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忘年会シーズンのネタに如何でしょうか・・・過小評価される才人「ダンス☆マン」

2012-12-21 07:34:00 | 音楽
 


■ 「空耳ファンク」の帝王、「ダンス☆マン」■

10年程前になるでしょうか、
徹夜仕事のラジオから流れてきた曲に抱腹絶倒しました。

曲名は『よくある名字 斉藤』

軽快なファンクリズムに乗って歌われる歌詞は・・・

良くある名字斉藤 ♪
ありふれた名前だぁ~♪
病院で名前呼ばれた時~♪
周りを見てから立ち上がるかい~♪

小学校で名前呼ばれた時ぃ~♪
だいたい10番前後だったかぁい~♪




イヤー、あまりの事に抱腹絶倒!!
イスから転がり落ちそうになりました。
当然、翌日、CDショップにダッシュです。

ところで、この原曲は「Wild Cherry」というバンドの「 Play That Funky Music」。




これだけ比べると、「なんだ、ファンクに日本語のバカな歌詞を付けただけじゃん」と思います。
しかしダンス☆マンの真骨頂は「空耳ファンク」

70年代から80年代誰でも知っているディスコチューンに
どう聞いても原曲の英語そっくりに聞こえる日本語を乗せて歌う名人です。

実は前出の『よくある苗字斉藤』はダンス☆マンも日本語歌詞に煮え詰まって、
Music→ミュージィ→ミョウージ→苗字 と言い換えただけというトホホな作品。
でも、結構歌詞が面白かったので、それなりにヒットしました。

■ 超絶空耳ソング■

誰でも知っているアース・ウィオンドー・アンド・ファイアーの名曲、
『セプテンバー』もDANCE☆MANの手に掛かるとこんな感じ。

http://ceron.jp/url/www.nicovideo.jp/watch/sm2155081

勿論原曲はこちら。



オート、80年代に青春を過ごしたアナタ。
オフィスのイスの上で、腰がグラインドしてませか!?

クール&ザ・ギャングのこのこの曲は、ナント、こんな歌詞に・・

http://www.pideo.net/video/nicovideo/27ef0e2b6096cb9e/

こちらは原曲 Cool & the Gang 『Get down on it』



「Get down on it → 寝たのね」
「C'mon and → かもーね」
「I say people - what? → あせるなよ」

こんな感じで、チョコチョコと「空耳歌詞」を繰り出してきます。
しかし、「寝たのね」だけでこれだけ引っ張るとは・・。

■ ミラーボール星からやってきました ■

ダウンタウンにいじられているこの映像、
ダンス☆マンの人柄の良さが滲み出しています。

『漢字読めるけど書けない』・・・この歌詞には大爆笑。



■ グッチ裕三とどっちがスゴイかって思ったら、競演した映像が ■

思わず、「グッチ裕三とどっちがうまい?」と比べてみたくなりますが、
実は二人が競演した映像を見つけました。
イヤー、どちらもスゴイ。



■ アレンジャーとしても有名なんです ■

ダンス☆マンの曲は、どうも「イロモノ」的に見られがちですが、
ちょっと原曲と比較してみて下さい・・・・

アレンジが原曲なんかよりも全然カッコイイんです。

実はダンス☆マンはアレンジャーとしても有名で、
モーニング娘。の「LOVEマシーン」のアレンジは彼です。

さらには、郷ひろみの「なかったコトにして」で第42回日本レコード大賞編曲賞を受賞しています。



モー娘。の「LOVEマシーン」。
イヤー、今聞くと凄くゴージャス。
アレンジもゴージャス。
これ、1週間でアレンジしたみたいです。

この頃のモー娘。に比べたら、AKB48って、
デフレを象徴するアイドルですよね。
「ユニクロの色違いを48色揃えました」みたいな・・・。
まあ、そのお手軽感こそが今の時代にマッチしているのですが・・・。


■ バンドのビジュアルは・・・Pファンクだよね ■

本人とバンドのビジュアルが、ちょっと「アレ」なんで、
日本人からは、お笑いバンドにしか見えませんが、
これこそファンクの王道ファンションです。

ビジュアル的に一番近いのは、P-FUNKでしょうか?
「ミラーボール星」という設定からして。P-FUNKですね。

[[youtube:gjKFCYzqq-A]]

■ 「ファンク愛」を体現するダンス☆マン ■ 

日本ではディスコサウンドと認識されているファンクサウンド。
アメリカの黒人達が作り上げたゴージャスなロックサウンドです。

粘りのある、腰の強いリズムの反復の上を、
カラフルなサウンドやコーラスが現れては消えて行く、祝祭音楽です。

そんなファンク・ミュージックをこよなく愛し、
そして、往年のファンクチューンに敬意を表しながらも
思わず、日本語の歌詞を乗せてしまう・・・

DANCE☆MANは、ファンク・ミュージックの愛の伝道師なのです。

■ オタクには意外に知られた存在 ■

良識的な大人はダンス☆マンなんて知るはずもありませんが、
意外にもパチンコ台になっていたりします。

さらにはオタクの世界では『ケロロ軍曹』の「ダンスのマサさん」役で知られた存在。
エンディングも担当していましたね。

そして最近では、この名曲がダンス☆マンの作品です!!

http://nicoviewer.net/sm18630491

■ ファンクファンの皆さん、忘年会のカラオケで挑戦されては ■

2012年もあとわずか。
今週あたりは、忘年会のピークでしょう。

二次会のカラオケで、アフロのカツラを被って、
サングラスを掛けて、
ダンス☆マンを熱唱!!

もう、OLのハートはアナタのもの。

でも、原曲を知らない世代には・・・
「ダッサー、何この歌」で瞬殺でしょうが・・・・。

・・・あなたを熱い視線で見つめるのは
70年代、80年代をディスコで踊り狂った、
お局のお姉さまだったりして・・・。