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テレビで歌舞伎…♪

2019-09-30 10:52:02 | Weblog
昨晩はNHKのEテレで歌舞伎『め組の喧嘩』を放送してました。
今年の團菊祭の演目の一つだったんですね。
『め組の喧嘩』は江戸時代に実際に起こった町火消と力士との喧嘩を元に、講談などになり歌舞伎にもなったんだそうです。
町火消しの頭め組の辰五郎尾上菊五郎丈、め組の纏持ち柴井町藤松尾上菊之助丈、力士四ツ車大八市川左団次丈などなどなど…。
品川の遊郭で楽しんでいる四ツ車一行、付け人の力士が興に乗って大騒ぎ、そこにめ組の藤松が怒鳴り込んでくる。
うるせぇ騒ぎ過ぎだ謝れだの言葉が過ぎるだので騒ぎになったところを、ひとまずは辰五郎が治めます。
数日後、今度は芝居小屋でめ組の衆と力士がぶつかってひと騒動。
今度は芝居小屋の主が仲に入ってなんとか取り持ちます。
が、おさまらない鳶の面々、辰五郎さんだって同じこと。
みんなで仕返しに行くことになります。
藤松ぁんは纏まで持ち出して…
芝神明前で勢揃い。
揃いの半纏に黒股引、手に手に鳶口や得物を握った鳶の衆、いやぁ、好い景色だねぇぇぇ
途中にとぼけた力士と一番若い鳶との掛け合いのシーンがあります。
舞踊というよりマイム、どちらかというとお相撲のしょっきりに近いでしょうか。
まだ少年の域にある尾上右近クン、小気味いい動きで見せますなぁ
大喧嘩のシーンでは、四ツ車はじめ力士役の面々は首から下はキグルミを着ています。
まわしをつけた裸のキグルミです
やがて喧嘩騒ぎは町の顔役の取り持ちで手打ちとなります。
それにしても、菊五郎丈、絵になる、様になる、色気のある役者だよねぇ
それから辰五郎の女房お仲役の中村時蔵丈、この人の女方は安心して観てられる
『め組の喧嘩』、楽しい芝居です。
そして、番組の終盤で、尾上菊五郎丈の孫にして菊之助丈の息子の丑之助襲名披露の様子、『絵本牛若丸』での初舞台の模様をちょびっと放送してました。
牛若丸=丑之助、鬼一法眼=中村吉右衛門、鬼次郎=尾上菊五郎、弁慶=尾上菊之助という配役です。
牛若丸が立ち回りを演じるところでは、菊五郎丈も吉右衛門丈も舞台奥で控えているのですが、二人のおじい様たちの嬉しそうな表情は遠目にも見て取れました。
厳めしいはずの鬼一法眼の口元がほほ笑んでみえましたもの
最後は弁慶に肩車されて花道を入っていきます。
いかに弁慶が両足を持って支えているとはいえ、よくビロ~ン と後ろにひっくりかえらないものだなとちょっと感心しちゃいました。
それにしてもよ、父方の祖父も母方の祖父もどちらも人間国宝だなんてすごいわね。
いまでは歌舞伎座に出かけることもなくなりましたけど、やっぱり歌舞伎は楽しいですね
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