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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

アニメ的日常とは・・・「輪廻のラグランジェ」

2012-03-31 13:46:00 | アニメ
 



■ 最後尾からトップ争いに躍り出た「輪廻のラグランジェ」 ■

今期のアニメも一通り最終回を迎えました。
毎期、自分なりのベスト、ワーストアニメを決めているのですが、
今期、期待のアニメが次々に脱落してゆく中で、
最後尾をマイペースで走っていた作品が、
最終コーナーから一気にスパートして首位争いに加わりました。

とりあえず着順をご紹介します

ベスト3


「モーレツ宇宙海賊」
とにかくオールドスタイルのSFを丁寧に造り込んでの大勝利。
放映開始直後は不人気アニメでしたが、徐々に熱心なファンを獲得。
2期26話なので、後半が期待されます。

「輪廻のラグランジェ」
日産デザインの流麗なロボットの話題が先行し、「本格ロボットアニメ」かと思いきや、
まさかの展開にファンは呆然。ところが、次第に話に引き込まれ、
気付けば首位に僅差。1位、2位ともに佐藤竜雄作品。
テーストの異なる2作品をこのクオリティーで同時進行・・・オヤジパワー恐るべし。

「Another」あまりに怖い描写が多いので、パドックから出さないつもりでしたが、
やはり水島勉の演出力には舌を巻きます。
最初は違和感のあった「いとうのいじ」によるキャラクターも、
気付けば、「オレの赤沢さんを何故殺した!!」と腹が立つ程の入れ込み様・・。

ワースト3

「ギルティー・クラウン」
最後まで煮え切らない作品、主人公。
無駄に高いクォリティーのキャラクターデザインや作画、音楽。
むしろ、ギャグアニメにすれば良かった・・・。
「エー、オレのヴォイドってこれぇーー!?」みたいな・・・。

「あの夏で待ってる」
「あの花」の長岡龍雪だけに期待度は大きく、失望も大きい。
最終話で全てぶち壊しええてくれました。
主人公二人がく魅力無かったからどうでもイイかな・・・。
「オレのカンナが振られっぱなしって、悲しすぎないか!!」
・・・あ!、これって多分個人的恨みでワーストに入りました。

「未来日記」
前期から連続の2期作品です。
「ピングドラム」でも特殊シーンを担当していた細田直人の絵の動きにはシビレます。
携帯電話で予知する未来が、行動によって刻々と変化する設定も素晴らしい。
でもね、女子中学生がナタ振り回して人殺しは無いでしょう。
エッジが効いて好きな作品だけに、もう少しキャラクターがまともならベストに選びたい。
「オレのミネネを返せーーー」と言いたい。
・・・あれ、これも私怨でワーストに。

敢闘賞

「パパの言う事を聞きなさい」

ターゲットは明らかに「幼児を愛する大きなお友達」のラノベ原作作品。
ところが、なぜか妙に丁寧に作られていて、良作と言ってもいいのでは?

姉夫婦が航空事故で無くなり、ばらばらに親戚に引き取られそうになる姪の3人姉妹。
かつて両親を亡くして姉に育てられた主人公は、3人を思わず拉致して自分の下宿へ。
バイトで生活を支えながら、次々に訪れる日常生活というハードルを、
周囲の助けもあって、一つ一つ乗り越えていく4人の物語・・・。

大学生がアパートワンルームで3人の姪を育てるという設定に無理がありますが、
その共同生活を、悲観的にならずに温かく描いた所が勝因では。
商店街のオジサン、オバサン。大家さんや、お隣さん。
大学の親友や、同好会の先輩達のフォローもさる事ながら、
主人公4人が、それぞれの出来る事を一生懸命やる姿が何故か心に沁みます・・・。
これを見て、ブヒブヒ言ってる君・・・反省しなさい!!
「Another」と「未来日記」の解毒剤として、今期欠かせないアニメでした。

「うさぎドロップ」とは比較するまでも無い作品ですが、
アニメを製作する者の「良心」が感じられる一作として「敢闘賞」を差し上げたい。


■ 千葉県鴨川にロボット出現 ■


ここからはネタバレ全開です。ご注意を!!




輪廻のラグランジェは日産デザインのロボットがあまりにもカッコ良く、
ファンは久々の本格ロボットアニメの登場に胸躍らせていました・・・。

ところが、第一話でこのロボットが披露したのは・・・バックドロップ。
それも、ルー・テーズも真っ青になる程、背中が見事にアーチを描く完璧なバックドロップ。

そこら辺の解説は、私などよりも下のブログが適任かと・・。

「しゃよならストレンジャー・ザン・パラダイス」、
一風変わったアニメブログですが、これ、とても面白いブログです。

「[anime][プロレス]「輪廻のラグランジェ」を見て、バックドロップについて学んでみよう!」
http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/20120112/p1

■ ロボットは刺身のツマ ■

ロボットアニメの常識を打ち壊したのは勿論「エヴァンゲリオン」です。
ロボットのデザインや世界設定だけでなく、
日常にいたるまで、それまでのロボットアニメの概念を粉砕しました。
エヴァこそロボットアニメのニューウェーヴでした。

その後、ロボットアニメが低迷するのは、
「エヴァというあまりにも高いハードル」を超える事が出来なかったからです。

そこでラグランジェは「萌えアニメ」という常套手段でこれを回避しようと試みています。
かつて「カワイイ美少女キャラ」が搭乗するロボットアニメは掃いて捨てる程あります。

そこで佐藤竜雄が用いたのは、「ロボットよりも魅力的なキャラクター」です。
要は、ロボットは始めから刺身のツマ程度の存在で、
ロボットに搭乗する「人間」に焦点を絞って作品を作ったのです。

「普通の女子高生がロボットにイキナリ搭乗したら、いったいどうなっちゃうの?」
こんな単純な興味から、女子高生をロボットに乗せちゃいました・・・って感じ。

だから近接格闘戦で思わず繰り出した技がバックドロップ。
プロレス好きな従姉妹のお姉ちゃんの影響が、モロに反映されたのでしょう。

■ 「ジャージ部」ってどんな部活 ■

突然ロボットに載って戦う事になった「京乃まどか」は鴨川女学園に通う女子高生。
そして「ジャージ部の部長」。

え、「ジャージ部」って何?ってお思いでしょう。
これは、まどかの友人達にも意味不明な部活です。
「困った人が居れば、何がなんでも助ける」というのが一応モットーの様です。

海で溺れた人が居れば、制服を防波堤に脱ぎ捨てて、助ける。
部活でメンバーが足りなければ、助ける。

だから、ある日友達になった「ラン」が助けてと言えば、助ける。
「あなた、ロボットに乗れる?」
こう言われたならば、「無理!!」だと思っても、とりあえず乗る。
敵が攻めてきたら、とりあえず戦う!!

「まどか」にとっては、相手が友達でも宇宙人でも困っていたら助ける。
そこに面倒な理由などいらないのです。これこそが「ジャージ部魂」。

だからロボットが再び鴨川の街を襲えば、怖くても出撃して戦う。
空き地、公園、廃屋を足がかりに、極力、街に被害が及ばないように戦う。
オジーちゃんのピーナツ畑を踏みつけたら、謝る。
避難する友人達に自動販売機が落ちてきたら、ガードレールでフルスイングして打ち返す。

劣勢になっても「ジャージ部の歌」を熱唱して、
未知の敵に果敢に挑みかかります。
これが「ジャージ部流」

これには戦闘管制官達も唖然として言葉もありません。
でも、「まどか」は強い。
いえ、「まどか」では無く、乗り込んでいるロボットが圧倒的に強いのです。

■ 最強のロボットにまつわる忌まわしき記憶 ■

まどかが乗るロボットは伝説のロボット、「ウォクス・アウラ」。
かつて地球に栄えた文明に、「鬼」と恐れらた3機のロボットの1台。

「まどか」をロボットに乗せた「ラン」は、地球から遠く離れた惑星「レ・ガリテ」の王女。
彼女は同じく、「ウォックス・リンファ」のパイロットです。
パイロットはウォックスと契約を結びます。
これは1対1の契約なので、他人はウォックスを操る事は出来ません。
ところが、「ラン」はウォックスが怖い。
伝説を知るからこそ、ウォックスが覚醒して文明を滅ぼす事を恐れています。

だから彼女はウォクスに乗っても戦えません。
ウォクスに心を開かないランに、ウォクスは応える事はありません。

しかし、鴨川の戦闘において「まどか」は2体の敵機を前に苦戦します。
「友達を救う」という気持が恐怖に打ち勝ったとき、ウォックス・リンファが目覚めます。

■ 女子3人の出会い ■



ウォクスは3体あります。
では残りの一機には誰が乗るのか?

突然ラン達の前に現れた謎の転校生ムギナミは、ウォクス・イグニスの契約者です。
しかし、彼女は勝手に契約をした、望まれざる契約者です。

彼女は積極的にランと「まどか」に接近し、
まどかの家に、居候します。
友人として嫉妬に駆られるランも「まどか」の家に押しかけます。

一つ屋根の下、3人の奇妙な生活が始まります。
ムギナミの友情を疑わない「まどか」と、
ムギナミの行動を疑う「ラン」。
それでも3人はジャージ部として活動し、「まどか」は初の部員に大喜びです。

ところが、そこに敵のリーダー、ビラジュリオが現れます。
かつて彼は「レ・ガリテ」の友好国「デ・メトリオ」の王子として、
ランとも親交があり、人望も厚い人物でした。

しかし、何かが彼の運命を狂わせたのです。
ムギナミはビラジュリオを「お兄ちゃん」と呼び慕います。
しかし、そんなムギナミにビラジュリオは冷たい。
「オマエが学校で楽しく過ごしている間に、オレたちがどうしていたか・・・」

敵の仲間とは言え、友人のムギナミを傷つけたビラジュリオを「まどか」は叱責します。
そんな「まどか」を見て、ビラジュリオは呟きます。
「あいつは、お前にそっくりだよ。ユリカノ・・・。」

ビラジュリオの憂いを帯びた表情が、彼が悪人で無い事を暗示させます。
そして、「まどか」の伯父、ヒロシはビラジュリオの真意に気付いている様です。

ところが戦闘でビラジュリオは容赦なく自分を慕うムギナミを殺そうとします。
彼は全てを捨ててもヴォックスを破壊する決意をしているのです。

その時、「まどか」のヴォックスが発動します!!
そして空からはラグランジェの花が降り注ぎます。

■ 「神回」に見るアニメ的日常 ■



7話は辺境の惑星でのムギナミとビラジュリオの出会いからスタートします。
暗い空が垂れ込める貧しい流刑惑星に生まれたムギナミは
その日の食べ物を市場から盗むような生活をしています。

そんなムギナミがある日浜辺で助けたのがビラジュリオです。
彼らは、互いに助けあいながら、日々を凌いでゆきます。
そんな妹同然のムギナミが、兄と慕うビラジュリオに殺されかけたのですから
彼女は深く傷付きます。

一方、ムギナミ抜きのジャージ部はいまひとつ盛り上がりません。
そんな所に担任が仕事を依頼します。
プールに逃げたウナギの回収です。


イヤーはっきり言って、サービスショットの為だけのストーリーかと思いきや、
先生(かつての隠れジャージ部員)の一言で「まどか」は気付きます。
ムギナミに本当の気持をぶつけていなかったと。

部室に戻るとムギナミが居ます・・・。
彼女達は、素直な気持を互いに伝え合います。
いつの間にか、ムギナミにも「まどか」はかけがえの無い友人になっていたのです。

しかし、ムギナミは夜中、一人部屋を後にします。
海辺をとぼとぼと歩くムギナミに「まどか」追いつきます。
ランも追ってきます。
「自分たちはもう家族だ」という「まどか」の言葉に
家族を知らないムギナミはもうボロボロと涙が止まりません。




そして、何故かランはムギナミと「まどか」が一緒にお風呂に入った事に拘ります。
家族は一緒にお風呂に入ると服を脱ぎだします。
オオーー、視聴者全員モニターに釘付けです。

まどかは「お風呂ならあるよ、こんなに大きいのが」と
こちらも服を脱いで海に飛び込みます。
月の照らす中、3人は海で戯れます(ハダカで)。・・・・視聴者、昇天。

と、サービスはこれでだけでは収まらない。
家に戻ったムギナミ達3人にヒロシはウェートレスの服を揃えています。
(ヒロシの家業はサーファー向けのレストラン)

そして3人は制服を着て学校に!!



イヤー、いい最終回でした。
いえいえ、まだまだ7話です。

このサービスてんこ盛りで、そして感動の嵐は何なんだろう?
今回はとうとうロボットは一回も登場しませでした。

でも、「アニメ的日常」が詰まった回として永遠に私の記憶に留まるでしょう。

■ アニメ的日常とは? ■

「アニメ的日常」という言葉を唐突に使いましたが、
「日常」と「アニメ的日常」の違いは何なのでしょう。

今期のアニメ「あの夏で待ってる」と比べる分かり易いかも知れません。

現代の若者の日常を描かせたら随一の長岡龍雪の魅力は
「あの日見た花の名前をまだ僕らは知らない」で堪能できます。

「あの日見た・・」に描かれる彼らの日常は、非常に現実に近い日常です。
非現実的要素は、死んだ友人の幽霊がいるかも知れないという事だけ。
だから、「あの日見た・・」は実写でも十分にいける内容だと私は思っています。
ただアニメは「キャラクターの存在感が強い」ので、
しっかりキャラクターが動き出すと、下手な映画など足元にも及ばない作品になります。

ところが同じ長岡作品の「あの夏で待ってる」の日常は少し中途半端です。
そこは長岡作品ですから男女の高校生達の日常シーンは水準を遥かに超えています。
でも、そこに介入してくるSF設定が物語りから完全に浮いてしまっています。
日常パートとSFパートに完全分かれてしまっているのす。
無意味にSF的要素を物語に持ち込まずに、
「短期転校生の先輩とのひと夏の出来事」にすれば素晴らしい作品になったでしょう。
しかし、それには少し主人公のキャラ立ちが弱い。

同じ長岡作品のSFでも「とある魔術師お超電磁砲」は素晴らしい。
これは「とある魔術師の禁書目録」のスピンオフ作品ですが、
完全にオリジナルを喰っています。
「学園都市」という科学サイドに話を限定して、
ハードなSF設定の上で、個性的な女子中学生が難事件を解決していくという設定は
「アニメ的日常」の最適な例だとも言えます。

「アニメ的日常」とは、現実から乖離していても何ら構わないのです。
登場人物達にとって、それが普通の日常だと認識されていれば、
魔法の世界だろうが、未来科学の世界だろうが、宇宙人が現れようが、
ストーリーの中でなら、それは現実であり、日常なのです。

優れた「アニメ的日常」の描写とは、登場人物達が作品世界の中で、
私達と等身大で悩んだり、喜んんだりする姿が魅力的に思える描写で、
「ラグランジェ」は宇宙という壮大なスケールを背景に設定しながらも、
話の舞台を「鴨川」や「学校」に限定する事で、
優れた「アニメ的日常」のステージを獲得しています。

そして「アニメ的日常」に中にキャラクター自体のリアリティーは重要ではありません。
ツンデレであったり、ボクキャラであっても構わないのです。
但し、リアリティーのスパイスが効いているかどうかが需要です。
人はあるパターン化されたシチュエーションにリアリティーを感じ取ります。
それは、ちょっとした心に機微なのですが、
言いよどんだ言葉の端や、宙に泳ぐ視線や、さり気ない指先の動きに
人はリアリティーを感じ取るのです。

優れた脚本や演出は、「アニメ的日常」の中の「リアリティー」に表現に長けており、
私はプロダクションIG.が現在尤も苦手とする事がこの「リアリティー」だと思っています。
図らずも「輪廻のラグランジェ」はIGの企画の作品ですが、
社内製作の「ギルティー」に最も欠如した「アニメ的リアリテイィー」がここにはあります。
そして、私達が求めてやまない「人の心に力」に勇気付けられるのです。

■ バカトリオ3人の暴走が止まらない ■



優れた作品には優れた適役が不可欠ですが、
ラグランジェの敵は目下の所、デメトリオ率いるテロ集団「キッス」です。

「キッス」の先鋒として地球に送りこまれた男子3人は、
物語の序盤、連戦連敗で「デ・メトリオ」をもじって「ダメトリオ」とネットで揶揄されます。

ところが9話のダメトリオ主役の回で評価は一変。
女子3人組みを凌ぐ勢いです。

暴力バカと、真面目バカと、不思議バカの3人が、
鴨川の近くのアパートを借りるところからスタートするこの回では、
ダメトリオの一人が「まどか」を個人的に殺そうと決意する所から面白くなります。

先ず、異星人ですから色々と文化ギャップに苦しみます。
電車に乗れば前に座った婆さんがお菓子を薦めてくれて、無下には断れない。
学園に乗り込めば、「まどか」の彼氏と勘違いされ、
彼の発言は、女子達に曲解されるばかりで好奇の対照になります。

そして、まどかの友人から聞かされる「ジャージ部」の由来は
異星人の心にもしっかりとした何かを残すのです。

あまりこれを書いてしまうと、見る楽しみが無くなりますのでこの辺にしますが、
鴨川の街を訪れたダメトリオ達は、3人3様にまどかの真実を知り、
そして彼らの中での何かが大きく変容します。

女子回の7話に続き、男子回の9話も傑作として私の脳裏に刻まれました。

■ ダメ押しの第一期最終回 ■

ここから先は見てのお楽しみなおですが、
第一期最終回は、スーパー脚本と演出が炸裂します。

11話のヴォクスアウラの再覚醒というクライマックスに続く12話ですが
冒頭、まどかとランのユリ展開で視聴者は度肝を抜かれます。

先週の続きはどうしちゃったの????

そしてランの送別会に進むにつけ、これが後日譚である事に気付きます。
視聴者のユリ展開願望を見事に逆手に取った設定に、もうビックリです。

そして、レ・ガリテに帰るランをまどかが連れて行くのが「約束の丘」。



鍵に約束を書いてこの丘に結べば、
約束を守らなければなりません。

「まどか」の手にする鍵にはこう書かれています。
「またいつか、鴨川で!!」

二人はしっかりと手を握り合って再会を誓います。
レ・ガリテは遠く、いつ又逢えるかは分からないのですが・・・。

丘の上から見送る「まどか」に坂を下りながらランは何度も振り返り手を振ります。
まどかはお約束の「まーる」をやりますが、丸は収束する事無く・・・まどかは泣き出します。

これは近年アニメの「神シーン」の殿堂入り間違いなしでしょう。
実写でも充分通用するシーンですが、アニメの空気感の中でやられると涙腺直撃です。
ズルイです。佐藤竜雄。

そしてここでシーンは、前回の戦闘の続きに戻ります。
ここからは言えません。

ただまどかはヴォックスアウラの覚醒の最中、
見知らぬ浜辺にたたずむ女性に出会います。
彼女こそが、ユリカノ。
ヴィラジュリオの妹であり、バカトリオが忠誠を誓う人物です。

7月からの第2期で、ユリカノとビラジュリオの過去が描かれるのでしょうが、
7月までが待ち遠しい。

そうそう、言い忘れていまいたが、バカトリオは結構良い活躍を見せています。
後期でも見逃せません。



本日は、長々とストーリーを書いてしまいましたが、
「ラグランジェ」を見ていると、何故46歳の男がアニメなぞを見るのか、
自分なりに分かるような気がします。

「アニメ的日常」への逃避と言われるかも知れませんが、
このワクワクする感じや、心がほころぶ感じは
普通のドラマや映画からはなかなか得られないものです。