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人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

梅雨は明けていない

2009-07-21 13:23:00 | エコロジー


上の天気図を見て下さい。
典型的な梅雨の天気図です。
停滞前線が日本列島の上に横たわっていて、
梅雨真っ盛りの天気図です。

しかし、この天気図は本日7/21の天気図です。
エ!でも梅雨明け宣言はされていますよね?!
今年の関東甲信越の梅雨明け宣言は、7/14頃とされ、
平年よりも5日程早いとされています。
いったいこれはどういう事でしょうか?

■ エルニーニョの年は冷夏になる ■

今年はエルニーニョが発生しています。
エルニーニョの年は貿易風が弱まり、
太平洋西部の赤道付近の海水温度が低下します。
その結果、太平洋高気圧の勢力が弱まり、
北方の高気圧であるオホーツク高気圧を北で押し上げる力が弱まります。

日本の上空に、太平洋高気圧とオホーツク高気圧の境目がある時期、
日本では長雨となり、これを「梅雨」とか「秋に長雨」と呼んでいます。
天気図では、停滞前線が日本列島の上に横たわっている状態です。

私が小学校6年生の年の1976年は、寒い夏でした。
梅雨明け宣言後も長雨と肌寒い日が続き、8月でも長袖を着ていた事を覚えています。

1993年も記録的な冷夏でした。
この年も気温が上がらず、長雨が続きました。
米が歴史的な不作で、海外から緊急輸入をしてしのいだ年です。
タイ米や中国米を食べ比べた事を覚えています。
ちなみに、知り合いのタイ人は、
「あんな不味いタイ米は食べたことな無い」と言っていました。
安くて美味しい外国産米の存在を知られない為、
わざと不味い米を輸入したのでろうと言っていました。

今年はエルニーニョが発生しています。
今年の夏が冷夏になる事は、冬頃から予測されていました。

■ エルニーニョの年は梅雨が明けない ■

エルニーニョの年は、梅雨前線が北上せず日本上空に停滞し、
そのまま9月の長雨を迎える事もあります。
要は、気象庁が梅雨明け宣言を出しても、事実上梅雨が明けない年があのです。
一時、気象庁が梅雨明け宣言を出さない時期があったのは、これが理由かと思われます。
梅雨明け後、1週間くらいしてから「実は○月○日に梅雨が明けていました。」という
発表をしていた事をご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

しかし、今年は異例の速さで気象庁が梅雨明け宣言を出しました?
梅雨の終わりを告げる、雷を伴った激しい雨も無く、
エ?もう梅雨明けなの?って、不思議に思いました。

今日、天気図を見て、確信しました。
今年はエルニーニョにより、梅雨明けは非常に遅くなるか、
あるいは梅雨が明けない年になりそうです。

■ なぜ気象庁は梅雨明け宣言を急いだのか? ■

梅雨が明けると「夏到来」です。
あそこに行こう、ここに行こう。
水着を買おう、宿の予約も取らなくちゃ・・・。

梅雨明け宣言には「経済を活性化」させる魔法があります。
百貨店業界や家電業界の売り上げは、暑い夏ほど多くなります。
梅雨が明けなければ、夏物衣料のバーゲンに客が来ませんし、
エアコンも売れません。ビールも売り上げも伸びません。

今年は稀にみる不景気です。
百貨店業界も家電業界も青色吐息です。
どうせ明けない梅雨ならば、早く梅雨明け宣言しても問題は無かろう
・・・そう気象庁に圧力が掛かったかどうかは知りませんが、
「梅雨明け宣言」は下手な財政出動よりも、余程経済効果があります。
この程度のウソならば、喜んで騙された方が大人なのでしょうが、
やっぱり、ここに書いてしまいました・・・・。

農家の方は経験的にお分かりなので、
気象庁がインチキをしても、冷夏に備えている事でしょう。

私達も今年の行楽は、天気とニラメッコになりそうな予感です。
残念な事に、日食は見れそうにありません・・・。





ハトの恩返し

2009-07-21 12:30:00 | エコロジー




■ ハトには困ったもんだ・・・ ■

私の住むマンションでは、はハト害で悩んでいます。
我が家はベランダに睡蓮鉢があるので、
よくハトが水を飲みにやってきて、糞をお土産に置いて行きます。

家内はハトを見つけると、ガオーとかグヮーといった奇声を発して
追い払う事を生き甲斐としています。

私は生き物が好きなので、結構ハトを眺めて楽しんでいます。
ハトも人を見分けるのか、私がベランダに居ても平気でやって来ます。
あまりに図々しいので、たまに輪ゴムかモデルガンで狙撃したい衝動に駆られます。

昨朝、またしてもハトがやってきました。
ブックリ太って、憎たらしい目つきを見ていたら、
ついつい衝動が抑えられなくなりました。
息子のモデルガンを借りてきて、当たっても怪我をしない距離から、
パン!と一発狙い撃ち・・・。
5mも離れていましたから、BB弾はあらぬ方向へ飛んで行き、
ハトは何食わぬ顔で悠然としています。
「もっと近くから撃ちなさいよ!!」と家内はノリノリですが、
狩猟衝動が収まったので、ハトを追い払ってお仕舞い。

■ ハトを助けてしまった・・・ ■

そんな悪事を天が知ってか知らずか、
マンションの公園を歩いていたら、
ノラネコがハトを襲撃している現場に遭遇。
思わずネコを蹴散らして、ハトを保護してから我に返りました。
ハト害で悩んでいるマンションの住人がハトを助けてどうするんだ・・・。

ネコは恨めしそうにこちらの様子を伺っています。
ハトはハネの根元をガブリとやられていて飛べない様です。
ここでハトを放てば、一瞬で餌食になる事は間違いありません。
それもちょっと忍びなく、とりあえず家に連れて帰りました。

ハトはまだ幼鳥の様で、目はウルウルと真っ黒で大きく、
白地に黒の模様は、普通のドバトよりもキレイです。
とりあえず傷口をマキロンで消毒して
ダンボールに入れて、水とパンをあげてみましたが、
おびえているので、口を付けません。
カラスが鳴くと途端に怯え始めるので、日差しを避けて玄関でそっとしておきます。

一夜明けてハトの様子を見ると、
大分元気になっています。
箱から取り出すと、部屋の中をトコトコと歩きまわります。
布団の上を歩いて、でカミサンに怒られたので(私が)
ハトを捕まえようとすると、何と飛んで逃げます。

ようやく捕まえて、箱に戻しました。
箱の中では落ち着いています。
今日一日様子を見ようとダンボールをベランダに置いておきました。

■ 受けた恩はしっかり返せ!! ■

しばらくすると羽音がします。
ふと見ると、ハトが飛び立つ瞬間でした。
おお、なんとお礼も言わずにさっさとオサラバです。
何と薄情な・・・。

ハトが飛び去ったマンションの上層を見上げると、
一つ上の階の手すりに、2羽の成鳥と一緒に居ます。
さらい、もう2羽のハトが飛んできて、
なんと5羽ものハトが集まっています。
若鳥の無事を皆で喜んでいるように見えます。
両側で身を寄せているのは、親鳥でしょうか?

しばらくするうちに、ハトは飛び去って行きました。
あまり長く飼うと情が移りそうだったので、(既に・・・)
ちょっとホットしました。
ハトの寿命は長いもので20年と言われています。
そんなもんを飼ったら、私より長生きするかもしれません。

ところで、ツルは恩を返すようでうが、ハトはどうでしょうか?
ある夜、絶世の美女が1000万円持って現れる・・・
そんな訳ないかぁ・・・。


娘の宿題

2009-07-08 05:19:00 | エコロジー
中一の娘が国語の宿題をやるから、PCを貸してくれと言いました。
「何の宿題?」って聞いたら、
「私の生まれた年と現在の、化石燃料の埋蔵量と
 森林面積を比較する資料を探すの・・・」との事。
何やら難しい事をやっているようです。

しかし、今は学校でも温暖化問題を「すり込む」ようですね。
小学生や中学生のうちから「地球は温暖化している」と教わったら
きっと疑う事すらしないでしょう。

一方、書店に行けば「温暖化のウソ」なんて本が並び、
インターネットには「温暖化懐疑論」が溢れていますから、
大学生の多くは温暖化懐疑論に傾倒して、
環境問題の授業がまともに出来ないと嘆く教授もいるようです。
これなどは、「社会への反発」としての「懐疑論」なのでしょう。
反発は若者の特権です。

2000年以降、地球の平均気温は低下傾向にあり、
昨年は0.2度平均気温が低下しました。
太陽黒点も昨年来ゼロを記録する日が増え、
太陽観測者の中には、江戸時代以来の寒冷化を心配する声が広がっています。
太陽活動の極小期はだいたい200年周期です。

オゾンホールとフロン問題や、ダイオキシン問題を例に取るまでも無く、
環境問題というのは誰かが「これは世界の危機だ」と言い出すと、
本当に危機かどうかという検証を待たずに、
「あれはいけない、これもいけない」と社会的ヒステリーが発生します。
ヒステリーですから、時間が経てば忘れ去られ、
その頃になると、「あまり危険では無かった」という研究結果が出てきます。
これは一種の環境ファシズムとも言える現象で、
「環境」を盾に取られると、誰も反論出来ない事は大変問題です。

「二酸化炭素による温暖化」は仮説であって、真実ではありません。
本来、学校では、「温暖化論」と「温暖化懐疑論」を両方検証させて、
生徒同士にディベートさせる方が、リアルで有意義な授業になるでしょう。
議論が伯仲すれば、子供達も環境問題に興味を持ち、
誰の意見が正しかったのか、継続的にニュースに耳を傾ける様になるでしょう。

しかし、「温暖化」が国家ビジネスとなってしまった現在、
「温暖化ってウソなんでしょ」って子供が言ったら、
きっと先生はカンカンになってそれを否定する事でしょう。

「二酸化炭素による温暖化」説を爪の先程も信じていない私は
娘に「王様は裸だ!!」と叫ばせてみたい欲求に駆られますが、
その時は、国語の点数は諦めないといけないんでしょうね。

浦安三番瀬の潮干狩り

2009-05-25 15:25:00 | エコロジー


■縄文人のDNA■

春になるとにわかに血が騒ぎます。
何がって、「潮干狩りに行かなくちゃ・・・」って。
縄文人のDNAが、春の風に呼び起こされます。

以前、住んでいた浦安は、昭和30年代までは漁村でした。
当時の人々は、アサリ採りとノリの養殖で、生計を立てていました。
今ではディズニーランドやマンション群が立ち並ぶスマートな街ですが、
春になると多くの浦安っ子が、クマデとバケツを持って
自転車で海を目指します。

京葉線を新浦安から市川塩浜方面を向かうと、
車窓にいきなり海の景色が広がります。
そこが、浦安の潮干狩りのメッカ、「三番瀬」です。


■東京湾内奥の最後の自然の楽園■



三番瀬は東京湾内奥の最後の自然の楽園です。
見た目は、地味な遠浅の海ですが、
海底には無数のゴカイやアサリなどの底生生物で満ち溢れています。

水深1mから3m程度の海底は酸素と日光がも豊富です。
流入する河川は、生活廃水として 大量の有機物を供給します。
それらの有機物をゴカイやアサリがエサとして分解し、水を浄化します。
さらに、魚や渡り鳥のエサとなって、生態系を支えています。
海が健康な営みを続ける為には、三番瀬の様な遠浅の海が不可欠なのです。

間近にマンションが迫る都会の海ですが、実はとても豊かな自然が息づいています。

■天然のアサリが手に入る、数少ない場所■

皆さんも富津や木更津、あるいは船橋三番瀬公園で潮干狩りを楽しんだ事があるでしょう。
しかし、そういった観光潮干狩り場にいるアサリは、
業者が北朝鮮や中国から輸入したアサリを観光用に撒いたものです。
ですから、アサリは沢山居て、観光客を失望させる事はありません。
アサリが撒かれた所さえ見つければ、まさに栗拾状態でアサリが採れます。

しかし、天然のアサリは違います。
一見同じ様に見える砂地ですが、砂が細かい所があったり、
石ころだらけの所があったり、
潮が引いた後も水気が多い所があったり色々です。
その様な砂地の、アサリの生息に適した場所にしかアサリは居ません。
さらには、栗拾いのような密度では生息していません。
ですから、天然のアサリ採りは、アサリを見つける楽しみとスリルに溢れています。

東京湾広しと言えども、アサリが沢山発生する場所は限られています。
遠浅の海で、潮の流れが重要になります。
浦安沖と三番瀬はその様な、条件を満たす数少ない場所です。

江戸時代には稚貝を浦安で採って、木更津などに売り、
大きく育った貝を、浦安の漁師が買い取って、江戸に売りに行きました。

東京湾の浅瀬が次々と埋め立てられた現在、
浦安の三番瀬は、天然のアサリが採れる非常に貴重な場所になっています。

■雨が降っても、潮干狩り■



潮干狩りは「潮」が大事です。
月と太陽が反対側にある新月か満月の前後だけ、
引き潮の時に、大きく海底が現れます。
普段は現れる事のない沖合いの海底も、大潮の日には姿を現します。

本日は生憎の雨模様ですが、
潮が引くと、どこからとも無く浦安っ子が現れて、貝堀にせいを出しています。

実は、アサリは沖合いにはあまり居ません。
アサリは岸に近い、少しドブ臭い、有機物が豊富な海底を好みます。

沖合いのサラサラな砂地のにはバカガイ(アオヤギ)や、シオフキ、
マテガイといった貝が生息します。
3年ほど前は、バカガイが大発生していて、採り放題だったのですが、
今年はほとんど居ません。
自然の不思議な所は、人為的な環境とは別に、大発生と減少を繰り返す事です。


■逃げる貝を追いかけるマテガイ採りは止められない■

マテガイという貝をご存知でしょうか?
稀に魚屋に出回る事もある、葉巻の様な形をした貝です。
イタリアのレストランでも見かけたので、イタリアでも食べる様です。
こんな形の貝ですが、れっきとしたアサリと同じ二枚貝の仲間です。
アサリを横方向だけ10倍くらい引き伸ばした所を想像していただくと良いかと・・。

このマテガイ、砂の中に1m以上の深い穴を掘って住んでいます。
潮が引くと、この穴の中深くに潜ってしまいますから、
砂地で見かける事はありません。

ところが、この穴に潮を振り掛けると・・・・あら不思議??
何と、マテガイが穴から飛び出して来るんです。
人の気配を察知すると、素早く穴の中に引っ込んでしまいます。
この貝を「マテー」とばかりに速攻で引っこ抜くから、マテガイと呼ばれるとか?

とにかく根気勝負のアサリ採りと違って、
モグラ叩き様で、マテガイ採りは反射神経が命。
ゲーム感覚で、子供も大人も、夢中になって「マテー!!」って。


穴に潮を降りかけて、しばらく待つと・・・・
ビュー・ビューと穴から海水が湧き出して来ます。

突然、マテガイが飛び出して来ます。
人の気配を察知すると、一瞬で引っ込んでしまいます。
その早い事・・・。

すかさず殻の上部とつまんで、ねじる様に引き抜きます。
結構な力で穴の中にもぐろうとします。
無理に引き抜くと、身が途中でちぎれてしまいます。

マテガイ採りは子供も意外な戦力となります。
親はもっぱら穴に潮を掛けて回り、子供は引っこ抜いて回ると
小一時間でも小さなバケツ一杯取れます。

アサリの天敵、ツメタガイ■



潮干狩りをしていると色々な生物を見つけます。
ヒトデやイトマキヒオトデ。
カニやクラゲ。

今日、見つけたのは、ツメタカイです。
巻貝は肉食性の貝が多いのですが、ツメタガイはアサリの天敵。
大きさは小さなミカン程ですが、大きな足で二枚貝を包み込み、
カラに小さな穴を開けて、中身を食べてしまいます。
これは、シオフキというハマグリに似た二枚貝を砂の中で襲っている所を見つけました。
生きているツメタガイを見るのは私も始めてです。

■江戸前のナマコ発見■



またまた変な生き物を発見。
ナマコです。
3年前はこいつも大発生して、食用にオジサン達が持って帰っていましたが、
今年はこの一匹だけでした。
貴重な江戸前のナマコです。

ナマコの横はバイガイの貝殻でしょうか?



■ 本日も大漁なり ■

8時半から11時半まで、3時間ほど、
一人で黙々と採り続けた結果です。
今年は何故か赤貝が豊漁でした。
アサリはゴールデンウィークで採り尽くされた感じもありますが、
それでも、残ったアサリを上手く見つければこの通り。

まだまだ潮は引いていましたが、これ以上採ると食べ切れません。
潮干狩りは「採り過ぎない」事が極意。
資源保護の観点からも、「ホドホド」が一番。

マテガイはバター焼きと佃煮に。
アサリは味噌汁に。
赤貝は刺身で、美味しく頂きました

三番瀬、今年もありがとう。

夏を涼しく過ごすコツ・・下町編

2008-08-19 05:30:58 | エコロジー


風鈴、団扇、花火、スイカ、キリギリス、ブタの蚊取り線香・・・
こう書いただけでも、子供の頃の夏を思い出しますね。
30年程前には、夏には何処の家にもあったと思います。
キリギリス???とお思いでしょうが、
八百屋で売ったりしていました。

日本人は元来「暑さを楽しむ」天才です。
そんな訳で、本日は「夏を涼しく過ごすコツ・・下町編」です。

2年前の夏、子供の夏休みの自由研究で
下町に「夏を涼しく過ごすコツ」を探しに行きました。
行き先は、東京「谷中」。
千代田線を「根津」で降り、大通りから一歩入ればそこは下町。
狭い路地に、植木を沢山置いて、窓や玄関は開けっ放し。
植木に水をやれば、もう涼しい風が吹いてきます。



折りしも夏祭りの最中で、
子供神輿がのんびりと練り歩いていました。



何故「谷中」かと言うと、目的は「幽霊画」。
谷中の「全生庵」は三遊亭円朝が収集した
「幽霊画」のコレクションで有名なお寺です。
そして8月1日から31日まで、「虫干し」を兼ねて、
幽霊画を公開しています。

幽霊画は、江戸時代には結構人気があり、
歌舞伎の演目などを題材に、著名な絵描き達が、
いくつもの名作?を残しています。



どうです、少しヒンヤリ~してきましたか?
ひゅ~~どろどろ~~・・・。

さて、谷中といえば「谷中墓地」。
こちらも、ひんやりスポットとしてはお勧め。
木々も多く、土の地面ですし、なんせお墓ですから・・・。
ボランティアのお爺さん達が何人かいらして、
著名人のお墓をガイドしてくれます。



篤姫でもお馴染み、徳川15代将軍の墓です。



コレは紀州徳川家だったか・・・?
徳川家の墓は随分と荒れていて、
ちょっと意外な感じを受けます。
明治政府が徳川家をどう扱っていたかが、
ちょっとうかがい知れるあり様です。
個人の墓なので、仕方がないのかも知れませんが、
都や国で、もう少し整備すれば、観光スポットにもなりますし、
何よりも、歴史はもう少し大事にされても良いのではと、
ちょっと「冷たい」んじゃないかぁ!!



谷中墓地を過ぎれば、直ぐに「谷中銀座」に着きます。
東京の商店街が衰退する中で、ここは大健闘。
オバサン、オジサンで溢れています。



こんな建物も発見。
ヨシズにスダレ。
まさに、天然素材でエコロジー。
古くなって燃やしても、カーボン・ニュートラル。

谷中銀座は結構短い商店街で、
あっと言う間に終わってしまいます。

そこで、「谷中墓地」方面へ戻って、
寛永寺方面に行くのも楽しいです。
そこから、上野公園へ行って、
博物館で涼むも良し。
私のお気に入りは、国立博物館の「東洋館」です。
なんといっても、ここはいつも空いています。
ありがたーい仏様に沢山お会いできて、
現世の汚れを洗い流せます。

私の下町定番コースは、
昔、職場のあった「鶯谷」を散策します。
ここも戦争で燃え残った場所なので、
狭い路地が入り組んだ街です。
バブルで地上げされて、空き地が目立つのが寂しい限りです。

根岸小学校裏の「グリルビクトリア」は、
家族のお気に入りの洋食家です。
現在のシェフは2代目、
「新宿PIT IN」で修行していたので、
店内はJAZZが流れています。
ハンバーグがお勧めですが、生姜焼きも美味。

さて、食事が済んだら、
くねくね曲がった路地をネコの様に進むと、
「岡埜栄泉」の本店のビルが現れます。
毎朝、「こごめ大福」を満載した軽自動車が、
都内各地にここから出発していきます。

こごめ大福本店には、甘味喫茶もあって、
ここで一休み。



冷たいものを食べて、店を出る頃には、
下町には涼風が立っています。
この街の名前は「東日暮里」。
日暮れが似合う街です。

どうでしょう、
下町に「涼」を探しに行かれては?