩屋なのだそうですが、何故かタコに占領されています。

1時間位観光をしていたら、どやら元気も回復して来ました。ここからは内房の海沿いを千葉方面に北上します。この続きは、又明日。